ブックキュレーターhonto編集員
たくさんの普通と出会う。みんなが自分らしく生きるための絵本
子どもと接していると、その柔軟な発想や受け入れる力に驚き、感動することがしばしばあるものです。成長することは、自我だけでなく偏見を獲得していくことでもあります。そこで、なるべくたくさんの「普通」を当たり前のように受け入れていくために読みたい、自分らしさを大切にするための絵本を選びました。
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ええやんそのままで
トッド・パール(作) , つだ ゆうこ(訳)
顔や口、鼻の形に、皮膚や目の色、ヘアスタイル、みんな違うのは当たり前。「ええやん、そのままで」というメッセージを繰り返し読んでいると、しみじみと温かさが感じられると同時に、外国の絵本らしいビビットな色使いや絵柄からは元気や勇気ももらえます。英語の原文と軽やかな大阪弁の翻訳を同時にお楽しみください。
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マチルダとふたりのパパ
メル・エリオット(さく) , 三辺 律子(やく)
マチルダのおうちにはパパが2人いる!驚いた友人は、マチルダの家は特別に違いないと考えワクワクしながら遊びに行きますが、ベッドで飛び跳ねては注意され、野菜中心の食事にガッツリし、「全然うちと変わらなかった」と両親に報告します。二重のバリアが一度になくなる、気持ちのいいストーリーは必見です。
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パンツのなかのまほう
なかがわ さやこ(さく) , でぐち かずみ(え)
ある日2人の子どもに、かわいい虹色のパンツが届きました。子どもたちが喜んでパンツを履くと、今度はリスが現れパンツの「中」にまつわる旅が始まります。ふんわりとした物語だからこそ余韻が残る本書は、子どもへの性被害の現場に関わる著者が、親子のために強い願いを込めて言葉を選び抜いた、メッセージ性の強い一冊です。
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ピンクは男の子の色、青は女の子の色。性別役割分担意識と一緒に刷り込まれた「好きな色」のイメージを揺さぶってくれる本書。ただ刷り込みの反対を描くのではなく、誰がどんな理由でどんな色を好きになることも自由だ!というメッセージがすべてのページに描かれていて、読後は大人も子どもも前向きな気持ちになれます。
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せかいでさいしょにズボンをはいた女の子
キース・ネグレー(作) , 石井 睦美(訳)
女の子はズボンを履いてはいけなかったの?と衝撃を受けることから始まる本書は、世界で初めてズボンを履いた少女で、後にフェミニストとして活躍するメアリー・エドワーズ・ウォーカーの半生を描いた物語。後悔するぞ、と周囲から圧力をかけ続けられても屈することなく自分を貫いた彼女の強さが小気味よく、当たり前のかけがえなさを感じられる名著です。
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