ブックキュレーターhonto編集員
子どもを被害者にも加害者にもしないために。「いじめ」を考える絵本
子どもが小学校、幼稚園や保育園に入って集団生活を始めると気になるのが、その交友関係です。「友達ちゃんとできたかな」「嫌な目にあってないかな」「誰かを嫌な気持ちにさせていないかな」と、親の心配は尽きません。子どもを被害者にも加害者にもしないために、親子で読みたい「いじめ」の絵本を紹介します。
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サリーは体が小さいせいで、クラスでは目立たない存在。でも、実はいろんなことをしっかりと見ているのです。トミーが足を引っかけられて転んだことも、ケビンがわざと滑り台から突き飛ばされたことも。勇気を出して声を上げることで、社会を少しずつ変えていくことができる。サリーの行動に背中を押される一冊です。
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クラスにやってきた転校生のマヤ。マヤの格好はみすぼらしくて、お弁当も変。だからクローイたちはマヤをバカにして無視しました。次第にマヤは教室に来なくなって・・・。この絵本はいじめる側を主人公として描いていて、マヤがいない教室で語られる先生の言葉が重く響きます。ハッピーエンドではないからこそ心に残る一冊です。
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いつも1人でいる転校生のヴァネッサは、男の子にいじめられています。この状況を変えたい。そんな思いである朝、「わたし」はヴァネッサの家を訪ね・・・。文字が一切ない絵本ですが、子どもたちの豊かな表情がさまざまなことを想起させます。子どもにセリフを考えてもらいながら読んでみるのもいいかもしれません。
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言葉には、Spikyが生まれるちくちく言葉と、Fluffyが生まれるふわふわ言葉の2種類があります。どんな言葉からSpikyが生まれ、どんな言葉からFluffyが生まれるのか。自分が発した言葉はふわふわ?それともちくちく?そんなふうに自然と気にかけられるようになるでしょう。言葉を選ぶ大切さを実感できます。
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周囲からいじめられてすっかり自尊心を失ったルビーは、自分をごみくず同然の存在だと思い込んでいます。やさしくされてもそのやさしさを受け取れないほど傷ついたルビーに、ドットおばさんだけは何度でもやさしく語りかけ・・・。いじめられる側でなく、いじめる側に問題があることが伝わってくる一冊です。
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