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日本の道徳を知らない外国人向けに100年以上前に書かれた本。
自分の思想の根幹を知ったような気がする。
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留学するということで読んだ本。
日本人が英語で日本文化について書いた本というのが面白いなと思います。
授業で習ったところによると、英語で教養のある文章を書こうと思うと聖書の知識が必須らしいです。
その点新渡戸さんはクリスチャンだったということで、この本には聖書の引用があったりして、
それがこの本が海外で受け入れられた原因なのかなと思ったり。
加えて、やはり古典の知識も世界の知識人の共通言語みたいです。
詳しい内容については記憶が怪しいのでもう一度読まなければ・・。
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新渡戸 稲造 / 岩波書店
あまりに有名な本で、解説は不要でしょう。
一度、ちゃんと目を通しておきたかったという気持ちが以前からあって、書店で目にした「読みやすくなった」という帯につられて購入。
し、しかし。。。難解とは言わないまでも、一文節が長い文語調で読まされたのでは、どうしても集中力が維持できません。ストーリーさえ解ればいいや、といういつもの娯楽小説を読むようなわけにはいきませなんだ。
(2009/5/8)
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外人向けに元々書かれた本らしい。(と、聞いた気がする)
だから、本当のタイトルは「BUSHIDO - the soul of japan」(だっけか?)
とりあえず、そんなようなタイトルで、誰かさんが、うまくそれを日本語に訳した本がこれ。
ちょっと古文っぽくて、読みにくいところ(漢字とか)もあった。
現代ではほとんど認識されていないようなことでも、どこか日本人の根本に残っているようなことが書いてある。
新渡戸稲造も最後の章で、武士道は宗教よりも強く名残を残すとかそういうことを(期待して)言っていた。
漫画とかでもあるので、読んでみた方が良いと思う。
次は孔子を読みたくなる。
で、俺は孔子を読む。
悟りをひらく??笑
もう1回読みたい。
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新渡戸稲造って岩手県出身だったんですね。
宮沢賢治といい岩手には文学者を育てる何かがあるのかもしれません。
戦後アメリカのデモクラシーによって洗脳された僕達に、
古の日本を教えてくれる本。
読んでおいてそんはなし。
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『日本人とは』
新渡戸稲造は日本人の精神を武士道であると言った。人口の構成からしたら武士は少数派であり、大多数は農民であるが、ケインズは『思想を作るものは社会の上流階級であって、凡人たりえない』といったように武士道の精神は日本人の中に眠っているようである。刀の厳かさ、畏敬、そして美しさ。刀を見てこのような感情が湧くのは日本人くらいではないのか。
若い世代が読むべき本、必読。
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1899年、新渡戸38歳の年にアメリカで発表された「武士道」の日本語訳。しかし今読んでもなお100年以上のギャップを感じさせない。
『「武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である」
――こう説きおこした新渡戸(1862-1933)は以下、武士道の淵源・特質、民衆への感化を考察し、武士道がいかにして日本の精神的土壌に開花結実したかを説き明かす。「太平洋の懸橋」たらんと志した人にふさわしく、その論議は常に世界的コンテクストの中で展開される。(表紙より)』
1.道徳体系としての武士道/2.武士道の淵源/3.義/4.勇・敢為堅忍の精神/5.仁・惻隠の心/6.礼/7.誠/8.名誉/9.忠義/10.武士の教育および訓練/11.克己/12.自殺および復仇の制度/13.刀・武士の魂/14.婦人の教育および地位/15.武士道の感化/16.武士道はなお生くるか/17.武士道の将来。
著者はこれ以外に「孝」の章も付け加えたかったと述べている。個人的には、勇・礼と自殺(切腹)の章が挿話に富んでいて面白かった。
現代人には読みにくい文体だけれど、頁を繰るほどに日本人の根底にある無意識の思想を自覚させられて興味深い。本書には新渡戸の愛国心も相当影響していると思われるが、しかし日本人の根底を国際的比喩を用いて詳細に他国言語で解説した本があると知れば、ぜひアメリカの友人に読んでみてほしいと思った。(2009.07)
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日本人というのはこんな人たちなんだ!というのを明治時代に諸外国に示そうとして英語で書かれた新渡戸稲造の名著。
当時の西洋での常識的哲学や科学的思考を用いながら、日本の自然からの影響の結果、日本人はどのような生活形式得たかを説明している。
彼が記した武士の道は今の日本人に残されているのだろうか?日本人はとかく過去をすべて捨て去って新しいものを真似るのがうまいとされているが(例えば、敗戦後軍国主義からアメリカ万歳に180度変わったり)、武士道に記された、自らを「社会の中の一個人」とみなす、という点においては、偽であろう。
