創造的なアイデアの泉に触れる！クリエイターの頭の中が覗ける本

人気アートディレクターとして活躍する著者・森本千絵は、自身の仕事を『誰かの想いを、色や音楽を通して伝えていくこと』だと表現しています。自身の感性や人との縁を大切にしながらものづくりに向き合う彼女は、大胆さと繊細さを兼ね備えています。人の心を揺さぶる作品を生み出す彼女のルーツがたくさん詰まった一冊です。

日常の些細な出来事に違和感を持っても、多くの人はすぐに忘れてしまうもの。しかし、「ピタゴラスイッチ」などで知られる佐藤雅彦は、その違和感の原因をとことん追究し、その結果としてものごとの本質を探り当てます。本書を読めば、あなたも日常に潜む違和感の正体を暴きたくなるはずです。

「新しい視点の発見」をテーマにした講義内容を収録した一冊です。デザインの可能性を広げるには、独自の視点を磨くことが重要だと著者の佐藤可士和は述べています。そのためには、体を動かすように脳を動かす「未踏領域」な思考法の習得がカギとなります。論理的なアプローチからデザイン力を鍛えるという、著者ならではのテクニックが学べる一冊です。

「デザインあ」のデザイナー・佐藤卓が語るデザイン論。本書では、デザインはモノやコトをかっこよく飾る付加価値ではないと主張します。では何かと言えば、あらゆるモノやコトの真の価値を、あらゆる人間の暮らしへとつなぐ「水のような」ものだと定義。『与えられた環境で、どう自分を生かしていくか』ということについても考えさせられる一冊です。

「くまモン」などを手掛けたアートディレクター・水野学が、「センスとは何か？」を綴った一冊。著者は、センスの有無は「それについてどれだけ知っているか」だと言います。つまりセンスは、知識の積み重ねという地味な作業の延長で育ち、本人の努力次第で身につくもの。読めば、生まれ持っての才能と思われがちなセンスへの誤解が解けるはずです。