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冒険小説、警察小説、歴史小説!広がり続ける作風、はじめての佐々木譲
1979年にデビューした佐々木譲は、以来40年以上に渡って上質なエンタメ作品を発表し続けています。出身の北海道を舞台に社会問題を取り入れた警察小説が有名ですが、初期のころは骨太の戦争冒険小説を、そして近年は歴史小説や絵本、SFなど、作品の幅を広げ続けています。そんな佐々木譲のジャンルごとのオススメを集めました。
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「1940年に日本からベルリンへゼロ戦を飛ばす」というストーリーを描いた著者の出世作であり、「第二次大戦三部作」の第1弾。ノンフィクションかと思わせるほど描写はリアルで、臨場感も抜群です。矜持を貫く誇り高き男たちの生きざまを描いた冒険小説の傑作で、さまざまな賞を受賞した第2作、第3作もオススメです。
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著者を代表するシリーズの一つで、北海道警察の活躍を描いた「道警シリーズ」の第1弾。警官殺しの犯人と目された同僚警察官の無実を信じ、証人として委員会に出席するまでの24時間を戦う刑事・佐伯。実際にあった道警裏金事件をモチーフに、個人対警察組織が色濃いサスペンスフルな小説です。映画化、テレビドラマ化もされています。
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終戦直後からの約60年間、清二・民雄・和也の親子3代に渡る警察官を主人公にした大河警察小説。清二の死の謎を軸にしつつ、懸命に生きる3人の姿を描き出し、戦後昭和史を綴ります。『ベルリン飛行指令』に続き直木賞候補となり、警察小説の金字塔とも言われている著者の代表作の一つです。
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幕末を舞台にした歴史小説も執筆している、佐々木譲。そのなかでも代表的な作品が本書です。幕末、蝦夷と呼ばれていた北海道に深く関わることになる榎本武揚の半生を描き出し、その生きざまにはほかの有名な志士たちにも劣らない「かっこよさ」があることを教えてくれます。これまでと少し違った角度から幕末を知ることができます。
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