個人主義を選択することが悪いわけではない。しかし、そんな個人主義を信奉する個人が集まって、万人が納得できる良い社会ができる、というのは偽ではないだろうか。
積木のように一つずつ積み上げればいいわけではない。社会なりコミュニティの中での、自分個人の持った役割というものを考えて活動した方がいいのかもしれない。
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アラブ諸国のムスリムの倫理規定(と言うと大げさかも)はイスラムの教えに起因する。
ユダヤ・ヒンドゥー・キリスト・仏教、その他の一神教・多神教もしかり。
各国、各民族、各個人の精神活動を支えるのは宗教である。
では無宗教として知られる日本人の倫理規定は何に基づいているのだろうか。
その疑問を解決するかのごとく、本書では「日本人の道徳体系としての〈武士道〉」について論じている。
ニーチェやサルトルのような哲学書ではないため、読みやすい部類に属するのだろうが、私のような初心者にはちと掴みにくい。
あまり深入りせずに、〈現代日本人の日常習慣と武士道の関係〉という比較的興味をそそられる部分に注目して読んでみた。
第6章〈礼〉から以下の文章を引用する。
「アメリカで贈物をするときには、受け取る人に向かってその品物を誉めそやすが、日本ではこれを軽んじ賤しめる」。
「つまらないものですが…」と言って贈り物をする日本人に対して、「今日は君の為にとびきりのプレゼントを用意してきたんだ」と言ってプレゼントを渡すアメリカ人を想像すれば妥当か、現代でもよく見られる光景である。
かつて貧乏を徳とした武士にとって、彼らが求める社会的地位に経済的要因は存在しなかった。
つまり、高価なモノを所有することには何の意味も無かったのである。
〈贈り物の価値を高めることで相手の価値を高める〉アメリカ式礼儀。
〈あなたの価値は私の贈り物では測りきれません〉とした日本式礼儀。
現代日本にはびこる慣習を、こうした武士道から続く系譜ととらえる考え方は非常に面白い。
その他にも切腹や仇うち、武士の命とも言える刀についての詳細な解説もあり、読むのにそんなに苦労はしないかも…
自分には大和魂があると思っている方、ぜひ読んでください。
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江戸・明治・大正・昭和を生きた、旧5千円札。新渡戸稲造。
留学中の大学教授からの問いかけに対してまとめた『武士道』。
まぁ新渡戸稲造が南部藩か盛岡藩だったかは忘れてしまいました。
小学生のときすごく好きで、今でも好きです。
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考え方自体がconservativeだよね、武士道は。
言ってることはわかるんだけど、「この考え方は崇高で、尊くて、優れてる」的な発想が腹悪い。
だいたいもっと単純化できんのにかっこつけてこじらせて
話を難しくしすぎて、次世代に伝えようとかいう意図が見えない
よね。はっきりいって昔の人の自己満足。
大枠のアイデアには納得するのだけど、見え隠れする安いプライドが嫌い。
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2010/12/28 読了。
日本人として読んでおかねば、という思いから購入。
武士道の成立からその概念や要素、将来までが記述されており、特に終盤に著者の想いや期待が詰まっているように思われた。
資本主義社会が行き詰まりを見せ、様々な問題に溢れかえっている現代こそ、現代日本人のルーツである武士道を見直す時期なのではないか。孟子や孔子といった中国思想を含め、大昔から受け継がれてきたものから何かを学ぶことが重要であると強く認識させられた。
引用や言い回しなど、いたるところから著者の教養の高さが窺える、ところどころ言葉づかいが難しいので、現代語訳でも読んでみたくなった。
また、海外在住の際に、日本の文化に対する質問に上手く回答できなかった苦い経験から、ぜひ英語版も読んで参考にしようという志を得た。
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古い文章なので読みにくさはありますが、読むべき書。
日本人の規範としての武士道。
忠義と恥の文化を垣間見ることのできる一冊。
著者の予測通り失われつつあるそれは、しかし、連綿と我々の体の中に受け継がれていることにも気付かされる。
大和魂、大切にしていきたいものです。
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現代人がもはや当時の日本人にとって外国人的感覚を持ち合わせていることは言うまでもない。
ただ、祖父母まではこのような感覚はまだ残っていたのではないかと思う。自分の家族を理解するのにもいいのでは。
「茶の本」とセットで読むとおもしろい。
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なぜ武士道というタイトルの書を書くに至ったのかという執筆動機から始まり、武士道の淵源、義、勇、仁など武士道が持つ精神の特質を分析し、武士道が日本民族の精神醸成にどのように関わってきたかというテーマが述べられています。
当時を生きていない私たちにその真実はどうであったのかということは推測するしかできませんが、全体的に結論付けている事柄の根拠は示されておらず、史実から類推しても明らかに新渡戸氏の誤認もしくは強引な論理誘導の箇所も複数箇所あり...
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