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私のせい?社会のせい?生きることの苦しさと向き合うための本
昨今、至るところで「生きることの苦しさ」が噴出しています。それは個人的な理由が要因になることもありますが、経済の悪化など社会の仕組みが変化することで強いられる「生きることの苦しさ」もあります。ここでは、生きていくうえで避けては通れない苦しさを見つめ、その原因を細かく分析した名著を紹介します。
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友だち地獄 「空気を読む」世代のサバイバル
土井 隆義(著)
人間関係が「生きることの苦しさ」の原因になっているのかもしれません。たとえば空気を読むという作法も、そればかりに神経を使っていたら友人とのコミュニケーションがつらくなります。本書では「私」でも「社会」でもない、「コミュニケーション」という視点から、生きることの苦しさを捉え直しています。
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生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想
大谷 崇(著)
「生きることの苦しさ」を考え抜いた、シオランという哲学者がいます。本書では、人生は苦しく虚しいと訴えたシオランの言葉や考えがまとめてあります。さまざまな苦しみが人生への期待の裏返しとするなら、それを見つめ続けてきた彼の思想を知ることは、苦しまずに生きる術を学ぶためのヒントになるかもしれません。
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この社会で働くのはなぜ苦しいのか 現代の労働をめぐる社会学/精神分析
樫村 愛子(著)
昨今では、従業員のメンタルヘルス対策を行う職場が増えていますが、これはつまり、仕事が原因で生じる「生きることの苦しさ」を多くの人が感じているということの裏づけといえるでしょう。本書を読めば、就職活動から職場のマネジメントまで、「働く」を通じて感じる苦しさを正しく理解することができます。社会人必読の一冊です。
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