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あまりにも平明な文章なので、却って頭に染みてこない印象。ゆ〜っくり読めば、おそらく一文一文は歯ごたえがあると思うのだが、新興宗教の教祖の人生訓みたいな感じも受けてしまう。おかしいな。機会があれば再読。
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"新聞の日曜語録に掲載されたプロポ(哲学断章)のうち、幸福にかんするものを93集めたのが本書。
これから先、なんどか読み返したい本の一つになった。
一つ一つは、ちょっと読むのにちょうどいい長さ。
この本で印象に残ったものをメモしておく。
気分
喜びの達人スピノザが言ったように「からだが暖まったから喜ぶのではなく、私が喜んでいるからからだが暖まるのだ」。したがって、同じような考えかたで「うまく行ったからうれしいのではなく、自分がうれしいからうまく行ったのだ」と考えねばならない。
この部分。
自らの意志で変えることができるもの、それが気分だ。しかし気分は、周りから得る様々な刺激により大きく影響を受ける。
雨が降っていると、気分が塞いだり、誰かの一言で喜んだり悲しんだりしてしまう。でも、どう受け取るかは自分次第であり、どんな気分で過ごすかは自分次第だということに気づかされる。
究極のオプティミストは、常に幸せを感じる気分で過ごしているのだろう。
幸せを感じるためのコツは、幸せをストックさせておくことだといっている。
気分が沈んだときに読み返したら、気分が変わるかもしれない本だ。"
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・いったいだれが、行く道を選んでから出発したか。だれも選んでいない。みんな歩き出している。どんな道もいい道なのだ。思うに、処世術とはなににもましてまず、自分とけんかをしないことである。自分が下した決心や今自分のやっている仕事において、自分とけんかをするのではなく、自分の決心や職業をりっぱにやってのけることだ
・死に対する恐怖は暇人の考えることである。さし迫った行動があれば、その行動がどんなに危険なものであってもすぐに消されてしまう考えである。戦闘はおそらく、死を考えることがもっとも少なくなる状況の一つである。そこから次のような逆説が生まれる。すなわち、人はその生が豊かになればなるほど、それを失うことを恐れなくなっていく
・困難なものがわれわれは好きなのだ。だから、行く道に何か障害があるたびごとに、血が湧き、炎が燃えあがる
・ほら、雨がちょっとふってきた。君はまだ通りにいるので、傘を広げる。それでいい、それだけのことなのだ。「また雨か、なんということだ、ちくしょう!」と言ったところで何の役にも立つまい
・エピクトテスは船の乗客に言っている。「この嵐に対する君のこわがりようと言ったら、まるでこの大海を全部呑みほさなければならないかのようだ。だがね、君、君が溺死するためにはほんの二リットルもの水があれば十分なのだ」。このすさまじい荒波など現実の危険を表すものではないことを、彼はよく知っていたのだ
・汽車に乗ると、いつもこう言う人の声が聞こえる。「何時にならないと着かないんだ。この列車の旅の長い退屈なことといったらないよ」と。―――ところで、このようなすばらしいものがすべて、汽車に乗ったとたんに、ただで手に入るのである。そうだ、ただなのだ。なぜなら、君は運賃を払うけれども、谷や山や川を見るのには払わないから。人生にはこうした生き生きとした、しかも一銭もかからない楽しみがいっぱいある。でも、人はそれを十分には楽しんでいない
・気むずかしいこの存在のありようをを自分自身のうちに顧みて、あらかじめすべてのことを最悪に考えておく。話している相手は胃が悪いかもしれない、頭痛がするのかもしれない、お金のことや家族の不和で悩んでいるのかもしれないと想像する
・憂鬱なパッシオンを味わっていられるのは、自分自身が苦痛のただ中にいないからだ。ほんとうの苦痛が訪れたら、その時自分のなすべきことはただ一つしかない。人間らしく振舞い、強く生きること。おのが意志と生命とを一つにして、不幸と敢然とたたかうことだ
・デカルトは、決断拒否はあやまちの中で最大のものであると言っている
・無作法な行為は思いがけなく飛んでくる流れ弾丸である。礼儀作法をわきまえた人間はそれを避ける。自分の突こうと思うところにしか突きを入れない
・礼儀作法をわきまえるというのは、すべての身ぶりを通して、すべての言葉をつくして、「いらいらしないように。われわれに与えられた人生のこの瞬間を台なしにしないように」と示すこと、言うことである
・自分について不平不満を言うことは、他人を悲しませるだけだ、つまり結局のところ、他人に不快な思いをさせるだけだ
・自分の幸福を欲しなければならない。自分の幸福をつくり出さねばならない。幸福になることはまた、他人に対する義務でもあるのだ。人から愛されるのは幸福な人間だけである
・悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。気分にまかせて生きている人はみんな、悲しみにとらわれる。否、それだけではすまない。やがていらだち、怒り出す
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修正なしのプロポらしいので、重複する部分が気にはなるが、より作者が言いたかったことが強調されてて逆にわかりやすいのかな?
