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紙の本
知を愛しむ哲学
2022/09/09 20:51
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学とは、philo(愛)+sophos(地)であり、知を愛することが原義とのこと。古今東西多くの思想家が哲学者として名を連ねているが、本書ではサンテグジュペリなども、思索家として取り上げられている。物語風にシュレーディンガーの猫を狂言回しに展開するが、随所にある哲学者たちの思索は難しいものばかり。それでも、世の中を客観性をもって知ろうとすれば、意見の多様性は避けてはいられないので、丁寧に理解できる範囲で、わからないことはそのままで、読み込む。語彙を増やし知識をむさぼることで、知を愛することになるのでは。
紙の本
古今東西の哲学者・思想家たちの核心を分かり易く紹介した哲学の入門書です!
2020/08/21 10:05
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、猫好きな科学作家で、『99.9%猫が好き!』、『猫はカガクに恋をする?』、『99.9%は仮説』、『世界が変わる現代物理学』などの著作がある竹内薫氏と、翻訳家で『死より蒼く』、『アメノナカノ青空』などの翻訳本を刊行しておられる竹内さなみ氏の共著による作品です。同書は、ある日作家のもとに現れた哲学者の言葉を語る不思議な猫が主人公で、「語の意味とは何か?」、「私は誰?」といった哲学の諸問題を、猫と作家が案内してくれる興味深い書となっています。サルトル、ウィトゲンシュタイン、ハイデガー、小林秀雄など、古今東西の哲学者、思想家たちの核心が理解できる哲学の入門書です。同書の内容構成は、「プロローグ わたしは人間だ」、「1 ウィトゲンシュタインの章 ラプソディー・イン・ブルー」、「2 サルトルの章 君は自由だ、選びたまえ」、「3 ニーチェ/ソクラテスの章 ブラザーサン・ブラザームーン」、「4 カーソンの章 沈黙の春」、「5 サン=テグジュペリの章 カイロの赤い薔薇」、「6 ファイヤアーベントの章 オペラ座の怪人」、「7 廣松渉の章 四つん這いのエロ松」、「8 フッサールの章 巨大なエポケー」、「9 ハイデガー/小林秀雄の章 ひひじじい」、「10 大森荘蔵の章 過去は消えず、過ぎ行くのみ」となっています。
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きゃつら
2022/12/24 13:58
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつ誰とリンクするか予測できないシュレ猫を使って、「神」という言葉を「科学」という言葉で置き換えたり、『沈黙の春』で環境を哲学しどこかに置き忘れてきた大切なものを取り戻そうと啓蒙する冬休み課題図書級の書。
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哲学するとは自分自身の答えを見つけること
2023/04/27 06:02
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投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人版の『ソフィーの世界』のような印象も抱く。だが、あちらが哲学の歴史をほぼ網羅していることに比べると、より筆者による選択が行われているごく一部の哲学。そしてそこから生まれる思索。こういった本を読んで陥りがちなのが、読んだだけで満足し、賢くなった気分になること。しかし、哲学するとは哲学の歴史を学ぶことではなく、哲学者の思想を理解することでもなく、自分自身の答えを見つけることであると思えば、本書はほんの入り口に過ぎない。楽しく、愉快な入り口ではある。が、油断は禁物だ。