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鬼とはいったい何者なのか!?鬼と日本人の歴史が学べる本
日本の民話や伝承に数多く登場する鬼。人に災厄をもたらす悪者や恐ろしいものとして語られる一方で、神として祀られていたり、人間を守ってくれる存在として信仰する事例もあります。また、鬼の子孫と称する人々も存在します。鬼とはいったい何者なのか?鬼と日本人の関わりを、歴史学や民俗学の面から考察した本を集めました。
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鬼ともののけの文化史 絵で見て不思議!
笹間 良彦(著)
鬼や妖怪にまつわる説話や伝説を紹介した本です。鬼が登場する物語やことわざの多様さ、図像の変遷を通して、鬼や妖怪がいかに恐れられ、日本社会に定着していったのかが読み取れます。出典となる古典文献の訳は簡潔でわかりやすく、図版が豊富なところも魅力。初心者が鬼の概略をつかむのにぴったりな入門書です。
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鬼の研究
馬場 あき子(著)
日本史において、鬼という存在がいかにして生まれ、変遷し、衰亡していったのかを研究した評論集。古典文学や芸術・芸能に託された人々の心性や哲学を、歌人でもある著者が豊かな感性でとらえ、美しい文章で情緒的にまとめています。都の秩序を乱す異分子として排除された鬼たちの、その後の顛末を知ることができる名著です。
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定本酒呑童子の誕生 もうひとつの日本文化
高橋昌明(著)
鬼の伝説は数あるなか、最も著名な鬼といえば大江山の酒呑童子が挙げられるでしょう。本書は、酒呑童子の説話の原形を探った一冊です。果たして酒呑童子とは何者なのか?鬼退治は何を意味するのか?歴史上の事象がどのようにして物語へと転化したのか?綿密で多角的な時代考証をもとに、酒呑童子の正体が検証されています。
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