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徳川家康 12 華厳の巻
2018/04/30 15:11
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投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
秀吉は天下太平に奔走する。
その1つが、家康を上洛させ君臨させること。
そのために、秀吉は妹を離婚させ家康の正妻にさせる。
もう1つが九州征伐である。
また、秀吉は天下をとることよりも、そのことによって新国家建設を実現することが
信長の家来になった時からの夢であったのだと思う。
秀吉の発想力・具現化力は他の誰にも負けず、
また、物事に対する自由度が高い。
このような秀吉の死後、豊臣家が滅んだのは、子孫に恵まれなかったためだ。
これに対し、家康は子孫に恵まれたため戦国最期の帝王になれたのだと思う。
秀吉の遺伝子を受け継ぐ子孫が多くいれば秀吉幕府が長く続いたのだろう。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
九州地図、加藤・鳥居・島津家系図付き。豊臣秀吉による九州平定。そして家康に自分の身内をお送り、そうまでして天下統一への運動に固執する姿に一歩引くことになる。
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家康の上洛の巻
2022/05/28 09:22
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻は遂に家康の上洛。家康の小姓として、上洛時も、常にそばにあって家康と秀吉の会話を聞いている鳥居新太郎視点の章が面白かったです。茶々を巡っての三成と寧々のやりとりでは、三成がなんとも子憎たらしい。この辺りから徐々に後の確執が出てきています。後の秀忠の生母のお愛の方を見舞う際の家康とお愛の方の会話も印象的。そして最後は本多正信。やっぱり嫌なヤツです。
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2009年12月4日、今読んでます。最終巻までまだ先は長い・・・。
2009年12月31日、読み終わりました。
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薙刀振り回して本能寺で散った濃姫も大好きだったけど、順調に育ってきた茶々姫もすごいかっこいい。
実父、実母、義父の仇の秀吉についに抱かれてしまった茶々姫。
この後どういう風に描写されるのかわからないけど秀頼を産むのは執念としか言いようがない。
ついに家康が秀吉のもとに参ずじ、戦国のフィクサー、堺商人たちも秀吉の権力に屈する者が出始め内部分裂を始める。
天下のために秀吉に屈した家康。
やっぱり一つ一つ無の境地へと進んでいく。
先の話だけれども堺商人たちと家康がどんな国家を目指すのか、興味は尽きない。
日本史上秀吉は最高の権力者だったのかもしれない。
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秀吉が九州征伐へ向かった際のキリシタンとのやり取りが印象的であった。
嘘か真か茶々が有楽斎を圧倒していく様子は読みごたえがあった。
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いつか読もうと思っていた作品。「豊臣秀吉」、「織田信長」はある程度知った気でいたので、戦国時代の三大英雄、最後の一人を知るためにと思い読み始める。
結果、非常に感動した。司馬遼太郎作品や池波正太郎作品、世の中の一般的な「家康像」を覆す作品であった。家康がなぜ天下を取り、そして江戸幕府260年の平和な時代を築けたのか、おぼろげながら理解できた気がした。
また、著者の目を通して描かれた「家康の思考法」に強く感銘を受け、自己統制の本としても傍に置きたいと思った。
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渋っていた上洛を決行。天下平安のために秀吉に華を持たせる。秀吉九州征討の間に着実に東を固め始める。三河気質に珍しい本多正信の台頭。しかし、出世を望んで策を弄する者は、躓きを予感させる。12.9.29
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大権現様が様々な女性の生き様を堪え忍ぶ12巻。
秀吉との陣羽織問答の後、九州征伐が行われ、
「王の挽歌」と「夏草の賦」のクライマックスがあったはずだが、
我等が大権現様はほとんど関与していないので、
島津義久は出てくるが、大友宗麟も長曾我部元親も出てこない。
徳川から見れば彼等はその程度の存在なのだろう。
で、代わりに茶々や細川ガラシャ、お愛の方等、
様々な女性の生き様が中心に語られる。
お愛の方の生き様は偉大である。流石は正一位。
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山岡荘八著の「徳川家康」の12巻・華厳の巻きが読み終わった。
丁度、全24巻の半分まで来た。
本巻は秀吉の妹朝日姫を正室に迎えた家康が上洛するという話。
その後、秀吉は九州征伐に向かい、家康は東国経営に乗り出す。
本巻の最後の茶屋弥四郎次郎と本多正信のやり取りを読んで、
何と正信は用心深いというか、疑り深いというかと思った。
また家康の家臣が正信を嫌っていたのは知っていたが、
茶屋までが正信のことを嫌っていたというのは知らなかった。
歴史小説を読むと、いい言葉や話がある。
本作品では、鳥居彦右衛門元忠がその祖父・伊賀守忠吉の言葉として、
息子・新太郎に度々聞かせている言葉で、次のようなものがあった。
「武人の勝負はその時々よりも平素にある。平素に油断がないのが一番の心構え。」
「家風というのは一代にして成らぬもの。厳しく普段に培えよ。」
また、家康が亡き築山殿とのことを回想して、次のよう言葉がある。
「相手の申し分が正しければ正しいほどに怒りを掻き立てられる。正しいことは、
時には少しも人間を幸せにはせぬものであった。」
なかなか感慨深い言葉である。
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家康と秀吉の心理戦。
これはずっと続くのであろう。
本多正信、少しずつ存在感を増してきたか。これからどうなるか。
徳川家はいろいろあるがますます家臣との結びつきは強固に、豊臣家は、人材いないね。
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秀吉の九州征伐が話の中心で、このあたりから切支丹が絡み始める。
家康が登場したのは4割程度。
ただ、「家康の無心」の話は参考になる。
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家康と秀吉の頭脳戦に手に汗握る。
この巻では、合戦が一度も出てこない。
だが、頭脳戦で読み込ませてくれる。
静の家康。
動の秀吉。
戦の無い世にしたいという、思いは同じ。
この巻を読んだ自分の印象では、家康の方が一枚上手なのではないか。
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朝日が輿入れし、それに会うという名目で大政所も岡崎へ下ってきたため家康もついに大坂へ。3万の軍勢を引き連れての上洛となった。対面は平和裡に終わり、秀吉は九州征伐へ。そこで切支丹に怖れを抱き、禁制へと動いていく。茶々は秀吉の側室となり、堺衆と秀吉とで思惑のずれが生じ、といった話も。
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秀吉は朝日姫につづき、生母大政所も人質として家康の元に送り込み、義弟として家康の上洛を実現させた。そこで秀吉の陣羽織を所望したいと家康が言ったのはドラマ等で有名なお話。
東の憂いがなくなった秀吉は九州征伐へ行くが、その前にお茶々に手をつけちゃう。
家康は駿府城に入って東を睨む。
最後は本田正信と茶屋四郎次郎の間がきな臭い。