寄星獣の岩明均さんの傑作
2012/01/27 16:43
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:げんた - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄星獣が大好きで、ヒストリエは何だか難しそう、と読んでいなかったのですが、1巻からまとめて読んで感激しました。
歴史の話ながらしっかりとした話構成で、ちょっと残酷シーンも有り、主人公が貴族の子から奴隷の身分になってはいあがるのが凄いです。
この巻の表紙は最初誰?と思いますが、読めば重要なキャラだと分かります。
何度も読み返したくなる作品です。残念なのは新巻がなかなか出ない所ですが、本当におススメです。
アレクサンドロスの秘密
2024/07/14 22:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
アレクサンドロスはフィリッポスの実子でない、へファイスティオンは実在せず、アレクサンドロスの別人格という設定。できれば史実通りに盛り上げて欲しかった。難しいのかもしれないけど。ミエザの学校や、エウメネスのカルディアへの凱旋は楽しく読めた。できればブーケファラスとアレクサンドロスとの出会いなども描いて欲しかったけど、もっとストーリーが遅滞するから無いものねだりか。
最初から最後まで読み応えがすごい
2024/08/25 17:54
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投稿者:みー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻だけで印象的なエピソードが満載です。
アレクサンドロスの別人格が生まれたその背景には、これからの物語のキーになりそうなシーンがたくさんありました。彼の母の恐ろしさ、本当の父の存在、蛇が死体を丸呑みするところなど、かなり印象深い巻となりました。
また、エウメネスにおいても故郷はまた別の形で帰ってくることになり、ヘカタイオスとの再会は感慨深かったです。
そんな濃ゆいエピソードばかりのなかにもちょっとした笑えるところもあったりして、シリアスだけでないのも面白いです。
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
マケドニアの王子アレクサンドロスの内面に棲むもうひとつの人格ヘファイスティオンの存在を、書記官見習いとなったエウメネスは知る。それはフィリッポスの第四王妃オリュンピアスの不義が生んだ、逃避の証だ。
フィリッポスから将棋の改良を命じられたエウメネスは、4面を2面に簡略化し、ルールを簡略化して分かりやすく、しかし面白くしていくのだった。やがて数年がたち、書記官となったエウメネスは、マケドニアの使者として、カルディアを再訪する。
取った駒を使える将棋は創作だよね?
フィリッポスのもとで
2022/01/18 07:30
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投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィリッポスの元でなかなか重用されているエウメネス。 チェスのようなゲームを考案してみたり。。。 今回は王子アレクサンドロスに関してのあれこれが出てきた。 マケドニアとアテネは戦うことになりそうで、エウメネスはカルディアへ。
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アレクサンドロスとヘファイスティオンの話は、蛇が怖すぎました。頭が飲み込まれるところ、コマ送りしすぎです。夜夢に出そう・・・。
しっかし、久しぶりだったので、前巻の最後を忘れてます。これはまた読み返さないといけないですね。
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まだ出ないの?と思いながら待った甲斐があった。
限定版が出ること知らずに、通常版買ったけど特にほしいものでもなかったので問題なし。
アレクサンドロスのもう1人の人格の秘密について。
しかし、昔の人が出てくると、わからない。
全部読みなおさないと…。
ネタバレになるのかわからないけど
居候先の御嬢さんて王様の最後の寵姫?
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この7巻。
まず奇妙な表紙が目に入る。
古代の壁画ちっくなのっぺりとした立体感のない顔。
誰だろうか。
6巻までには出てきていない人物である。
そんな表紙の謎がわかるのは、
アレクサンドロスが少年時代を回顧するシーン。
アレクサンドロスが夜中目覚めて、
奇妙な予感に背中を押され母親の寝室へ足を向けると、
そこで母親とまぐわう男の姿を見る。
この母親の浮気相手が表紙の人物である。
男は結局、
息子への言い訳のため「慮外者(無礼者)」扱いされ殺されてしまう。
この男はなんなのか。
父親を匂わせてはいるが、
7巻を読み終わった時点でははっきりしないように思われた。
そうして読み終わってからも、
「父親かもしれないがよくわからない男」を表紙に使うのは、
どうも変、おかしいという思いが募ったので、
もう一度よく表紙を眺めてみた。
すると、ひとつの発見が。
胸の甲冑のところにメドゥーサと思しき絵が描いてあったのだ。
ということはつまり、
ペルセウスかそれにあやかるなにか英雄的人物であろう、
という推測が成り立つわけである。
そこで早速「ペルセウス」をウィキペディアで調べてみた(現代っ子)が、
この絵にまつわる話は出ていなかった(・・・情弱)。
けれども挫けず考える。
然る後、はたと気付く。
そういやこの漫画、やたらと蛇が出てきやがるな、と。
「蛇」とくれば、
畢竟「メドゥーサ」に突き当たる。
てなわけで、
改めて「メドゥーサ」で調べた。
「ポンペイ遺跡のモザイク画に、メドゥーサの胸当てを付けたアレクサンダー大王が描かれている」
とあった。
やっと尻尾を掴んだ。
壁画を画像検索。
おー!おぉぉーー!
