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男子の本懐 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー96件

みんなの評価4.2

評価内訳

96 件中 1 件~ 15 件を表示

城山三郎の小説です

2008/08/24 08:53

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る

城山三郎の小説です。時代は昭和。主人公は、浜口雄幸と井上準之助。それぞれの生い立ちから、大蔵官僚、政治家という道のりを描いています。

昔の政治家は、自らの政治生命ではなく、文字通り命をかけて政治に臨んでいたことがよくわかります。特に浜口の場合は、私財の蓄積には全く無頓着。ただひたすら日本のために働いていた姿が感動的でもあります。

大蔵官僚のエリートでありながら、どこか人間味がある二人です。また、昭和の時代においても井上のように留学をして、日本のために勉強する姿には頭が下がる思いです。

最近の政治家にこのような姿勢が少しでも見られれば日本の将来も明るいのに、と思いつつ。

「男子の本懐」古臭い言葉ですが、これからこの言葉がもっと見直されてもいいのでは。

http://blog.livedoor.jp/c12484000/

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現代の政治家たちよ、読め!

2011/06/30 04:59

5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 政治家や公務員にだけ誠実さを求めることはまちがっていると思うし、人を教える教師だからこそ聖人君子たれというような物言いも耳につく。
 それでも、やはり今の政治家諸子には言いたくなることが多い。何様だと思ってるのか!と。
 国民から権力を一時的に預かっているだけであることを忘れ、思いっきり勘違いしたまま、その権力の上であぐらをかいている。金にまみれ、腐敗した今の政治家達には、もう何も期待しようもない。
 昔はよかった、などと変な懐古趣味に走る気は毛頭無い。きっと私自身の知らない“昔”だって、同じような嘆き節は常にあったことと思う。
 それでも、まちがいなく、この人はちょっと違っていたはず、と思わせてくれるのが、本書の主人公浜口雄幸である。
 この国を立て直すため、国民に緊縮財政を説くだけでなく、自ら質素清廉を実践した。この時代、圧倒的な強さを誇った軍部に対しても、どうどうと渡り合い、緊縮財政を実施した。そして行政整理による金解禁も成し遂げた。
 浜口雄幸と井上準之助、この見た目も行動も対照的な二人の行動は、今の時代、大いに参考にされるべきである。この二人を、経済小説では第一人者の城山三郎が描いたことは貴重である。
 各種補助金の打切り、鉄道建設計画の縮小、道路河川港湾の改修修築計画中止あるいは繰延べ、どれも緊縮財政にはかかせない施策であった。これらの実行に対しては与党の中からも反発の声があがったと言う。
「いかに緊縮とはいえ、あまりにも不人気なことばかり。解散は近いというのに、これで勝てるのか」
 まさに、現代にもそのまま通じそうな話であるが、それでも踏ん張った浜口首相のヘソのゴマでも与えたい政治家は、今の時代にたくさんいる。
 東京駅ホームで暴漢にピストルで撃たれた浜口首相は、駆け寄る者達にこうつぶやいたという。
「男子の本懐です。」
 死を目前にして、このように言い切れる人生が望まれる。そして繰り返し言いたい。現代の権力者達よ、あなたは、死を目前にしてこれが言えるか。
 結局、命を取り留めた浜口首相は、その後、この狙撃事件に触れてこのようにも言ったそうである。
「若し首相としての余の存在が君国の為有害若しくは不利であるといふ確信があるならば、宜しく正々堂々合法的の手段に依ってその目的を達すべきである。然るに事ここに出でずして、国法を犯し公安をみだすが如き暴挙を敢えてするは、動機の如何に拘はらず断じて容すべからざる所である」
 ますます、見事である。

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ネタバレ)胸を打つ男の生きざま

2019/09/21 13:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る

金輸出解禁に命を懸けた浜口雄幸と井上準之助のふたりの生きざまが描かれます。
対照的な性格にも拘らず、互いを強く信頼し、逆境にも挫けず、妥協せず信念を貫く。本物の政治家というものがどうあるべきか、教えてくれます。
浜口が死んだときに初めて見せる、井上の号泣が胸を打ちます。

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金融政策の人生をかけた二人の日本人の物語です。

2016/08/10 09:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、城山三郎氏のベストセラーの長編経済小説です。「金解禁」という近代日本の歴史の中で最も鮮明な経済政策を扱った男たちの物語となっています。時代は、第一次世界大戦の慢性的不況であり、それを脱するために、多くの困難を克服して昭和五年一月に断行された金解禁を遂行した浜口雄幸と井上準之助のふたりを主人公に、人間の生きがいとはないかを静かに問いかけた作品です。

