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鋭くも温かな眼差しで人間の本質を捉える。向田邦子の珠玉のエッセイ
昭和後期に脚本家・小説家として活躍し、突然の飛行機事故により51歳でこの世を去った向田邦子。彼女は優れたエッセイの書き手でもありました。ここでは、ときに鋭く、ときに温かい眼差しで人間や社会を見つめてきた、向田邦子の珠玉のエッセイを紹介します。彼女の言葉に触れることで、ありふれた日常がきらきらと輝いて見えてくるかもしれません。
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向田邦子的女性論ともいえる一冊。女性の良い面も悪い面もありのままに記されていますが、昭和に書かれたエッセイのため、少し違和感を抱く描写もあるかもしれません。ですが、時代を超えても変わらない「女性の素晴らしさ」について実感できる本でもあります。女性の本質とは何か、そんなことを考えたときに手に取ってみてください。
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新しい言葉を使う人は得意げな顔をする。訪問客の風呂敷包みの中身を推察し、気を回してしまう。そんな日常のよくある風景を書き綴った本です。読みながら「あるある」と思うこと必至で、ありふれた出来事から物事の本質を見抜く観察眼の鋭さにも唸らされます。読めば、人間の滑稽さが愛おしくなるでしょう。
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食道楽で料理上手としても有名だった向田邦子が綴る、食にまつわるエッセイ傑作選。彼女の食への並々ならぬこだわりが感じられます。料理の描写は、読むとありありとイメージが浮かび、お腹が空くこと必至。ときおり出てくる向田邦子のオリジナルレシピも簡単で食欲をそそり、まねしたくなってしまうはずです。
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家族、食、仕事、自分自身など、7つのテーマ別に編纂されたアンソロジー。日常におけるありふれた風景を向田邦子ならではの視点で捉え、飾らない筆致で書き切っています。あらゆることにこだわりや美学を持ち、身近な人々やものを愛し、大切にしてきた向田邦子。そんな彼女の愛があふれ出すような一冊です。
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