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奥深い世界を笑える言葉で楽しもう。「おもしろい」に満ちた言語学の本
私たちが毎日使う言葉。それを音や意味、外国語との比較など、さまざまな視点から研究するのが言語学です。あまりに身近で普段は気に留めないものの、一度取り上げればもっと知りたくなる不思議さが言語学にはあります。抱腹絶倒のエッセイや興味深い実例が光る論説、ファンタジー漫画など、楽しみながら言語学に触れられる本を集めました。
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著者・高野秀行は世界の辺境を飛び回り、数多の冒険記を残してきました。その過程で25以上も習得した「言語」について、闊達な高野節が炸裂します。知識も経験も足りず苦悩した青年期、現地住人や個性的な仲間と交流した興奮、磨き上げ、確立した勉強法や言語そのものへの洞察。それらが詰まった、語学学習者にもオススメの良書です。
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音声・音韻学の権威として知られ、「ポケモン×音声学」でも話題を集めた著者が、より幅広く、フリースタイルで言語学に励む毎日を記した本です。ゲームやアニメなどのサブカルチャーから、研究や育児、社会への貢献活動まで、あらゆる分野でひたむきに、使命のために邁進する生き方に引き込まれることでしょう。
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言語学バーリ・トゥード Round1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか
川添 愛(著)
「バーリ・トゥード」とは「ルールや反則を最小限にした格闘技の一ジャンル」のこと。本書ではそのタイトル通り、さまざまなテーマと言語学を同じリング上で戦わせています。著者は言語をコンピューターに分析させ、新たな活用法を見出す自然言語処理も専門としていて、AI技術に関心がある方も楽しめる一冊になっています。
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酒や牛が同じ「葡萄酒色」で表現されていた古代ギリシャ、前後左右でなく東西南北で位置を伝えるオーストラリアの少数言語。時代や国、性別などが異なると、言語とそれに伴う感覚や思考はどのように変わるのか?膨大な調査による実例を取り上げつつ、アイロニーや比喩に満ちた文体から言語のおもしろさに迫った一冊です。
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言語学者・ハカバは師匠の頼みで、魔界でのフィールドワークを引き継ぐことに。しかし異種族の大半とは、言語のみならずジェスチャーでも意思疎通がままなりません。すべてが異なる相手にはどう接するべきか?そこで学んだものとは?言語生態がリアルに描かれている、主人公の成長も見どころのコミックです。
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