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紙の本
笑う警官
2021/07/14 16:49
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
無実の罪で射殺命令の出た津久井を救おうと、佐伯を中心としたメンバーが、警察組織に反して捜査を始める。
24時間位の出来事だが、スピーディーでおもしろかった。
先の先まで読んで対処していく佐伯警部補の、特にラストでの、内通者を見込んでの戦略は、見事だった。が、これほど緻密に計算できるのなら、真犯人の目星も、もっと早くついたのでは?
「笑う警官」より、「うたう警官」の方が内容に合っていた。
紙の本
警察組織の闇
2017/02/28 14:52
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投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
考えられないけど、十分にありそうな内容。
隠蔽体質が丸出しですが、その中にも普通の考えを持った警察官がちゃんと存在しているということです。
しかも、過去の不祥事をモチーフにしているということで、余計に入り込んでしまった。
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上司の真似をして
2017/02/05 14:36
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投稿者:クリニカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会人2年目のときに、営業の移動中、上司がずっと読んでた本です。真似をして読んでみたら、すっかり佐々木譲さんにハマってしまいました。一度読み始めたら止まらない。
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北海道を舞台にした警察小説。
2012/12/24 11:38
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道に住む者にとって北海道は特別なんだけど、この小説は北海道のにおいが濃密です。
「うたう警官」を改題した作品とは知りませんでした。
また「うたう」の意味も・・。
本当にこんなに簡単に射撃命令が出てしまったら恐ろしいと感じながら、
道警で現実にあった事件と類似するストーリーに恐怖を感じる。
紙の本
辛口になってしまいました。
2011/03/06 22:58
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投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
笑う警官 佐々木譲(じょう) ハルキ文庫
タイトルは異様です。警官がなぜ笑うのか。どんな笑い方をするのか。巻末付近で最初のタイトルが「うたう警官」であったことを知りました。内部告発をすることを「うたう」と表現しています。
以前読んだ「廃墟に乞う」同作者著より読みやすい。廃墟は情に流されていました。本作品は淡々と読むことができる良質な娯楽作品です。ただ警察内部の犯罪であり、一般人の興味は半減します。また、同僚を助けようとする佐伯宏一44歳警察官の設定には無理があります。人はまず自分の身を守ります。彼の行為は特異です。彼の周辺にいる警官たちも同様です。人は、自分にとってマイナスになる人間をかばいません。犯人の素行とか動機のあっけなさにはがっかりします。
警察総務係の小島百合さんを35歳でお局(つぼね)さま扱いは、まだ若いのに気の毒です。物語の根底には、短期間の人事異動でベテラン職員が散ったため組織が弱体化していることがとりあげられています。一理あるようですが、わたしは弊害のほうが多いと感じます。3年いてやれないことは、4年以上いてもやれません。それから地方自治法の100条委員会には、記述にあるような権威があるとは思えません。これまでの歴史で画期的な結果が出たことがありません。委員会を開催してもはぐらかされることが多い。
植村警官のだじゃれには身を引く思いがするのですが、それは後半になって理由がわかりました。キャリア(大卒)vsノンキャリア(高卒・短大卒)の戦いがあるようです。出世が栄光だった時代は終っています。結末は、読みながら予測がつきます。最後までわからなかったのは、犯人扱いされた津久井警察官の居所(いどころ)でした。