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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校法人の裏金のすごさと、そこにむせがる経営コンサルタントのしたたかさなどストーリーが二転、三転して絵身白い読み物になっていたと思います。熊谷と菜穂子が恋人どうしになれたことがこのストーリーで一番ハッピーなことでした。
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投稿者:しまんちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台設定がローカル過ぎ。移動時間的なものがわかる人にはわかるけどもそんなにうまくいきますかね、結構混んでますよ。それに車種は目立ち過ぎ。WOWOWのドラマってどんな感じになったのかそっちのほうが見てみたい
さすがのワル具合。
2012/03/22 08:59
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
悪漢小説、を読みたくなったらこの人の本を手に取る。大名作の「疫病神シリーズ」を初め、登場人物がまぁワルいw。社会構造の落とし穴や金融社会の陰に潜んで、金をせしめてやろうという悪者達が次々と登場する。本作品も、やはり学園を舞台にその理事長を半分誘拐するような形で、悪い奴らが金を奪ってやろうと企むのだけれど・・・。
面白いのは、主人公がヤクザ等のいわゆる「悪い奴」ではなくて、その学園の教師達だという事。事の起こりは、待遇面の改善を求めて、教師たちが理事長に直談判をする事から始まる。しかしその裏には「悪い奴ら」の恐ろしい企みが隠されていて、美術と音楽の教師二人が巻き込まれていく。そして「悪い奴ら」がお互い騙し騙されて、巨額の金を手に入れようと蠢くのだが・・・。さぁ最後に笑うのは、一体誰なのか。
毎度の黒川節が効いている上、関西弁のリズムがとても読みやすく物語に引き込まれる。さらさらと読めてはらはらどきどき!とても面白い一作ではあった。・・・のだけれど。一介の教師二人がヤクザまがいの相手に大立ち回り、というのがちょっとリアリティに欠けたかなと感じたのと、最後がちょっと尻切れトンボ的に感じてしまった部分で★一個マイナス。まぁ深く考えず、「社会の闇の世界」を楽しむのには良い作品と思います。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
テンポはいいんだけど、消化不良。
途中の思わせぶりなフリや、結末もなんだかなぁって感じ。
真剣に書いてなんじゃ?と思うくらい。
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高校教師という黒川のキャリアを使っちゃったことが裏目でいつもの爽快感は薄いが、ボクにとって黒川節は個々の作品の良し悪しは超越して、そこにあって読めれば幸せなんで、あまり気にならず。ダメダメ主人公と男勝り女の組み合わせもどこかで見たような安心感があってオッケー。ああ、オレも関西に生まれたかったぜw
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帯に書かれていた『教師が金に目ぇ眩んで何が悪い!』の言葉に、
開き直る悪党を翻弄する主人公像や痛快な展開を期待していたのですが、過度に期待してしまったせいか、少し物足りないまま読み終えました。
ハラハラ・どきどき・急展開というよりは、ドタバタ・都合良く片付いてしまった印象が強い作品でした。
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私立晴峰女子高校では、理事長の酒井が学校法人を私物化していた。美術講師の熊谷と音楽教諭の菜穂子は、酒井に不正の証拠をつきつけ、退任と教員の身分保障を求める計画に同僚から誘われる。交渉は成功したかに見えたが…。。
黒川作品らしく私の土地勘がない関西が舞台なのでのめり込めないところがあった。どこで何を食べたとか、どうでもいい描写が多く(これも黒川作品らしい)、そういうところは読み飛ばした。オチもやや期待外れだった。
(C)
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疫病神シリーズの黒川氏の作。うーん面白いんだけど、疫病神シリーズの作者という先入観か物足りなく感じる。痛快ではあるが、、2015年7月読了
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なかなかスピード感のがある展開であれよあれよと事件に巻き込まれていってしまうどたばた感は面白い。
主人公の臨時職員教師が、校長に直談判するだけだったのに、億単位の金をめぐる犯罪に巻き込まれてしまう。ヒロインの女性教師の大胆さも面白い。
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学校経営に渦巻く闇の中で暗躍する悪党たち。
二転三転するストーリーが見事です。
主人公の2人の先生が、あきらめず、最後までくらいついていきます。
誰が本当の犯人なのか、どこまでが本当なのか、誰が騙されているのか、ページをめくるたびに、分からなくなっていきます。
楽しめました。
