ブックキュレーターhonto編集員
想像するだけで幸せな気持ちに。贈り物にまつわる物語
クリスマスや年末年始など、冬になるとプレゼントを贈る機会が増えてきます。お世話になった人、恋人、子どもたちや両親など、相手の喜ぶ顔を想像しながら贈り物を選んだり、手渡したり、郵送したり。贈り物に関わることを想像するだけで幸せな気持ちになれるもの。贈り物が登場し、登場人物たちと一緒に読者も心温まる絵本や物語を紹介します。
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デラとジムは貧乏でしたが愛し合っている夫婦でした。デラは夫へのクリスマスプレゼントを買うため、自慢だった美しい髪の毛を売って、ジムへのプレゼントを購入したのですが・・・。O・ヘンリーの数あるショートショートの中でも恐らく最も有名だと言っても過言ではない物語です。表題作のほか傑作が収録された、心が温まる一冊です。
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こねこのチョコレート
Ｂ．Ｋ．ウィルソン（作） , 小林 いづみ（訳） , 大社 玲子（絵）
4歳の女の子ジェニーは、弟の誕生日プレゼントとして猫の形のチョコレートを買いました。その夜、ジェニーはチョコレートのことが気になって仕方なくて・・・。ジェニーが楽しそうにプレゼントを選ぶ場面は微笑ましく、ジェニーがやらかしてしまう場面ではハラハラさせられます。大人から子どもまで楽しめる絵本です。
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だれかののぞむもの
岡田 淳（作）
誰かが望む姿そのものになることができる、不思議な生き物「フー」。でも、フーはあらゆる人の望む姿になり過ぎて、本当の自分のなりたい姿がわからなくなってしまい・・・。相手を喜ばせたいという気持ちは誰もがもつものですが、それが原因で自分を失くしてしまったら、どうなってしまうのか・・・考えさせられる物語です。
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おくりものはナンニモナイ
パトリック・マクドネル（作） , 谷川 俊太郎（訳）
ムーチは大好きなアールに贈り物をしたいのですが、アールはなんでも持っています。ムーチは贈り物を何にするか、悩み続け・・・。読後、自分だったら何がほしいのか、本当にほしいものはなんなのか、思わず考えてしまう少し哲学的な絵本です。プレゼントを贈るときに一番大切なものは何か、そんなことを気づかせてくれるでしょう。
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赤川次郎ショートショートシリーズ ２ 健ちゃんの贈り物
赤川 次郎（作） , 杉田 比呂美（絵）
赤川次郎が描くショートショート集。表題作は、両親の懐事情を知る10歳の少年・健一が、自分の誕生日プレゼントで悩むところから物語が始まります。感動や切なさが詰まった14の物語（＋特別短編1話）が収録されていて、人間味あふれる登場人物ばかりが登場し、誰もが心が奪われてしまうはずです。
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