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国を率いて苦難と闘った、女性領主たちの物語
群雄割拠の戦国時代は、武家の当主が不慮の死を遂げたり、嫡男が幼少で他に適任者や後見人がいないなど、さまざまな事情から一門の女性が執務を代行したり、家督を継ぐ事態がしばしば起こりました。当主あるいは城主として、領国経営や対外交渉を担ったり、家臣団を統率する立場となった女性たちの軌跡をたどる本を集めました。
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戦国時代に日本各地で家長の役割を務めた女性たちの人物列伝です。明応の政変で赤松家を支えた洞松院から、大坂の陣で豊臣家と共に滅んだ淀殿まで、その社会的背景や具体的な活動など、女性の家長の実像を丹念に検証しています。朱印状などの史料をもとに分析した堅実な研究書ですが、概要をつかむための入門書としてもオススメです。
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大河ドラマの主役にもなった井伊直虎の生涯を描いた歴史小説です。一族の男が次々と頓死するなか、次郎法師は女ながら井伊家の当主となります。今川や松平、武田など強大な隣国に囲まれる井伊谷の領主として、嫡流の血筋を守るべく奮闘。小国ゆえの辛苦に耐え、戦国を生き延びる名家を支えた女性の健気さに胸打たれます。
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北九州の武将・立花宗茂の正室、ぎん千代を主人公とした歴史小説です。7歳にして父から立花城を譲り受け城督となった彼女は、やがて婿の宗茂を迎え入れます。通説では不仲と言われている2人ですが、本書では心の通い合った夫婦とされ、協力して戦国の世を生き抜きます。気高くて美しい女傑の波乱に満ちた生涯が鮮烈に描かれます。
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