紙の本
わが身に置き換えると辛い話ではある
2019/12/21 22:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの時あの一言が言えていたらとか、あのときあんな行動をとっていなければとか、後で思い返すことが私にはよくある。ひょっとしたらあの人と付き合いだしていたかもしれないとか、結婚していたかもしれないとも思ってしまう。でも、この作品の主人公が言うようにはたして本当にそうなのか、相手の気持ちが離れてしまったのは、あの時あんなことをしたからではなく、相手の気持ちが私から離れていきかけていただけなのかもしれない。主人公とその恋人みはるの関係がまさしくその状態だったわけだが、あの時あの一言が言えなかったから仕方がないと踏ん切りをつけてしまうのも一つの方法だと私には思える
紙の本
なぜ彼らは別れなければならなかったか?
2004/04/26 10:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:13オミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
失踪を用いてミステリー風に恋愛の切なさを描いた。大きな事件もなく人も死なないし、主人公も大活躍ではない。くそわがままな二人の恋人の退屈な失恋ストーリーだ。
テレビで浜崎あゆみが言っていた。「事実は一つでもそれをどう捉えるかという真実は無数にある」。恋愛がすれ違うのは解釈の問題。そしてその解釈のズレを話し合いで解決しようとしない別れがものすごい数、存在しているのだということを痛切に感じさせてくれた本だった。自分の過去の失恋を思い出させてくれ、「ああ、そうだよなあ。結局話し合ってないよなあ」と反省させてくれました。
話の展開は冗長だったが、失踪の理由が明かされる最後の場面は読ませる。
ただの失恋をここまで盛り上げる佐藤氏の腕は確かで、虚構ながらも現実にある話を味付けする力をもつ。さすが恋愛小説の名手だ。
フジテレビで別れの理由みたいなドキュメント調の番組をやっていた。かつて恋人同士だった二人を出演させてインタビューで別れの理由を明らかにするというもの。やらせかどうかは判らないが、かなり面白かった。失恋のメカニズムを解くような小説を再び佐藤氏には書いてほしい。
投稿元:
レビューを見る
おもしろかった。これからどうなるの・・、とどきどきした。
でも私がこの、失踪した女性だったら、こんな状況の時こういう行動をとるかな・・・?
そう思ったら疑問がわいた。
投稿元:
レビューを見る
謎めいたストーリー。もしあの時、ああしていなければ、こういう行動をとっていれば…あれ?なんか「Y」とそっくりだなぁ。ただ、こちらの作品はより自分達の暮らす現実世界に近い。過去への干渉は不可能。つまり、後悔をすることしか出来ないのだ。そのためか…かなり感情移入してしまった。
投稿元:
レビューを見る
「いちばん好きな人のことが、いちばんわからない。」
キッカケは「買い忘れたリンゴ」
コンビニに出掛けたまま姿を消してしまった彼女を、わずかな手がかりを元に行方を探す三谷。
「一杯のカクテルが時には人の運命を変えることもある。しかも皮肉なことに、カクテルを飲んだ本人ではなく、そばにいる人のほうの運命を大きく変えてしまう。」
そんな書き出しから始まるこの作品、何故失踪したのか?一気に解決したくて読ませてしまう勢いがある。映画化され、原田泰造さんが三谷役を演じています。
投稿元:
レビューを見る
前から読んでみたかった作家の一人だが、なかなか。ノーボーダーというか切り口や楽しみ方がたくさんというか、解説によると他の作品もそんな感じらしい。ちょっとトレンディすぎる感じも受けるけど、幅広く共感を得られるんじゃないでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
佐藤 正午さんの作品に初めて手を出しました。自分が読むにはちょっと若すぎたか、主人公の三谷に感情移入がうまくできませんでした。っていうか、この男の行動力は凄いな。
投稿元:
レビューを見る
何を思ったか、買った。
ぶっちゃけ面白くない。
ただ書いて見たくなって書いた。そんな本な感じがする。
やたらと説明文が多く、無駄なシーンが多く、どうでもいい事まで事細かに書くから、何か自分で想像するところまで犯されて、こういうふうに思い込めよ、こういう景色だから間違って他の景色を思い浮かべるなよ!って感じがする。
とにかくストーリーも特に面白いわけでもなく、読みやすいわけでもなく、主人公に共感する事もなく、ただ早く読み終わるのを待つだけだった。
がっかり。な作品でした。
投稿元:
レビューを見る
オチが想像していたほど驚けなかったのであまり印象はよくない。途中で答え欲しさに読むペースを上げたり、期待から結末に壮大なものを勝手に考えていたことが原因かもしれない。
投稿元:
レビューを見る
その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。ガールフレンドの南雲みはるは、酩酊した「僕」を自分のアパートに残したまま、明日の朝食のリンゴを買いに出かけた。「五分で戻ってくるわ」と笑顔を見せて。しかし、彼女はそのまま姿を消してしまった。「僕」は、わずかな手がかりを元に行方を探し始めた。失踪をテーマに現代女性の「意志」を描き、絶賛を呼んだ傑作。※結末に、空しいようななんとも言えない気持ちになったけど、なかなか面白かった。
投稿元:
レビューを見る
優柔不断で平凡な男、その男の大切な人が突然彼の前から失踪した。彼女を探すうちに見えてくる物は? 人は2つの道は歩けない、その道を選んでいるのは自分、なのか?って話なのだけど・・・・・選んでるつもりは無くともやっぱり自分で選んでいるんだ、それがわかるのが何年後であっても〜 映画化されてるらしい、その男の役は私のスキな「原田泰三」なのでちょっと見てみたい
投稿元:
レビューを見る
失踪した彼女を探す話です。
ガンガン探すのかと思ったら。そうでもなくいい意味で適当なある意味これが人間らしいのかな?これもなかなか面白かったっす
投稿元:
レビューを見る
主人公の男性のうっとうしいまでの論理的思考も恋心にはまったく通用していないのが女性的には失笑モノ。失踪する女性に共感を感じる。
投稿元:
レビューを見る
原田泰三が主演したと知って、興味が湧いたので読んでみんとす。
始めは、主人公に非はないのに事が起こったのかと思っていたのだが・・・
要するにお前が馬鹿だったんだろ。ってことですね。
それに比べて、彼女のなんと逞しいことかっ・・・!
投稿元:
レビューを見る
SF系かと思いきや…
最後は男女関係のもつれ??
ちょっと驚きのクライマックス。
でもリンゴ買いに行った女性が消えてしまうってストーリーはゾクゾク♪