自分なりのまとめ(超訳)
・イライラしたらウジウジ考えず、筋肉を動かす
・楽観主義は努力のなせるわざ。意思によるもの。
・幸福を持っていないと、人に幸福は与えられな
い。でも、一人だけで留めていたらその幸福を忘 れてしまう。だれががつっついてあげなければ、心は麻痺してしまう。
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幸福は待つものではなく、自分の意志と行動で掴んでいくもの。
意志や自制、楽観を心がけていく先に私たちの幸せがある。お金や恋人、仕事などで幸せを考えてきたけど、きっとそうじゃないだろうな。
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三大幸福論の最後にアラン幸福論を読む。
これは目次がない。前書きも短い。だからいきなり入っていけるし、どこから読んでもいい。読み方の自由を感じられる。
さらに、一つひとつの随筆が3~5ページ程度と短いため、時間のない時にも読み切りやすい。
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文が詩的で非常に美しい。
93の話に分かれているので、1日1つ拾っていくだけでもアランの精神を自分自身に刻み込むことができる。
何か上手くいかないことがある時に立ち返れる一つの場所になるかな〜。
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想像による仮想敵をつくってはならない。
運動を伝える筋肉だけが自由になる唯一の部分だから微笑め。
物事には二面性があるのだから、良い方を捉えればよい。(雨の日も楽しめ)
どんな道もいい道で、どんな運命も良いものにしようと欲すればよい運命となる。(サボった過去も人生の多様性であるという考え方と類字)
運命とは移り気でどんな小さなことをすることで無限の結果が生まれる。
求めようとしなければ与えられない。幸福や富も全て。
現在には力と若さがある、どんな時も。(好きな言葉)
知らない人からは何も期待してないから、わずかなことをしてもらっても、すっかり満足する。(めちゃ共感)
安定きた生活にこそ知恵が必要。
他人から与えられた運命より自分で作る運命が幸福。
万人に与えられたお金のかからないものに美が宿ってることが多々ある。車窓を見ろ。
自分とその気分を切り離して考えることが幸せになる秘訣の一つ
1番の敵は自分自身
彼が本当に彼であって欲しいと思うこと、これこそ真実な愛である。
自分を愛する人のためにできる最善のことは、自分が幸せになること。
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常にご機嫌でいることが大事
アランさんの考え方がよくわかった
幸せとは捉え方でそれ以上でもそれ以下でもないのね
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[出典]
2019年の<びっくら本>28冊 #mybooks2019 R-style
https://rashita.net/blog/?p=29816
[備考]
幸福論ですが、心身論でもあります。私たちの心のクセについて語る本でもあります。メンタル的にかなりへばっていたとき、ずいぶん暖かい風をいただきました。
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詩的な言葉のなかで人生のリアルな本質が浮かび上がってくる。
人生で感じること感情の本質を的確に、でも美しい言葉で射抜いていて、自分を苦しめるものの正体を見破ったような気持ちになりました。
苛立ちや不安ではなく、喜びや楽しみを周りの人に伝染させていくような人になりたいですね。
また、苦労を求めて行動すること、楽観的であること、幸せになるための勇気やヒントを、93の短編が伝えてくれます。
幸せになりたい方、幸せってなんだろうと思う方、ぜひアランが示す希望に触れてみて欲しいと思います。
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幸福っていうのは結局考え方次第だ、ということをこの本の中で繰り返し言っている。難しくて深掘りして読む時間がなかった…。
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アランの幸福論を2年半ぶりに読んだが良かった。
1.情念・ネガティブ感情との向き合い方
名馬・ブケファロスの話。
荒馬で誰が乗ってもことごとく落馬してしまう
マケドニアの英雄、アレクサンドロスは荒馬の手綱を握り太陽の方に向けた。
原因は、自分の影に怯えているだけ
恐怖や不安には必ず理由があり、それを認識する必要がある。
情念に囚われると良くない。
情念とは理性では抑えられない感情のこと。