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信念を貫いた政治家たちの肖像

2006/10/18 19:47

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コーチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 不況、軍部の台頭という時代状況のなか、1929年から31年まで総理大臣を務めた浜口雄幸と、その片腕となって手腕を振るった大蔵大臣、井上準之助の物語。 寡黙で無骨な浜口、快活で洗練された井上。性格は対照的だが、強い信頼関係をもつ二人が結束して断行したのは、金輸出解禁、緊縮財政、そして軍縮であった。
 金輸出解禁とは、第一次大戦中に禁止した金輸出を再び許可することにより、金融市場を金本位制(金の保有量をもとに通貨の発行高を決定する制度)に戻そうという試みである。本来、国際経済の円滑化に不可欠の金本位制への復帰は、しかしながら、1930年に始まる世界大恐慌により、大きな試練を国民に強いることとなる。緊縮財政についても、省庁の猛反対に遭い、軍縮問題では軍部や枢密院との対立に悩まされる。結局彼らが描いたシナリオはどれも実を結ぶことなく、ともに志なかばにして凶弾に倒れる。
 現在では、恐慌期において積極的な市場介入をおこなわず、市場の原理だけで経済を蘇生させようという浜口と井上の手法は失策と見なされている。恐慌による国民生活の極度の窮乏は、軍国主義をさらに駆り立てたともいえよう。しかし、時代のうねりの中で、自己の信じる道を命をかけて貫いた二人の姿は、本書において大きな魅力をもって輝いている。「男子の本懐」とは、浜口が狙撃を受けた直後に発した言葉である。「男としての本望」という意味であるが、作者の城山三郎は、この男子の本懐を遂げた盟友政治家それぞれの人生を淡々と描きながら、政治において信念を貫き通すことがいかにたいへんなことかをみごとに描ききっている。浜口と井上の姿は、多くの試練や反対にあいながらも構造改革を断行した小泉内閣を想起させる部分もある。奇遇にも、小泉純一郎の祖父、小泉又次郎も逓信大臣として浜口内閣に入閣しており、この小説でも一種の快男児として描かれている。(文庫本の帯にもこのことが記されており、それがこの商品の売りになっているようだ。)
 本書を読んで残念だったのは、強い友情と信頼で結ばれていたはずの浜口と井上の交誼が、あまり描かれていない点だ。彼らが会話をする場面さえもそれほど出てこない。何か二人の大物政治家が別個に一つの仕事を成し遂げようと努力している。そんな印象さえもつ。浜口が死んだとき、井上が大声で泣いたとか、締めくくりの「二人の墓は、仲良く並んで立っている」という記述も、彼らの友情を伝える記述が乏しいだけに、妙に空々しい。読後の感動がいまひとつなのは、これが理由だろう。

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男の生きざま

2002/04/18 23:12

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まさあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、浜口雄幸・井上準之助という性格も人生もまったく正反対の二人が、「日本」という国のために命をはった政治ドラマです。国を思う気持ち、自尊心、人生の浮き沈みなどいろんなことを考えさせられる物語です。直情的な二人がマスコミや程度の低い政治家とぶつかるのは、なんか少しやりきれない気持ちになります。でもこの物語を読んで人は生きている限り成長し続けていけるということを強く感じました。

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微妙

2024/05/14 16:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:井沢ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

金解禁問題をベースに濱口雄幸(当時首相)と井上準之助(当時大蔵大臣)の歴史小説となっているが、歴史というには現代に近すぎるし、その内容が当時の経済的・政治的・軍事的・国際的な視野から総合判断しないと理解できない。漠然と理解しようとしたが、今の経済とは大きく違っており相当程度の経済学を学び現代の経済や国際情勢が理解できる人間からして、あまり興味をそそられない。むしろ、この内容を理解するには相当程度の当時の状況を学ばなくてはならず、過去の事件の政治経済的な学究資料として参考になるのかもしれない。この著者の本はある程度読んできたが、この本に関してはあまりおすすめできない。とはいえ、国のために死を賭して尽力した二人のすごさにはだた感服したので、こんな人たちもいたのだということを認識させられる小説としてはおすすめできるかもしれない。

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この本に書いてあることを真に受けてはいけません

2011/11/09 09:20

12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は「落日燃ゆ」と並んで城山が書き散らした最悪の歴史歪曲書だと私は見ている。本書の主人公、浜口雄幸と井上準之助が「まじめ」な政治家であったことを私は否定しない。ただ彼らが実行した政策が、世界の経済情勢や日本の経済情勢にあまりにも無頓着な「脳内筋論」平たく言えば「学校で習い覚えた政策論」を庶民の痛みも無視して「断行」したが故に、強烈なデフレ効果を経済に与え、ただでさえ世界大恐慌、金融恐慌で苦しんでいる日本国民に、あたかも傷口に塩どころかタバスコを刷りこむような愚策であったことは、今や満天下に知られているところである。浜口・井上が強行した円高デフレ政策の誤りを認め、彼らの後を受けた高橋是清が財政を拡張し円安インフレ政策を敷いたが故に、日本経済が世界に先駆けて回復に向かったことは今や経済史の常識である。こういう歴史的事実を隠ぺいして、完全に間違った経済政策を敷いて日本国民に無用の苦しみを与えた暗愚な2人を、あたかも英雄であるかのごとく祭り上げる歴史の改ざんは、城山三郎の得意とするところだ。こういう本を真に受けてはいけない。本書の持つ重大な欠陥を認識せずに、むしろ城山の垂れ流したウソを増幅するがごとき書評を書くことは、正に万死に値すると私は信じている。

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2005/01/09 01:56

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2006/01/10 15:05

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2007/11/15 22:59

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2008/01/18 16:01

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2008/02/20 04:44

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2008/05/15 00:57

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2008/05/25 20:50

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