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歴女未満の大人女子を沼らせる!女の子が主人公で歴史を題材にした児童文学
歴史小説ってなんだか難しそう。でも歴史もののテレビや映画は大好き。歴史を題材にした児童書は、そんなあなたを日本史の沼に引きずり込んでしまうのにうってつけ。子ども向けのため文章は読みやすくてわかりやすい。それでいて、内容は大人が舌を巻く本格的なものばかり。ここでは、そんな強くてかっこいい女の子が主人公の歴史児童文学をそろえました。
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公家から武家へ政権の移行があった平安末期。源頼朝や平清盛ら有名な歴史上の人物の裏に、強く生きる女性たちの姿がありました。清盛の娘で一族の没落を目の当たりにした建礼門院徳子、義経を最後まで愛し通した静御前など、ドラマチックな生を貫いた4人の女性の姿に、ページをめくる手が止まらなくなるでしょう。
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さよ 十二歳の刺客
森川成美(著) , 槇えびし(イラスト)
壇ノ浦の戦いで1人生き残った平家の子・さよ。自らの一族を滅ぼした源義経への復讐のためすべてをかけると誓うが・・・。英雄として描かれることの多い義経が悪役として登場するのが、この物語の大きな特徴。12歳のさよ目線で描かれる源氏と平氏の栄枯や、人間の持つそこはかとない哀しさが描かれています。
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もえぎ草子
久保田香里(著) , tono(イラスト)
紙が高級品だった平安時代。父の遺した白い紙を大切にしていた12歳の萌黄は、盗みを働いたと疑われて職場を追い出されてしまいます。清少納言など実在の人物が登場するなか、庶民の少女である萌黄が紙と言葉に魅了されながら成長する物語。『枕草子』に出てくる話が次々と登場するなど、フィクションながらも確かなリアリティを感じるはずです。
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安寿姫草紙
三田村信行(著) , romiy(イラスト)
父と母にはかわいらしくて賢い弟がいる。だから自分はいなくても大丈夫・・・。そう感じていた安寿姫の人生は、あることをきっかけに一変します。『安寿と厨子王』という話を、安寿姫を主人公として描き直した物語。安寿姫が現状に失望せずに自らの運命を切り開いて弟を助ける姿に、姉弟の絆の強さに、胸を打たれます。
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駅鈴
久保田 香里(作) , 坂本 ヒメミ(画)
奈良時代、急な知らせを伝えるために馬鈴を鳴らし、馬で駆ける人々がいました。駅使を泊める馬家の子・小里は、駅使を先導する駅子へ憧れを抱きますが・・・。女の子がなりたい職業に就くには多くの困難があった時代に、恋も夢も一生懸命に叶えようとする小里の姿に胸が熱くなります。
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