恋愛って何？不可解な感情の機微を見つめる本

古代ギリシャの哲学者プラトンによる「世界最古の恋愛論」と呼ばれる本書。パイドロス、ソクラテスなど6人が「恋（エロス）とは何か」について意見を交わしていきます。今読んでも共感できるところが多い、ユニークな一冊です。ちなみに「饗宴（シュンポジオン）」は「シンポジウム」の語源となった言葉なのだそうです。

恋愛小説の古典に数えられる世界的な名作です。16歳のウラジミールは、公爵家の年上の令嬢ジナイーダと出会い恋に落ちます。しかしある夜、ジナイーダのところへ忍んで行く父親の姿を目撃し、彼の初恋は思わぬ方向へ・・・。この小説で描かれる青春は、恋愛のみならず人生への大きな示唆をも与えてくれます。

「愛する」とは、感情ではなく技術である。そう聞いて「えっ！」と驚く人も多いと思います。この本は、孤独から逃れられない人間が愛する技術を学び習得することの重要性を説いた世界的ベストセラー。その範囲は、家族愛、恋愛、神への愛など多岐に渡ります。愛について、新しい知見を得られるはずです。

これは文豪・三島由紀夫が描いた恋の物語。奔放なお嬢様・夏子は、自分に群がる男たちに興味が持てず、神に仕えた方がましだと函館の修道院に入ることにします。しかし函館行きの船で、今まで出会ったことのない情熱を秘めた瞳を持つ青年と巡り会い・・・。夏子の行動は破天荒ながら、恋の本質が潜んでいるように思えます。

フランスの思想家ジョルジュ・バタイユの代表作です。「エロティシズム」について真っ向から向き合った本書では、人間と動物のあり方の違いから出発し、人間が恋愛を求める理由についても言及しています。愛と欲望について徹底的に掘り下げた世界的名著です。