なので、考えても無駄。行動することで解消すべし。
2.仕事
言われたことをやるだけの仕事に従事してたらストレスフル。
いかに能動的に仕事をするか。
それは起業するとかだけではなく、自分の与えられている仕事の中で工夫をしたり、自らの裁量の中で変化を加えて数字を追うとかそういうユーモア、楽しむこと。
3.幸福になる時間の過ごし方
傍観者ではダメ。音楽を聴くとかそういう受け取り手だけでは一瞬でその幸福は消える。
自らが主体的に何かをすることでしか継続的な幸福は得られない。
4.自分の敵について
自分の周りの人間関係でストレスを感じたり、ネガティブな感情が出てきたりするのは、全て自分の中で自分で勝手に行なっていることで、全ての敵は自分自身ただ1人。
5.処世術
礼節・礼儀が最強。
礼節によって自らの情念を処理する。
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世界3大幸福論と言われるもののひとつ。
フランス人哲学者であるアランが著したもので、詩的な感じがする本。
元々、新聞に「プロポ」という形で連載していたものなので、哲学書というよりはエッセイの赴きが強い感じ。
内容は良いのだが、訳の限界なのかもしれないが、なんとも読みづらくわかりにくいところがあったので☆4つ。
短編エッセイの塊なので、要約は出来ない。
いいなと思ったこと
・情念を持たない人間などいない。ただ賢人はその魂の中で、幸福な思惟が膨大な拡がりを持っているので、情念はみな全く隅に追いやられていく。
・悲しみなんて病気に過ぎないのだから、病気を我慢したらいいのだ。
・最初の舵の動かし方ひとつで一航海のすべてが決まると言ったら、船乗りはきっと笑うだろう。
・自分の外に弁解の口実を求める人たちは、けっして満足しない。
・仕事の途方もなさと人間の弱さを考えたなら、人は何もできない。まず行動し、自分のやる事だけを考えるべきだ。
・本当の礼儀正しさとは、何を成すべきか感覚的に知ることだ。敬意を払う事、慎み深い態度、正しい行為などはまさに自分のなすべきものだと知る
・富の不平等な分配には、何にもまして、たらふく食っている人間には退屈を与えるという不平等がある。そういう人は自分で不安や怒りを作り出して夢中になる。
・人は行動のない楽しみを選ぶよりは、自分で行動できる労苦を選ぶ。自分で選んだ、自分で欲した労苦なら良きものとできる。耐えるだけなら好きな人間などいない。
・人からもらう幸福は逃げていく。自分で作る幸福は決して騙されない。なぜならそれは学ぶことだからだ。「楽しみは能力のしるしである」
・風景の持つ本当の豊かさは、その細部のなかにある。
・出来事というのは、我々の期待通りには絶対行かないものだ。すべての事が変わり、すべてのものが過ぎ去る。
・しあわせになる秘訣は自分の気分に無関心になることだ。「この怒りだって、おさまりたければおさまるさ」
・幸福ははるかなところにある限り、将来にある限り、素晴らしいものに見えるが、幸福を掴んだとき、それはなんらいいものではない。
とはいえ、実はこれはちょっとちがう。
ほんとうの幸福はパッと見、欲しいものに見えないからだ。最初の様々な困難を乗り越えたものでなければ楽しむことはできない、
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人は暇があると憂鬱、悲観に走る。
不安はただの情念で、腹痛と変わらず、大した事ない。
気分に任せて生きると悲しみに囚われる。
不幸は毒であり、害でしかない。
幸福とは意志と自己克服によるもの。
幸福になることは他人に対する義務である。
よって、不幸に浸からず幸福を求めなければならない。
恐らく、このようなことが書いてある。
他にも名言が並んでいて、感心したり、思わず吹き出したり飽きない本であった。
但し、感覚では掴めたけど、頭が追いついつかず、ふわふわしたまま読み進めて行ってしまった感が否めない。
カミュの異邦人の時と同様の症状。まだ理解しきれていない。満足感だけがぼんやりと残る。
通読するのは楽しかったが、ふと開けたページの章を1日1章読むという楽しみ方も面白そう。
他の翻訳家ver.も挑戦したい。
何度も読み返して落とし込みたくなる名著だった。
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哲学者アランの幸福論。「プロポ」と呼ばれる93編のコラムのような形式。何度も読むことで味わいの出る文体である。一貫して、現実的であり楽観主義な思想が、勇気を与えてくれる。私も一メートル先に、幸せを見いだしてみようと思う。【印象的な言葉】①有名な山の頂上まで電車で行った人は、登山家と同じ太陽をおがむことはできない。②ぼくの好きな旅というのは、一度に一メートルか二メートルしか行かないような旅である。③君が現に生きているのだから、今生きているように生きて行くことは可能なのだ。