ポアロはいつ出てくるの?
2023/10/25 17:15
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとも不思議なタイトルだ。
名探偵ポアロが登場する長編小説の28作目、1959年の作品。
原題は「Cat Among the Pigeons」で邦題はそのまま訳されている。
今回の事件は有名女学校が舞台で、いつもの通り殺人が起こるのは460ページ余りある文庫本の150ページを過ぎたあたり。それまではこの女学校の教師たちや数人の生徒が描かれている。
それでタイトルの「鳩のなかの猫」は殺人事件のあと事情聴取を受けた教師の一人がいうこんな言葉からとられている。
「ここの者すべてが鳩で、そのわたしたちの中に猫が入りこんでいる。けれども、わたしたちの目にはその猫が見えない」。
この女学校は教師も女性で、殺されたのも女性教師のひとりだった。
この作品ではエルキュール・ポアロの登場も遅い。
先ほどのページ数でいえば300ページを過ぎたあたり。
なので、途中ポアロ物だと忘れてしまいそうになる。
残りページ数わずか150ページほどで事件を解決してしまうのだから、今回もポアロの推理が冴えわたったといっていいだろう。
今回の事件は革命が起こった王国から持ち出された宝石がどこにあるのかがきっかけになっているが、読者なら簡単にその場所を見つけ出せるだろう。
犯人はあてようがないだろうが。
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名を見た時、鳩が猫を食べたのかと思ってしまいました。
そんなわけない。
ポアロさんは三分の二くらいまで出てこなかったけど、あざやかに解決。
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなか登場しないポアロに焦らされますが、現れるや否や複雑に絡み合った謎をあっという間に解いて事件を解決してしまう所は小気味良く感じました。色々な人間ドラマが謎解きと並行して繰り広げられるのもアガサっぽくてとても好きです。
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ポアロ作品。生徒も教師も女だけのイギリスの寮制女子校(鳩たち)に、鋭く残忍な人物(猫)が忍び込む。やがて殺人事件が起こり、中東で起こった宝石消失事件とも絡み合っていく。最後まで気の抜けない展開がたまらなく面白い。
女学校の生徒ジュリアがポアロに事件解決を依頼し、後半ポアロが大活躍するのだけれど、ジュリアの行動力がすがすがしい。この辺りは「マギンティ夫人は死んだ」の後にぜひ読んで欲しい。
私はそのジュリアのお母さんの行動も大好き。ある意味キーパーソンとして登場し、なかなか姿を現さず、いざとなったら切り替えの早い行動を取る。とっても素敵だ。
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サラーっと読めます。全寮制女子校ということで結構期待したけど、生徒があまり出てこない。シャイスタと、ジュリアがお気に入り。
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アガサ・クリスティー
この表紙から、女子高の少女が首吊り自殺をしたのかと思いましたが、
そういうお話ではなく。
中東のラマット王国末裔の残した宝石と、イギリスの名門女子高での事件。
教師達、様々な思惑。
ドキドキ感はないもののなかなかおもしろいのです。
ポワロの登場が少ない分、
読者も犯人探しを出来るように様々な複線が潜んでいます。
例えば、第一人称が実は犯人だったりするような
そういう手法を使っているクリスティの他作品とは
また違う楽しみ方が出来ます。
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女学校ものですよ。
女子学生の中に突入するポアロ大先生。
十代の女の子ばっかり… ということを逆手にとったトリック。
さすがクリスティー。
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2010年9月にNHKでオンエアされた、デビット・スーシェ主演のポアロ物新作4本のうちのひとつ。珍しく、これはほぼ原作に忠実に映像化されていました。
ポアロ物の中では好きな作品なので、脚色の少ない映像化は嬉しかったな。
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これはポアロ作品に入れていいの?ほんとに最後しかでてこないし、冴えてる名推理!てほどでもない。いろいろな著名人の秘書を渡り歩いてるシャプラント、あたしはなっからこいつだと思ったもの。都合よすぎる経歴でしょ。閉鎖的な寄宿生の名門女子校、という場所設定はあまり時代のずれを感じなかった。西洋より東洋の少女のほうが年よりませてみえる、というのは?だったし、女性の年齢は膝で判断しろというくだりではおもわず自分の膝をみたわ……。全体としては、面白かった、クーデターに倒れた某国の正義の王子、彼が残した莫大な資産はちゃんと納得いく使われ方におさまったし。魅力あるキャラの女性が多くでてくるのでこのメンバーのまま続編が欲しいくらい。でも、宝石ってそんな、女の人を狂わす魔力があるかなー。私もきらいではないが、そんなに目の色変わるほど欲しくもないがな。鳩のなかの猫というタイトルはちょっとしっくりこない。閉鎖的な女子校のなかは鳩が象徴するような平和的な娘や女教師ばかりじゃないもの。どっちかっていうと、「猫のなかの豹」のほうがしっくり。若干、登場人物が多すぎて、女教師だけでもイラスト入りで顔と経歴紹介とかあればすっきり読めるかも。それとロビンソンの素性が結局曖昧だったから、★は3で。
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ミステリーというより、サスペンスに近い?
