ブックキュレーターhonto編集員
海外×ゲイ×コメディ!ロマンスにときめき、応援したくなる小説
男性同士の恋愛を描いた小説を指す「ゲイ文学」。以前は道ならぬ恋に苦悩するシリアスな物語が多くありましたが、LGBTQへの関心が高まる現代ではコメディ小説も増えてきています。ここでは海外作家の小説や、海外が物語の舞台である一般文芸をセレクト。おしゃれな異国情緒とともに、泣いて笑って考えさせられる、愛の力に満ちたゲイ文学を紹介します。
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米国初の女性大統領の長男アレックスと英国第二王子のヘンリーは、互いに最悪な印象を向け合っていましたが、ひょんなハプニングで関係を深めていき・・・。恋と重責に葛藤するひたむきな2人の姿が、とても魅力的に描かれています。華やかな社交界や王室文化、大統領選の描写などのリアリティと、実写映画化も話題になった傑作です。
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時は18世紀、同性愛や性差別がより過酷な時代。伯爵の家に生まれながら、幼なじみへの片想いを紛らすように遊びほうける青年モンティが本書の主人公。切ないロマンスが語られる序盤から一転、ヨーロッパ放蕩旅行での事件から一気に大冒険へと突き進みます。モンティの戦いと成長、恋の行方は必読です。
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ロックスターを親に持つルークは、パパラッチに追われる生活をとがめられた末、堅物弁護士のオリヴァーとフェイクカップルになることに!?王道の展開でも新しいのは、ひねくれ男性同士の恋愛のみならず、個性豊かで今風の感性を持つ脇役も愉快に書き切っているから。英国ジョークに笑い、恋愛模様にときめきながら、一気に読み切れる一冊です。
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アーサー・レスは冴えない中年作家にして、失恋したての同性愛者。9年つき合った恋人に振られたあげく、別の男性との結婚式に招待されます。逃げるように世界を巡る仕事旅行へ出るものの、道中はバカバカしいほどの不条理ばかり。レスの皮肉に笑いながらも、ほろ苦くも愛おしい人間味が胸に残ります。
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