ブックキュレーターhonto編集員
孤独な時間を言葉で癒す。感性のお守りになる詩集
大人になるにつれて、孤独を感じるようになった人もいれば、むしろ孤独に慣れたという人もいるでしょう。私たちの周りには、寂しい時間を解消する多くの娯楽や暇つぶしがあふれています。しかし、孤独であるからこそ響くものがあります。その一つが、詩です。内省的に自分や世界を掘り下げた言葉を、静かに味わうための詩集を紹介します。
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愛の縫い目はここ
最果 タヒ(著)
全国で展覧会も開かれるほどの人気を持つ、現代詩人の最果タヒ。どこか寂しく、孤独を抱える現代人の心をクリティカルに表現する作風は、若者を中心に共感を呼んでいます。『僕の瞳にすみついた、君の欠片を、ぼくは覚えているよ。』といった、恋をしている人にも、恋に破れた人にも響く言葉が詰まった一冊です。
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活発な暗闇 新装改訂版
江國 香織(編)
江國香織が選んだ約60編のさまざまなテイストの詩と、解説を味わう詩集。レイモンド・カーヴァー「ぼくの船」、谷川俊太郎「手紙」など、国内外の詩人のユニークさが光る言葉選びと世界観を楽しめます。自分がどんな言葉に惹かれるのかを知りたい方にオススメの一冊です。
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今日は死ぬのにもってこいの日
ナンシー・ウッド(著) , 金関 寿夫(訳)
ネイティヴ・アメリカンの哲学を味わえる詩画集。自然とともに歩み、生と死の循環と宿命を真摯に見つめ、大地と調和して生きる姿から、生命のあり方について考えさせられます。生きることに疲れた日、悩みが絶えずすべてが嫌になった日に、ぜひ手にとってほしい一冊です。
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20世紀を代表するドイツ語詩人にして、現代抒情詩の金字塔を打ち立てたリルケ。壮大さと繊細さを備えた言葉たちに、「詩とはこんなにも力強くやさしいのか」と驚くことでしょう。生と孤独を肯定するリルケの言葉を読みやすい現代語訳に直しているので、古典の詩に不慣れな方にもオススメできます。
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バス停に立ち宇宙船を待つ
友部 正人(著)
「歌う詩人」と呼ばれる著者による詩集です。忘れかけていた少年少女のころの記憶がよみがえるような言葉が散りばめられています。想像力の豊かさと感性の柔らかさを味わえるこの詩集、通学や通勤の電車やバスの中で読むと格別の味わいがあることでしょう。
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