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写生 船着場 潮汁 グチ=イシモチ 熊谷34 近景と遠景 腰かけ 正教員 常勤講師 タタミ=小山田は体育教員 ブラックアウト 岸和田市 地下鉄御堂筋線なんば駅 愛媛県今治沖の小島の民宿 北新地 ミナミ 吹田市佐竹台 城東区今福 杜撰な計画 酒井理事長=丹頂 正木菜穂子=キーボードミュージシャン 尻馬に乗る 声楽は身体が楽器 フューエルメーターはエンプティーの手前 泉佐野市 関空 伊丹空港 大阪の南北格差を是正 エクスプローラー(アメ車)はガソリンを撒き散らして走る 男は精神年齢が低い 桜ノ宮橋 京橋 蒲生 守野朱実=ホステス 今福 視察旅行 ヘミングウェイというクラブ GUCCIかエルメス リベート(キックバック)支払い代金の一部を謝礼金・報奨金など として支払人に戻すこと。また、その金。道頓堀川 狸の泥舟 誓約書 自嘲 解雇権の濫用 校長の裁量 JR環状線鶴橋駅近くで冷麺 オンドル 済州島 ニョクマム魚醤 バジル コリアンダー レモングラス フォー 生春巻き タージマハル コルカタ昔はカルカッタ カトマンズ ハシシ=大麻樹脂を固めたもの 頭が身体から離れて、感覚だけが浮遊してる感じ。 抽出しひきだし これが人類の棲家? 鳥羽 賢島かしこじま リッツ・カールトンかウェスティン 中尾 着たきりすずめ 箕輪45 ビリー・ホリデイ 声帯が違うんやと思うわ インゴット=金の延べ棒8本 レクサス アルファロメオ ムンバイ昔はボンベイ 鮑と雲丹と伊勢海老 大大崎(通称波切)の灯台 天満 低次元の喧嘩 飼い犬に手を噛まれるとはこのことだ 島ノ内の倉庫 スプリンクラー 井沢 ナイフ スパナ 梅田 難波 手切れ金 退職金 1969学生運動 少子化問題
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二転三転する展開に惹き付けられ後半は一気読み。小狡く相手を出し抜こうとする男たちに比べ、望むがまま図太く動こうとする女たちがコワイ。
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黒川博行のノンシリーズピカレスク小説。
市民が黒い人たちの悪巧みに巻き込まれるという、定番だが作者にしては珍しいスタイル。
顛末に捻りがあるわけではないが、バラエティ溢れるキャラクターの行動一つ一つが事件を複雑にしていく様はよい。大阪人のトークと、主人公二人の軽快な価値観ともマッチし、暴力シーンはあれどドタバタの冒険喜劇となっていると思う。
誘拐劇がそっけないのと、事件の収拾が無難なとこが惜しい。
3+
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先日、作者のエッセイの本を読んだばかり。以前にこの作者の小説を読んだ時と、今回はちょっと印象が違ったかも。エッセイから作者の日常の様子をいろいろ知ることが出来たが、本作にはその日常がちょいちょい顔を出しているのが伝わってきたというか。それがいいのか悪いのか、どちらでもたぶんないのだけど。
ストーリーはスピード感があって面白かった。展開が早く、騙し騙されの役どころがぽんぽん次々に変わっていくのも楽しめた。以前読んだ小説でもそう感じたが、会話でストーリーを展開させていくのが、一つのこの作家の特徴か。その会話も、ところどころ掛け合い漫才のようなほわんとしたものが挿入されることがあり、無駄っちゃ無駄な気がしないでもないが、小説全体の味付けになっている。また、登場する女性のうち、音楽教師とホステスの二人が、どちらも個性的で面白い。音楽教師は普段からちょっと変わっていて、しかし実は肚が座っていて、途中からどんどんかっこよくなっていく。ホステスはとにかく気が強く、相手が男だろうが、強面だろうが関係なく、どんな状況でも強気に立ち回ろうとする。それに比べると、主人公の美術教師を始めとして、男どもが全員どこか間抜けで頼りない。他の小説でもそうだし、エッセイを読んだのでそう思うのだが、そういう男たちには、どこか作者が自分を少しずつ投影して描いているように思う。
あまりひどいバイオレンスもなく、胸が締め付けられるようなどろどろの愛憎劇も特にない。さっぱりというか、あっさりとした結末。しつこいようだが作者の人間味が出ていると思わせられた。別にそれが悪いということもないが。例えるなら、お茶漬けを食べたような読後感、というか。
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「後妻業」を読んで、黒川博行氏のテンポの良い小説の流れが好きである。
又、大阪を中心として描かれているので、大阪人として、土地勘がすごく理解できるのと、関西弁の良さが、耳障りでない。
今の森友学園ではないが、私学助成金も不正受給をネタに、教師の椅子を確保したい 美術行使の熊谷と、音楽教師の菜穂子が、黒幕も知らずに、理事長誘拐へと、、、事件が発展していく。
理事長が、ホステスと欧州視察旅行に出かけるところを誘拐していくのだが、、、
不正金のお金を、ある口座へ振り込み、そして金塊へと交換していく過程が、今現在起こった金塊事件の内容の消費税で、利ザヤを稼ぐ犯行とは違うが、興味深い。
最後に、ホステスの嘘の言葉が、次から次へと謎解きのように、誰が黒幕なのか?と、、、、
ホステスが手玉に取っていたのは、、、
教師の菜穂子もホステス同様強い!
最後の下りは、退職金として、全部で取るわけでなく、自分の未来への投資に使うためのお金だけを要求するところであろう。
小説の最後の解説―ー辻喜代治(成安造形大学教授)が、作者黒川氏とのつながりを書かれているが、団塊世代の受験戦争が、今は大学の私学が、少子化で、生き残りを画策している時代である。
黒川氏の交友関係だけの話でも、これから、沢山の小説が、出来るのであろう。
次が読みたくなった。