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戦艦武蔵 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー109件

みんなの評価4.3

評価内訳

109 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

読書の醍醐味を味わう

2017/06/29 05:51

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

言わずと知れた作家吉村昭(1927~2006)の代表作である。
 そして、この作品が吉村昭を文学史に残る作家にまで高めたといえる。
 作品自体もそうだが、この作品の誕生に至る経緯とそれにつながる吉村の心情そのものがまるで名作そのものだ。

 この作品が文芸誌「新潮」に一挙連載されたのは1966年9月。同じ年の2月、『星への旅』で第2回太宰賞を受賞した39歳の新鋭の作家にとって、この作品そのものがまるで自身の目指してきた道と乖離するものに映ったかもしれない。
 実際そんな吉村を「堕落した」と評した編集者もいたという。

 吉村はあるインタビューの中で、この作品を書けるかどうか「猛烈な脅え」があったと語っている。吉村が言うには、「小説っていうのは人間が主人公」だが、これはそうではない。
 船が主人公で、吉村は書くうちに人間が主人公でなくても、その世界に没頭していったらしい。

 この記録小説の主人公は「戦艦武蔵」という当時世界でも建造されたことのない巨艦である。
 その誕生から死までを描いたのがこの作品で、読むうちに「武蔵」が命あるものに感じられてくるから不思議である。
 文庫本にしておよそ300ページの作品だが、その誕生まで(完成品として海軍に引き渡されるまで)は約三分の二、残りで沈没までは描かれる。
 海軍に引き渡される場面が印象に残った。軍と民間人がともに手を携えて武蔵を完成させながらも、引き渡した途端、まるで世界が異なってしまうそのことに、当時の社会の構造の怖さが浮き彫りになるようであった。

 とにかくこの小説は読ませる。
 読書の醍醐味を味わう一冊といっていい。

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紙の本

武蔵

2023/01/06 08:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:レムロム - この投稿者のレビュー一覧を見る

大艦巨砲主義の最後の遺物とも言える戦艦『武蔵』の誕生から終焉までを綴った本で、吉村昭独特の味わいがそこにはあります。

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紙の本

わずか20数年前にあった戦争の記憶

2019/05/18 14:16

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ニック - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦艦武蔵の関係者に徹底取材して著した昭和41年発表の氏の出世作。今日に置き換えると、阪神大震災やオウム真理教事件の記憶と等距離にある、わずか約20数年前の記録と記憶であり、太平洋戦争というものがすぐそこに存在していたことが実感できる。取材対象者は社会の要職に復帰している方も多く、戦争を経験した世代がまさに戦後復興の担い手であったこともわかる。

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紙の本

戦艦武蔵感想

2015/08/20 07:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:goodfield - この投稿者のレビュー一覧を見る

武蔵発見のニュースに触発されて数ヶ月前に購入、今夏読み終わった。理系の私としては技術者に感情移入でき、そのせいか後半、武蔵が沈没するシーンでは胸が痛んだ。武蔵の設計、建造、航海、沈没、を通じて日本の敗戦をうかがい知る展開になっており、歴史の流れにおける技術者の役割というものを考えさせられる作品である。吉村作品はこれまでに幕末モノをメインに読んできたが、今後は昭和モノにも手を出してみるつもりである。

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電子書籍

戦艦武蔵がすきになる

2013/08/31 23:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みずの - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館で借りて読むだけにしようと思いましたが、読んだときの衝撃が忘れられず書店で購入しました。
相変わらず吉村さんの聞き込みや情報収集のきめ細かさが目立ちます。

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紙の本

戦艦武蔵の造船過程を描き、不沈艦の最期を謎解く

2007/05/08 08:28

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は吉村昭が得意とする戦記分野に属する作品のひとつである。戦艦大和は映画化されたりして名が知れているが、同型艦であった武蔵は一般にはあまり知られていないであろう。ほぼ同時に進水した兄弟艦である。
 46センチ砲という世界最大の主砲を積んだ戦艦ではあったが、時代はすでに航空戦力中心になりつつあった。したがって、どちらの巨艦も実際の戦場ではその威力を存分に発揮するまでにいたらなかったのである。
 本書は武蔵が長崎にある三菱の長崎造船所で製造されて、不沈艦と言われながら、米国機の集中攻撃を浴びて比国シブヤン海で撃沈されるまでを描いたドキュメント風作品である。
 私が小学生の頃は戦記ものが大流行で、少年サンデーや少年マガジンのような漫画週刊雑誌の特集は戦艦大和、武蔵の図解入り記事や戦闘機の型式などを詳細に渡って特集していたものだ。したがって、同年代の人にとっては戦艦武蔵はあながちなじみがないとは言えないであろう。
 その武蔵は極秘で長崎の造船所で製造されていた。対岸のグラバー邸などから見えないように棕櫚で垂れ幕を作って覆うなど、秘密保持にはだいぶ苦労したらしい。武蔵の製造は同時に1号艦として呉で製造されていた大和と同時に行われていた。
 続いて3号艦も製造過程に入ったのだが、これは途中で航空母艦に用途変更となり、空母信濃として完成したわけである。後日この信濃は米軍の魚雷によってあえなく撃沈されてしまう。
 この武蔵にしても、大和にしてもそれぞれ最期を迎えるまでに大した活躍はしていない。これらの巨艦を必要とした海戦がなかったのである。そして、武蔵はその巨体を持て余したが、米軍航空機は他の艦には目もくれず、武蔵に集中攻撃を浴せた。武蔵はあえない最期を遂げる。製造を始めた頃の戦況が一変してしまったのである。
 このシブヤン沖海戦で武蔵は撃沈されたが、活躍の場がなく、行き場所を求めて放浪する様は、社会における人間の行動や待遇との関係について、考えさせるところが多かった。
期待をかけられたにも関わらず、標的となるためだけに出撃を繰り返す様は何とも世の無常を感じないわけにはいかない。

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紙の本

多くの人々に想いを馳せる

2024/04/01 20:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:バベル - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦艦武蔵の計画、建造、改装、戦闘とその役目を果たし終えるまで、お国のためとはいえ、数多くの人が携わり、亡くなっていった。いまが平和である日本人として、それらの人々に思いを馳せ、あらためて敬意を感じた。

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電子書籍

ただ事実を持って語らしめる

2018/11/07 13:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者の思いや主義主張を語らず、ただ事実を持って語らしめる の極致ともいえる作品。作者ではなく読者に考えさせる作品と感じた。
軍隊の目的が戦闘の勝利ではなく、外交の勝利.国益の確保だとすると、巨大戦艦の建造を秘密にするのではなく、実力以上に喧伝して外交に活用するという手段もあったのか と想像してしまった。

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2004/11/06 21:36

投稿元:ブクログ

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2010/03/13 14:27

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2009/06/07 16:34

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2009/10/31 08:33

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2009/11/30 20:57

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2010/04/02 23:24

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2010/05/06 21:07

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