ブックキュレーター花まる学習会 平沼純
この世界は大いなる謎解き～世代をこえて楽しめるミステリー！
ミステリーは人々の偏った物の見方に一石を投じ、他者の痛みや喜びに目を開かせ続け、世界のさまざまな「分断」と戦ってきた―。これは、芦辺拓『少年少女のためのミステリー超入門』（岩崎書店）からの言葉。読むことの純粋な喜びと没入感が得られる多彩なミステリーをひも解けば、きっとこの世界自体が大いなる「謎解き」であると気づくはず！
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「ぼくは読者に挑戦する―！」小学生3人組の「ミステリトリオ」が放課後に遭遇する数々の事件、あなたは解くことができるだろうか？『祈りのカルテ』『仮面病棟』などで有名な知念実希人氏が本気で書いた人気シリーズ。児童書として初めて「本屋大賞」にノミネートされた本格的な謎解き物語、ぜひ親子で楽しんでください！
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児童書と侮るなかれ！推理小説界における第一人者のアンソロジー（『北村薫のミステリー館』）にも収録された、本格派「日常の謎」ミステリー。とにかく本好きな主人公が、日々図書館で遭遇する数々の謎。それらが解けたとき、あなたの心の中でも何かが「解かれる」かも―。惜しまれつつも、この第4巻をもって完結です。
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「小林君、オモシロイ男があらわれたぜ―。」史上最強の探偵と、史上最狂の怪盗による世紀の攻防。神出鬼没の怪人二十面相に、名探偵明智小五郎と我らが少年探偵団はどう立ち向かう―？帝都・東京を舞台とした一大決戦をとくとご覧あれ！2024年に生誕130周年を迎えた乱歩による、世代をこえて楽しめるシリーズです。
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世界的な名作古典ミステリーを、小学生でも読みやすい文体と親しみのわくイラストで描いたシリーズの第1巻。パリを舞台にした世界初の推理小説『モルグ街の殺人』など3編を収録。最大の魅力である「真犯人」の姿を挿絵に描いていないなど、随所に配慮が見られます。これを入り口に、いずれは完訳版へのチャレンジも是非。
ブックキュレーター
花まる学習会 平沼純1982年生まれ。慶応義塾大学文学部卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。花まるグループの受験部門であるスクールFCで、国語や公立中高一貫コース授業のほか、総合的な学習の時間である「合科授業」などを担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開し続けている。各種メディアで紹介された『子どもを本好きにする10の秘訣』（実務教育出版）のほか、書籍、雑誌・新聞記事などを多数執筆。読書をテーマにした講演会や連続講座も精力的に行い、本を読む楽しさ、物語を味わう大切さを訴え続けている。2016年よりほぼ毎月開催している連続講座「旅する読書」は、全国から参加者が集まる人気イベント。
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