新選組最強と呼ばれた永倉新八。その素顔と実力に迫った本

1998年に発見された永倉新八本人の手記にわかりやすい現代訳と解説を加えた、新選組の真の姿を垣間見れる貴重な歴史書です。淡々とした筆致ながら、波乱の時代の血で血を洗うような戦いの迫力がひしひしと伝わってきます。剣に生きた男のまるで小説のような人生に、ただただ驚かされることでしょう。

永倉新八のひ孫である著者が、明治維新以降の永倉の足跡を辿った伝記小説。数少ない新選組の生き残りだった永倉が、動乱の時代を経てどのような後世を送ったのかが、親族の手によって詳細に描かれています。永倉は後世のほとんどを新選組という組織の足跡を伝えることに費やしていて、彼がいかに新選組を愛していたかが強く伝わってきます。

『鬼平犯科帳』や『剣客商売』などで有名な時代小説の大家・池波正太郎による、激動の時代に剣に生きた男の姿を描いた痛快歴史小説。藩士の息子として生まれた永倉新八が、やがて新選組最強剣士と呼ばれるまでになり、新選組と袂を分かつまでを娯楽たっぷりに綴っています。ほぼ史実に沿った彼の活躍ぶりに、血沸き肉躍る傑作です。

永倉新八のひ孫であるライターとテレビディレクターの肩書を持つ2人による、新選組の主要人物たちの歴史書には載っていないようなこぼれ話を集めた本。黒鉄ヒロシや立川談志などの著名人が熱く語る永倉新八像や、そのほかの隊士たちの血縁者へのインタビューなども読みどころ満載で、新選組ファンには垂涎の一冊です。

永倉新八が晩年、新聞記者の取材に応じて語った新選組語録。永倉が新選組最強と呼ばれる理由は、本書を読めば一目瞭然です。いくぶん本人の見栄があるかもしれませんが、剣の実力で想像を絶するような修羅場をいくつもくぐり抜けてきたことがよくわかります。この驚くべき語録を後世まで残せたのは、まさに僥倖といえるでしょう。