ブックキュレーターhonto編集員
時の流れを味わう文学。さまざまなジャンル選りすぐりの年代記
年代記とは、国や町の歴史を年代順に綴ったもの。事件や出来事を通して歴史を語る年代記の形式は、本においてもさまざまなジャンルで用いられてきました。いわば定点カメラのように特定の場所で起きることを記録し続ける年代記は、長い物語を語るのにはうってつけ。その特性をうまく活かした物語を、各ジャンルからセレクトして紹介します。
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架空の国の歴史を綴った、まさに王道と呼ぶべき正統派ファンタジーです。将器に恵まれた若き皇太子カルマーン、豊かな政治感覚と智謀に富む貴族ヴェンツェル、剛直な騎士リドワーン。少年時代に学友としてともに過ごした3人を軸に、マヴァール帝国の戦いを描きます。年代記の持つ高揚感と余韻を存分に味わってください。
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百年の孤独
G.ガルシア=マルケス(著) , 鼓 直(訳)
南米の熱帯雨林に突然発生した町「マコンド」。その始まりから崩壊までを、町の人々が遭遇するちょっと不思議な出来事を重ねることで表現したマジック・リアリズムの代表作です。まるで夢を見ていたかのような不思議な余韻は、年代記という形式ならでは。100年で消えたマコンドの姿がいつまでも心に残る不朽の名作です。
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年代記は、もともと歴史を記述するための形式です。長い時間を語る時代小説ほど、この形式にふさわしいものはありません。本書は戦国時代の歴史を真田家の視点から見た群像劇。武田家滅亡から大阪夏の陣のあとまで、真田家代々の歴史を通して日本史が語られます。文庫で全12冊というボリュームも、年代記の名に恥じません。
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