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『源氏物語』をより深く知り、さらに楽しむために!原書以外に読むべき本
『源氏物語』は千年以上に渡って読み継がれている古典。平安時代の物語を楽しむには、当時の生活環境や時代背景を知ることも重要です。登場人物はどんな服装だったのか?また作中の和歌のやり取りにどんな駆け引きがあったのか?そのあとの文化に大きな影響を与えた『源氏物語』をより深く知り、さらに楽しむために読むべき本を紹介します。
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光源氏や彼を取り巻く女性たちの服装などが、物語の記述に沿って丹念に読み解かれた一冊。いつ誰がどんな恰好をして、その衣装が物語にどのように影響しているのかがイメージできます。「服装」に着目することで、登場人物がより身近に感じられるだけでなく、平安時代の生活環境や王朝貴族の美意識も浮かび上がります。
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平安王朝の公家や女性たちは、季節によって衣服の色を変え、その色彩を楽しんでいました。この色辞典では「かさねの色目」と呼ばれる、薄地の衣を重ね着することで現れる美しい色調が、当時の植物染色の方法で再現されています。『源氏物語』の登場人物たちが身にまとっていた衣服の色彩を鮮明にイメージできる一冊です。
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コレクション日本歌人選 008 源氏物語の和歌
和歌文学会(監修) , 高野 晴代(著)
『源氏物語』には全部で795首の和歌が登場します。本書は54帖の各巻から贈答歌を中心に一首ずつを厳選し、それらを見開き1ページで解説。和歌を通して男女の駆け引きがどのように行われたのかが丁寧に読み解かれています。語釈と現代語訳も記載されているので、あらすじを追いつつ作中の和歌を味わうことができます。
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国宝「源氏物語絵巻」を読む
清水 婦久子(著)
国宝『源氏物語絵巻』は『源氏物語』を絵画化した最古の写本です。絵巻は絵だけが取り上げられることが多いですが、本書では詞書も丁寧に読み解き、絵と詞書とを合わせて鑑賞する醍醐味を伝えています。克明な図版からは料紙の美しさも鑑賞でき、物語が時代によってかたちを変えながら読み継がれてきたことを実感できます。
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