ブックキュレーターhonto編集員
読むごとに抜け出せなくなる!ポール・オースターの世界
「村上春樹の小説が好き」「アメリカの現代文学が気になる」そんな方にまずオススメしたいのが、ポール・オースターの小説です。ニューヨークを舞台に、孤独や自己内省をテーマに描かれたものが多く、物語中にさらに複数の物語が並列する表現がたびたび用いられています。読み始めは難解に感じても、その魅力から抜け出せなくなってしまうはずです。
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育ての親である叔父を亡くした大学生のフォッグ。生活苦をきっかけに自ら望んでどん底の生活を始め、生死の境をさまよったのち、友人たちに助けられます。その後、フォッグは不思議な巡り合わせによって自身の出生の謎を解明することになり・・・。ほろ苦くも、忘れられない読書体験となること必至の一冊です。
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妻と離婚し、娘には愛想を尽かされ、残された時間を静かに過ごすべくブルックリンに戻ってきたネイサン。街の古本屋で甥のトムと偶然の再会を果たし、ネイサンの人生が好転し始めます。文章は軽快でウィットに富み、著者の温かな眼差しが感じられます。ネイサンはハッピーエンドをつかめるのか、どうぞお確かめください。
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深夜に突然かかってきた電話をきっかけに、主人公のクインは私立探偵になりすまし、奇妙な男と対面します。その男の妻からとある人物を見張るよう依頼を受けたクインは、ニューヨークの街へ迷い込んでいきます。探偵小説ともミステリーとも言い切れない、読み進めるごとに世界の輪郭がぼやけるような感覚を存分にご堪能ください。
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オラクル・ナイト
ポール・オースター(著) , 柴田 元幸(訳)
病から生還した作家シドニーは、リハビリを兼ねた散歩中に不思議な文房具屋で一冊の青いノートを手に入れます。ノートに導かれるようにして書き始めた物語と、シドニーが生きる現実の世界が錯綜し、重層化された物語の世界に読者を引きずり込みます。主人公の喪失と再生を、まるで追体験するかのような読書体験となるはずです。
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幻影の書
ポール・オースター(著) , 柴田 元幸(訳)
飛行機事故で妻子を失い絶望するデイヴィッドは、無声映画時代のコメディアン、ヘクター・マンの作品に救われ、彼の映画について評論集を発表します。そんな彼のもとに、「行方不明のヘクターは生きておりデイヴィットに会いたがっている」という手紙が届き・・・。そこから物語は、想像し得ない衝撃の結末に向かっていきます。
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