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子どもから大人まで楽しめる!エリック・カールの名作絵本
2021年5月に91歳で亡くなった絵本作家のエリック・カール。代表作『はらぺこあおむし』は70以上の言語に翻訳され、今なお世界中で愛されています。アメリカに生まれ、西ドイツで絵を学んだ彼は帰国後、30代後半から絵本制作を始めます。貼り絵を使った色彩豊かな独自の画法で、多くの人を魅了する彼の絵本から珠玉の名作を紹介します。
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食いしん坊のあおむしが曜日ごとに大きくなり、最後はさなぎから蝶になるという物語。発行から50年以上が経つ現在でも世界中で愛されている絵本です。ページの仕掛けの穴に指を入れて遊んだ人もいるのでしょう。ハードカバーの絵本のほかに、ポップアップ絵本や塗り絵版など、さまざまなバージョンも出版されています。
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絵本の見開きいっぱいに色彩豊かな動物たちが次々と現れます。「なにみてるの?」の問いかけは、茶色いクマ、赤い鳥などの動物たちから、おかあさん、子どもたちへとつながっていき、親子でかけ合いを楽しめる絵本です。英語と日本語の2カ国語版もあり、リズミカルな言葉が英語の入門絵本にもうってつけ。
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青い馬や赤いワニ、黄色い牛に水玉模様のロバ・・・少年が描く動物はどれも奇想天外な色で、自由を感じます。この絵本はナチス政権下で行動が制限されるなか、少年だった作者が画家のフランツ・マルクの絵を見て感動した体験がもとになっています。絵に制約はなく、常識にとらわれなくていいことを教えてくれる絵本です。
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エリック・カールが娘のために作ったお話で、絵本の大きさの制約を大胆に破った仕掛けがあります。幼い娘の「月と遊びたい」という願いを叶えるために、父親は長ーい梯子を高ーい山にかけて、お月様に会いに行きます。月の満ち欠けを巧みにに利用し、娘の願いは叶えられます。パパの読み聞かせにぴったりな絵本です。
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手品師のうさぎが帽子から人間を取り出し、カンガルーのおなかの袋から男の子が顔を出す。そんなありえない光景が次から次へと現れます。常識では考えられない事柄に対して、何ができるのか試されているかのようです。翻訳は日本語の詩作でも活躍するアーサー・ビナードが担当し、日本語のことば遊びも存分に楽しめます。
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