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投稿者:しましま - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ、日本の古典と中国の古典はほぼ揃えてます。部分抜粋ですが、読み下し文と訳文と解説と原文が並んでいて、入門編にはよいと思います。うろ覚えの詩の全文はこうだったかと思ったりするのにいいです。
李白に触れてみるなら
2022/02/24 03:04
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
角川書店の「ビギクラ叢書」から
出ている、一般読者向けに、
程よく噛み砕かれた李白選集です。
オススメは、「廬山の瀑布を望む」の
二首目です。
声に出して読んで見れば、
李白の心象世界で、
滝が龍に姿を変えたのが、
自分の眼前にも浮かぶような
気がしますよ。
詩仙を知るきっかけになる
2016/05/08 22:48
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投稿者:suka - この投稿者のレビュー一覧を見る
放浪の旅で出会った自然や酒、女性に関する豪快な詩には、現代にも繋がる点があって面白いです。一方で、都での活躍が叶わなかった切なさも随所に散りばめられていています。
詩仙と呼ばれ、今でも多くの人々に愛されている李白を知るきっかけになる本です。
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角川から出ていた『鑑賞中国の古典』がもとになってます。このシリーズはもう図書館でしかお目にかかれないけれど、漢文初学者には実にありがたい参考書でした。解説は読み応え有り。
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李白の詩を漢文、訳、解説つきで楽しめます。
ちょっとしたトピックや図説も充実。
有名どころは載せているし、ビギナーズ・クラシックスは親切でいいですね。
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内容が充実しています。有名どころは載ってるし、解説もわかりやすいです。遣唐僧たちに発給されたパスポートなど初めて見る史料もあり楽しめました。
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ビギナーズの本で、李白の漢詩を年代順に解説してくれているが、漢詩自体は非常に難解だ。いくら音読しても、日本語訳を読まないと意味がよく分からない。杜甫の方が簡単のような気がする。勿論、いくつか有名な漢詩も載せられており、「ああ、知ってる知ってる」とほっとする。時代背景などの解説も載せられており、教養が高まる思いがする。気のせい?
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中国の古典 李白
ビギナーズ・クラシックス
著:筧 久美子
出版社:KADOKAWA
角川ソフィア文庫
唐代に盛んになった、漢詩。
杜甫が詩聖と呼ばれたに対して、李白は詩仙と呼ばれる
蜀の辺境で生を受け、都長安を目指して旅立つも、玄宗皇帝の下で大成する夢もむなしく死ぬ
李白の詩は、庶民の中に根ついて、民謡風の作品、楽府歌行体とよばれる。
酒家の壁に大書される李白の詩、漢詩とは、朗誦するために古来から伝わったものと称する
有名なのは、早発白帝城と、静夜思。
山崎豊子の「大地の子」で、三峡下りの場にでてくるラストシーン、中国の大地の叫びとして紹介されているのが、この李白の早発白帝城です。
早(つと)に白帝城を発す
朝(あした)に辞す 白帝 彩雲の間(かん)
千里の江陵 一日にして還る
両岸の猿声(えんせい) 啼いて尽きず
軽舟(けいしゅう) 已(すで)に過ぐ 万重(ばんちょう)の山
目次
はじめに
解説──李白の文学・その人生と時代
故郷・蜀時代の作
戴天山の道士を訪うに 遇わず
峨眉山月の歌
青雲の志を抱いて出仕するまで
秋 荊門を下る
長干の行 二首(うち一首)
孟浩然に贈る
黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る
天門山を望む
金陵の酒肆にて留別す
春夜 洛城に笛を聞く
客中の作
李邕に上る
蜀の道は難し 三首(うち一首)
宮廷勤め・長安にて
子夜呉歌 四首
烏が 夜 啼く
清平調詞 三首
終南山を下りて斛斯山人の宿に過ぎり、置酒す
行路難 三首(うち二首)
古風 其の五
再起を求めて漫遊する
魯郡の東石門にて杜二甫を送る
丁都護の歌
将進酒
古風 其の九
晁卿衡を哭す
宣州謝朓楼にて校書叔雲に餞別す
独り敬亭山に坐す
秋浦の歌 十七首
宣城にて杜鵑の花を見る
汪倫に贈る
安禄山の乱後
北上行
横江詞 六首
早に白帝城を発す
五松山の下の荀媼が家に宿す
其の他(編年不明)
内に贈る
楊叛児
静かなる夜の思い
金陵の城西楼にて 月下の吟
山中問答
廬山の瀑布を望む 二首
月下の独酌 四首(うち一首)
古風 其の一
古風 其の四十九
李白略年譜
長安城図
李白の足跡図
ISBN:9784043675029
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:240ページ
定価:629円(本体)
2004年10月25日初版発行
2024年05月30日46版発行