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変幻自在、広がり続ける作風!はじめての冲方丁
中学時代までを海外で過ごし、19歳でデビューした冲方丁。文体が特徴的なSF小説も人気ですが、膨大な資料を読み解き、人間を精緻に活写した歴史小説も名作ぞろい。ミステリーやサスペンスも執筆するなどの幅広いジャンルで活躍を見せ、次は何を書くのか常に新作を期待されています。ここでは、冲方丁の小説にはじめて触れる方にオススメの本を紹介します。
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著者の出世作であり代表作の一つでもある、ハードボイルドSFシリーズの第1弾です。瀕死の重傷を負った少女バロットが非合法の科学技術で生まれ変わり、仲間とともに自分を殺そうとするシェルに戦いを挑みます。完全版は特徴的な文体がより洗練され、エピソードも追加されて、さらに読みやすく、わかりやすくなっています。
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テレビドラマ『水戸黄門』でおなじみの水戸光圀が主人公。義を重んじる熱い男の生涯が丁寧に、多数の逸話とともに描かれます。『天地明察』の渋川春海の登場もうれしい、大河ドラマを見たかのような満足感が味わえる大作です。読後は、『水戸黄門』での好々爺然としたイメージが一変することでしょう。
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2019年に実写映画化された本書は、自殺願望を持った12人の少年少女たちを描いた、著者初の現代を舞台にしたミステリーということでも話題となりました。名作映画『12人の怒れる男』が意識されていて、全員一致の合議制で自殺するか否かを議論するというストーリーです。謎の13人目の正体や、次々起こる問題に引き込まれます。
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