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人種差別は他人事じゃない。レイシズムを知り、よりよく生きる指針となる本
人種差別について深く考えたことがないという人は多いかもしれません。でも日本にも、無意識・無自覚の人種差別は根深く存在します。多様性が叫ばれる現代において、私たち一人ひとりがその愚かさに気づけば、人類がレイシズムを根絶するための第一歩となるはずです。人種差別の歴史や構造について知り、よりよく生きる指針となる本を紹介します。
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現代のさまざまな人種差別を簡潔明快に分析し、その歴史とルーツまで解説する入門書。差別の構造を理解して日本に置き換えれば、自分の中に潜在的に刷り込まれた差別意識に気づくことができるかもしれません。レイシズムについて深く知り、自分自身のものの見方や言動を改めて問い直すヒントをくれる、全世代にオススメの一冊です。
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現代の人種差別の根源であるレイシストが作った「レイシズムポリシー」を、黒人である著者自身の言動をも批判しながらあぶり出します。白人だけでなく非白人をも差別する側に立たせるレイシズムを、異文化への偏見や肌の色の濃淡が生む分断、性差別などあらゆる角度から分析し、アンチレイシストであるためにできる行動を提示した実践書です。
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人の思考の偏りに気づき、多様性と平等を考えるための韓国発のエッセイ集。人種差別だけでなくLGBT、障害者、性差別などを取り上げ、人が無自覚に差別をする心理構造に迫ります。韓国の差別の現状や、それに対する人々の反応が日本社会と酷似し、読み応えたっぷり。自分には差別意識などないと信じている人にこそ、ぜひ読んでほしい一冊です。
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悪意の有無に関係なく人の心に存在するバイアス(偏見)が、脳に刻まれ他者に伝染しステレオタイプ化する仕組みを、実例と共に論理的に分析した本書。自分には偏見などないと言い切ることは非常に危険であり、個々が謙虚に自分を見つめ直し、心の中の偏見を認めた上で、そこから自由になる努力を続けることが最も重要だと気づかせてくれます。
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