あっ、でもミステリーとサスペンスの違いってよく分からないけど(汗)イメージです、イメージ。
最初は題名に騙されて、猫が活躍するのかと思ってたけど、全然違ってました(外国の方が書かれた小説には、そういう本が多いですものね)。鳩の中の猫っていうのは、外国のことわざのような言葉らしく、日本風に言えば飛んで火にいる夏の虫・・いや~違うか。なんだろ~。羊の中のオオカミ・・そんなことわざ無いか。
まあ~ようするに、同じ仲間同士の中に、敵が紛れ込んでいるって思ってください。そして、その敵をいろんな人が推理していく物語です。最後の犯人はけっこう意外でした。でも、そっか~、注意深く読んでいれば想定できたかもしれない人物でした。
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ポアロってなってるけど、ポアロはゲスト出演て感じ。
殺人事件と国家機密が合わさっていて面白かった。
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最初はポアロものだとは気が付かなかった。
アガサクリスティの分身は誰だろうかと思いながら読み進んだ。
ジュリアだろうか。
女学校のあり方を問うような内容があるが、
最後は急展開で、うまくついていけなかった。
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エルキュール・ポアロ・シリーズ
ラマット国で起きた革命。アリ・ユースフ王から宝石を託されたの友人ボブ・ローリンスン。姪であるジェニファーの持ち物に隠された宝石。国からの脱出中に死亡したアリ王とボブ。ジェニファーが入学した名門校メドウバンク。入学手続きの時にジュリアン・アップトンの母親が目撃した人物。アリ王の従姉妹シャイスタの入学。彼女に送られる荷物を監視するために庭師として潜入したアダム。何者かに殺害された体育教師スプリンガー。殺害現場の体育館。ジュリアとジェニファーのテニスラケットの交換。校長の秘書アンのアリバイ。校長の引退と後継者の噂。殺害されたドイツ人教師ヴァンシッタート。後見人の公爵が学校を訪れる日に何者かに誘拐されたシャイスタ。ジュリアに送られたラケットと持ち去られた古いラケット。ラケットの秘密に気がついたジェニファー。ポアロへの相談。犯人を強請ろうとし逆に殺害されたフランス人教師ブランシュ。
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半分以上読んで、やっとやっとポワロさん登場!
なかなか出てこないから、ポワロさんの本を読んでるんだよね…?って途中不安になったよ。。
宝石に目が眩む人々…怖かった。
最後は本当に相応しい人のもとへ最良と思われる形で遺贈されて、本当によかった。
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ポワロ作品
【ストーリー】
あるアラブ国家でクーデターが発生した。その事態を予期していた若き領主は、代々受け継がれた宝石を友人に託し、やがて秘密の手段で国外へと持ち出される。
それから6週間後。上流階級の子女を多く集め、領主の友人の妹も通う女学院で、新任の体育教師が射殺体で発見される。
【解説】
国家の動乱と女学院での殺人。犯人像や動機は序盤から暗示され、該当者も徐々に絞られてくるが、終盤意外な流れになり、飽きさせない展開だった。