ブックキュレーターhonto編集員
身近にあふれるジェンダー格差の問題を考えるための本
2021年3月に発表された、国別の男女格差を分析した「ジェンダーギャップ指数2021」。日本は世界156ヵ国中120位とG7でも最低ランクでしたが、この結果に納得してしまう方も多いでしょう。うまく姿を隠しながら、なおも日本社会のそこここにはびこるジェンダー格差の問題。その正体をあぶり出す本を集めました。
- 11
- お気に入り
- 2346
- 閲覧数
-
「家事、手伝うよ」「涙は女の武器」「それでも男か」・・・誰もが日常生活のなかで聞いたことがある、思い込みによって生まれたひどい「駄言(だげん)」を集めた辞典です。後半は著名人へのインタビューを通して、「駄言」との向き合い方をアドバイス。今、ジェンダー問題で悩んでいる人に力をくれる一冊です。
-
著者は、性暴力にまつわる取材を重ねてきたライターの小川たまか。実際に自分で経験したことや周りで起こったことを、独自の視点で考察し、ありのままの言葉で綴っています。誰かにとっては小さいことだけれど、決して見過ごすことのできない、身近にあふれるジェンダーに由来する不平等への気づきを与えてくれます。
-
マリコ、うまくいくよ
益田ミリ(著)
同じ会社で働く3人の「マリコ」。年齢、勤務年数、性格の異なる彼女たちが、それぞれの立場から、会社という組織に潜むジェンダー格差の問題をどこか冷めた視点で見つめます。対男性だけではなく、対女性の関係も絡むところが絶妙にリアル。マリコたちは日常をどう闘っていくのか?その姿は、実生活でのヒントをくれるはずです。
-
女性差別は、いつどのように始まり、その根を伸ばしてきたのでしょう。その発生と過程を、イングランドを中心にした西洋と日本の二つの地域に分けて、「家父長制」を切り口に分析しています。ジョン・ロックや福沢諭吉などの歴史的偉人を、ジェンダー視点から考察している点が斬新です。
-
親や夫との葛藤をコミックエッセイに描き、世間の反響を呼んだ漫画家・田房永子と東大入学式でのスピーチが話題になった東大名誉教授・上野千鶴子が、フェミニズムについて語り合った対談本。女性として生きるのはなぜつらいのか。フェミニストはなぜ嫌われてきたのか。フェミニズムの過去と現在をつなぐ一冊です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です

