ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
壮絶なリアルイジメ関連本5冊がこれ!
オリンピック直前で話題になったのが、ミュージシャンの小山田圭吾の過去のイジメ自慢問題。イジメというよりもはや虐待犯罪なのでは?と思えるほど酷い仕打ちを障害がある同級生にしてそれを自慢話にしたインタビュー記事は本当に最悪だと思う・・・そんなイジメ犯罪本といえばこの5冊
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いじめ自殺 12人の親の証言
鎌田 慧(著)
タイトルの通りの内容・・・相当いたたまれないね。いじめによって自殺に追い込んだ奴らはマジで許せん!オレだったら自殺に追い込んだ奴らを一人一人同じ目に合わせて自殺に追い込んでやる!という気持ちになると思う。あと、自殺はいじめと無関係だと言い張る学校関係者たち。こいつらもどうにかしたい!胸糞悪くなる本だが、読む価値はある。
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この著者は直接いじめで自殺した子供の家族に会って話を聞き、さらに学校の先生や校長、教育委員会にも話を聞きに行くが、学校関係者はどこも「いじめと自殺」は関係ない、因果関係は見つからなかったと言い張る。まさにこの本のタイトル通り「学校が子供を殺す」!なぜに学校は自殺した原因をいじめと認めたくないのか。本当に胸糞悪い・・・
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学校のいじめはなぜ始まるのか、なぜいじめっ子というのが出来上がるのか。いじめの構造についての分析本なのだが、いじめの始まりというのは定義があるわけでもないので一概に言えないと思うんだよな。いじめの構造を理解してもいじめは無くならないと思うし、これはもうどうしようもないわけで。集団生活の中では立場の弱い人間や気の弱い人間はいじられてしまうのは想像できるし、たとえその場はやめさせたとしてもすぐにいじめは再発するだろうし。解決案はわからん・・・
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少年犯罪の社会的構築 「山形マット死事件」迷宮の構図
北沢 毅(共著) , 片桐 隆嗣(共著)
これも胸糞悪くなるいじめ殺人事件。体育館のマットに包んでグルグル巻きにして逆さにしてそのまま窒息死させたといういじめを通り越して殺人事件だと思うのだが、当時は学校も加害者の親たちもいじめではない、と言い張っていたが、結果的にいじめと認める。この本は事件当事者たちを詳しく分析して事件の真実を検証する、という内容なんだが、どうせなら加害者側に徹底的に取材して欲しかった。
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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