ブックキュレーターhonto編集員
飲みながら読みたい。お酒やバーが物語のカギを握る小説
小説の読み方は人それぞれですが、お酒を片手に好きな本を読む時間が好き、という方も少なくはないはず。そんな本好き吞兵衛のために、お酒を巡る小説や、お酒が物語の舞台や小道具として登場する小説を集めました。今夜は好きなお酒を片手に、物語の登場人物たちと一緒にほろ酔い気分を味わってみませんか?
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ロマンチックなタイトルとは裏腹に、アルコール中毒に陥った主人公の入院とその後を描いた実に生々しいお話です。大酒飲みだった中島らもの私小説ともいわれていて、アルコールに吸い寄せられる主人公の姿には鬼気迫るものが。お酒にまつわる数々の名言(迷言?)も登場します。
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妻殺しの嫌疑をかけられた主人公。彼のアリバイを証明してくれるのは、行きずりで入ったバーで出会った女性のみ。しかし、その女性はいくら手を尽くしても見つからず・・・ミステリー小説ながら、冒頭で描かれるバーの情景や「幻の女」の描写が極めて幻想的。謎解きそっちのけで、その世界観に浸るのもオススメです。
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村上春樹にも多大な影響を与えたというハードボイルド小説の名作です。お酒やバーがメインの小説ではありませんが、物語の重要なシーンに使われています。たびたび登場するお酒「ギムレット」にまつわる印象的なセリフは、物語のラストにも。酸いも甘いも経験した大人に、特にオススメしたい物語です。
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左岸 上
江國 香織(著)
破天荒で恋多き女、茉莉。九州を舞台に、彼女の恋とその半生を描いた小説です。物語の後半、茉莉は自身でワインバーを開き、女店主として店を切り盛りするまでに成長します。読むだけで艶やかなバーの情景が浮かび、「ここに行くことができたら、どんなに素敵だろう」と思わせてくれる一冊です。
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題名の通り、日本の名立たる文豪たちによって書かれたお酒にまつわる短編集です。ビールやウイスキーといった馴染み深いお酒から、紹興酒、アブサン酒などの日本人にとっては少しだけ珍しいものもそろい、目次を読むだけでもほろ酔い気分を味わえるかも。その日の気分に合った短編を肴に、今宵も一杯楽しんでみませんか?
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