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猫からみた人間というやつらの日常。
吾輩は猫である。名前はまだない。
猫の目からみたら人間というのはなんと変な動物か、変な社会なのか。
猫の手、ならぬ猫の目(?)を借りた社会風刺が面白い!!
たとえば教師というのは書斎にとじこもって、本を数ページめくってあとはずっと寝ていればよいのだから、これなら猫である吾輩にもつとまるのではないか、という冒頭の部分からニヤリ。
だがこれはほんの序ノ口であり、吾輩が電車の中でにたりとするのはもう少し先の事であった…。
泥棒が山芋を盗んだりね。
しかしこの話のいいところは、猫>人という図式ではなく、猫もまた猫なりのおっちょこちょいなエピソードがあるんだよね。
「吾輩」が「餅とはどんな食べ物だろう」と興味深々で食べてみたところ、のどにつまらせてもがいていると。
そこを「先生」の子どもたちが「ほら、猫が踊りを踊っているよw」と笑い者にし、大人たちは「意地汚い猫め」といった感じで微妙に蔑んでいるところ。
人間が変な生き物、でも猫も猫でどうしようもない生き物w
西洋に追いつけ・追い越せとか、とにかく「発展」させよ、という当時の考え方に批判的であったのもまた興味深い。
「のんきと見える人々も、心の底を叩いてみると、どこかかなしい音がする」
特に大好きな言葉。
猫!!おまえよく人間のことを見ているな!!と感じずにはいられない。
「順当が続くとさだめし退屈であろう」
そうそう、うまくいっている状態がずーっと続いても面白くないw
当初はこんなにも長く書き続けるつもりはなかったのだが、気づいたら長くなってしまったそうな。
長い小説だけれども、大きな筋書きがあるわけでもない。
オチはもう面倒くさくなって適当にこんな終わり方にしたんだろ!と思ってしまったwww
読んでいると冗長に感じるけれども、いざ終わるとちょっとさみしい。あぁ、これで「吾輩」ともお別れか、とw
猫という動物がまた良いなぁ。
犬って従順で人間に使えるorハナからナメてそうで人間と同等の立場にない。
けど、猫というのはなんだかんだ同じような立ち位置にいつつも、一歩冷めた目で、でも鋭く見抜いていそうな動物!!
街中で猫を見ると、「こいつらも何考えているのかなー。」と考えずにはいられない。
にゃー。
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2009年11月3日読了。
難有い難有い。
小学生のときに買ってもらったけれど、意味がわからなくて本棚の肥やしになってしまいました。
今読み終わって、やっとわかったような気がする。
小説らしい小説ではないけれど、それが大事なわけではないのでしょう。
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明るくて軽快な作品だと思ってたのですが…
なかなかに厭世感が盛り込まれてました。
後半は作品と言うより、作者の思想吐露って感じで
結構読むのがつらかった。
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ライバルだった幼なじみが、中学生のときにこの本の読書感想文を書いていてすごいと思っていた
悔しかったので、学生になり、名作だし購入して私も読むことにした
さすが、新聞に連載されていただけのことはある
読み進めて文体に慣れてくると、思わず笑ってしまう箇所もあった
インテリの書いた、ザ・大衆小説、『こころ』とはずいぶん趣が異なるように感じた
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基本的に今まで「人間」の目線からの小説を読んできた私にとって、この話の展開というか、目線はとても新鮮に感じられた。この話はある一匹の猫の目線から始まる話であった。猫が人間の行動等を見て思うこととはおそらくこういうことを思っているのだろうなというのが良く書かれている。実際に猫の目線から見たときの感想が「確かにそうかもな」と思えるようなことが書いてある。これは、夏目漱石自身の想像力の高さがうかがえる一冊だなと思った。
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【内容】
猫を語り手に苦沙弥・迷亭ら太平の逸民たちに滑稽と諷刺を存分に演じさせ語らせたこの小説の特徴は溢れるような言語の湧出と歯切れのいい文体にある。
猫を語り手に苦沙弥・迷亭ら太平の逸民たちに滑稽と諷刺を存分に演じさせ語らせたこの小説の特徴は溢れるような言語の湧出と歯切れのいい文体にある。
この豊かな小説言語の水脈を発見することで漱石は小説家の道を踏み出した。
■図書情報参照元:
http://webcatplus-equal.nii.ac.jp/libportal/DocDetail?txt_docid=NCID%3ABN04568944
■青空文庫:
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card47148.html
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*ブログ感想あり*
http://blog.livedoor.jp/marine0312/archives/51721027.html
なんとおもしろい。何故今まで読まなかったし!(10年くらい前から持っていた)
愉快痛快な言い回し。人間世界の皮肉。だいすき迷亭さん。
くだらない日常話をこんなに面白おかしく描けるのってすごい。猫かわいい。
漱石の著作の中で今のトコいちばん好きだなあ。
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『坊ちゃん』と並ぶ夏目作品前期の代表作。漱石自身の体験が色濃く反映されているのも夏目作品の特徴といえるでしょう。
「吾輩は猫である。名前はまだない。」との冒頭のフレーズは有名。読書好きの小中学生が読了する本のひとつでもありますが、全編を読んでいない...という人も多いのではないかと思います...
【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】
http://www.prosecute.jp/keikan/060.htm
【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】
http://prosecute.way-nifty.com/blog/2010/03/60-4a32.html
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吾輩(猫)が最後どうなっていったかは知ってたんだけど、けっこう無理やり終わらせたって感じになってますねw
皆で弁論のような感じですね。
今まで読んだことなかったのでまぁまぁ面白かったと思います。
iPhoneで読んだので、意外とはかどらなかった感じです。
それが本の内容のせいなのか、iPhoneのi文庫のせいなのかはわかりませんがね。
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夏目漱石なあ…と思って読まなかった自分に激しく後悔とまではいかないけども、面白い本でした。ヴァイオリンのくだりはバスの中でにやにやするのを抑えるのに苦労しました。最後は知ってたけど、ちょっとツーンときてしまいました。
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捨て猫の「吾輩」(名前がない)は、英語教師苦沙弥(くしゃみ)の家に住み着く。主人をはじめ家族や友人たちを観察し、彼らを痛烈に批判する「吾輩」だが、最後には酔って水瓶に落ちて死んでしまう。
読もうと思っていた矢先に、国語教師にオチを言われてしまったので、自分も堂々とネタバレします(笑)
言わずとも知れた風刺小説です。猫可愛いよ猫。
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猫から見ると、ほんとに人間っていうのは煩わしいな。
そんでなんか面白いんだよね。
猫が可愛くて仕方がないです。
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誰もが知っている日本近代文学の代表作。
正直今まで読んだことがなかった自分がとても恥ずかしくなるほど面白く、唸らされる作品でした。
近代日本社会を「猫」の視点から風刺した作品です。
いつの時代でも生きている人にとって矛盾や問題はいくつもあります。
もし現代社会に我輩(猫)が存在しているとするなら何と言うでしょうか?
それをゆるく描く漱石の筆の巧みさにただただ圧倒されます。
まだ読んだことのない方は是非!
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漱石のデビュー作。
意外に分量、内容ともにどっしり感が強かった。
とはいえ娯楽小説なので、あまり難しいことは考えず、サザエさんでもみる気持ちで読むのが一番面白いと思います。
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冒頭の文章はみんな知っているのに、最後の結末は知らない。衝撃のラストだからかな?
感想としては、とにかく長い。意外とダークな内容だし、現代では差別的とされる言葉もどんどん出てくる。道理で学校で詳しく教えないはずだ。
風刺された内容は現代を予言しているかのようだ。