表紙とそっくり!
すなわち、
表紙の絵の男は、
成人のアレクサンダー(アレクサンドロス)大王だったのである。
・表紙が成人のアレクサンドロスである。
・母親の浮気相手の顔は表紙にそっくりである。
この二つから、
少年であるアレクサンドロスが成長すると、
母親の浮気相手とそっくりな顔つきになることがわかる。
彼はやはりアレクサンドロスの父親であったのだ。
そういう視点で見ると、
父親が出てくるシーンはものすごくよく出来ている。
壁画の絵から父親の顔に変わっていくたった3つのモンタージュで、
彼が父親であることを無言のうちに見事に現しているのである。
いやーすばらしい。
閑話休題。
ここからは完全に憶測。
この漫画はメドゥーサ神話を非常に意識して作られている。
それは母親がメドゥーサ然としているところからもわかる。
とすると、
この巻のアレクサンドロスの父親の首を切落すというのは、
メドゥーサ神話の逆転を意味しているのではないだろうか。
(神話ではメドゥーサの首が切落される)
それは、
英雄ペルセウスに殺されたメドゥーサが逆に英雄を殺すということ。
つまりフィリッポスを母親が殺すことを暗示しているように思える。
蛇が落とされた首を飲み込むというのもその印象を強める。
また、
アレクサンドロスとエウメネスの境遇、
「親殺しに立ち会う」というところでとてもよく似ているのが気になる。
エウメネスは二度、目の前で殺されたけれど、
アレクサンドロスはまだ一度である。
このことから、
二度目はフィリッポスが母親に殺されるところに立ち会う、
という展開になるのではないだろうか。
などと妄想は尽きないが、
歴史的にはそろそろフィリッポスが死ぬあたりなので、
これからの展開が楽しみである。
なんだか最近は、
ヒストリエとハンター×ハンターだけで、
今の紙媒体における漫画表現がほぼ網羅されている気がするのだな。
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歪んだ愛情の中生まれた人格…
まさに悪夢が生み出した悪夢。
蛇の丸呑みシーンに背筋も凍りつく!
その描写は無機質でありながら、生への執着を色濃く浮き彫りにする。
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やっぱり、主人公の飄々とした感じがいいです。
アレクサンドロスとの関わりってどうなっていくんでしょうか。まだあんまり接触せず。
描写もすごいけど、何より得体のしれない狂気に、怖さとワクワクを感じました。物語がどうなっていくのか楽しみです。
前の話を忘れ気味なので、またまとめて読み直したいと思いました。
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7巻を読む。
ヘファイスティオンは「双子兄弟」とばかり思っていたのだけど、二重人格だったのか!!
ところで、伝記ものは大概トップに立つ人間のモノが多い(しおもしろい)けれど、こういう参謀役に焦点があてられたものは少ないなぁ。
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衝撃的な間男シーンも青年エウメネスのイケメンぶりに
吹っ飛んでしまった。
あーもうわけわかんない感じにかっこ良くなっちゃってー!
王様とエウメネスのやり取りが可愛い。
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刊行ペースが遅いことだけが、唯一にして最大の欠点。
本巻最大の見所は、多くの人が指摘しているように
アレクサンドロスが二重人格になった理由の回。
様々な隠喩がこめられていて、描写の残酷さとともに
非常に印象に残る。
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アレクサンドロスとヘファイスティオンとの関係が明らかに。
いつもと違う表紙はこういうことなのね。
そしていよいよエウメネスがマケドニアの書記官として活躍……というところで終わり。
まだまだ先は長い。
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読み終わって、蛇と生首しか記憶にないw
ようやく戦争が始まったので、次巻からはまた盛り上がってくれると良いなあ。