ブックキュレーターhonto編集員
大人も一緒に楽しめる。ヨーロッパの文豪の名作を原作にした絵本
世界的に知られる文豪がその手で描いた絵本や、文豪たちの物語を原作にした絵本が、実はたくさん存在しています。ゲーテの『ファウスト』やトルストイの『おおきなかぶ』など、ヨーロッパの文豪たちの物語を絵本でお楽しみください。子どもの読み聞かせだけでなく、大人が読んでも考えさせられるお話がそろっています。
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絵本ファウスト
ゲーテ(原著) , 山本 容子(絵) , 池内 紀(文)
ゲーテの『ファウスト』の挿絵を、山本容子の銅版画で絵本化。悪魔と契約して人生の秘密に近づこうとするファウスト博士の人生を描いた『ファウスト』の名場面が、繊細な銅版画で蘇ります。原文が大幅にカットされて解説がつけられているので、あらすじを知るのにうってつけな一冊。62場面が収録されています。
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おかしな家族
ジャン・コクトー(文・デッサン) , 高橋 洋一(訳)
小説、戯曲、評論、映画、絵画などを手掛けて「芸術のデパート」とも呼ばれたジャン・コクトーが描いた、唯一の絵本です。両親である太陽と月の蜜月やすれ違い、愛情不足で悪ガキに育った子どもたちと犬の家庭教師の奇妙な関係など、ブラックユーモアが効いたシニカルな一冊。フランス語も書き込まれていて、おしゃれに飾るのもオススメです。
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ワーニカ
アントン・P.チェーホフ(作) , イリーナ・ザトゥロフスカヤ(絵) , 児島 宏子(訳)
『かもめ』や『三人姉妹』などで知られるチェーホフの短編『ワーニカ』の絵本です。9歳の少年ワーニカが、奉公先から「村のおじいちゃんへ」と宛名なしで書いた手紙。そこには、寒さやつらさ、淋しさが切々と訴えられていました。少年の訴えが胸を突く、涙なしには読めない名作です。
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金のさかな ロシアの民話
A.プーシキン(作) , 松谷 さやか(訳) , V.ワシーリエフ(絵)
『スペードのクイーン』や『大尉の娘』などで知られるロシアの作家、プーシキンが人間の欲深さを描いた一冊。おじいさんが釣り上げた金のさかなを逃してあげたお礼に、おばあさんはたらいをもらいます。望めば望むほど与えられるお礼に、おばあさんの要求がどんどんエスカレートしていく一方、海は濁っていき・・・。ちょっぴり怖さも感じる絵本です。
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おおきなかぶ ロシアの昔話
A.トルストイ(再話) , 内田 莉莎子(訳) , 佐藤 忠良(画)
『戦争と平和』で知られるトルストイは『3びきのくま』など、絵本もたくさん残しています。その中でもこの本は、日本版の初版刊行から70年近く経った今でも新鮮に楽しめる名作。畑に実ったおおきなかぶを、おじいさん、おばあさん、孫、動物たちで力を合わせて引っこ抜こうと奮闘する物語は、読み聞かせしている大人も十分に楽しめるはずです。
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