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こんな作家はもう出てこないと思います
2001/08/31 19:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スピッツ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私がはじめて星新一さんの本を読んだのは、中1の時でした。宝箱のように幾つものショートショートが詰まっていて、心がほのぼのとしたり地球の未来を考えさせられたりと、1つ読むごとに頭がめまぐるしく動きます。そして今、大人になって読み返してみるとまた違う発見があります。大人も子供もぜひ読んでほしい本です。
素晴らしい本です
2024/06/29 16:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
星新一さんの作品は、昭和の時代に読んだ時より、今読み直ししの方が、心にぐっときています。ドラマ化して欲しい作品もいくつかありました。和田誠さんの挿絵が良いですね。
読書習慣のなかった人でも
2015/08/28 17:55
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
活字が苦手な人にも、ショートショートの存在はかなりありがたい。
その読みやすさの理由のひとつに、国語の教科書引用文ほどの文章量というのも大いにある。
活字が大の苦手だった頃に、はまっていた。
まず、作者の名前に漂うSFっぽさと作品との一体感がすごくマンガっぽいと感じたのを覚えている。
読んだ中でも特に気に入っていて、すぐに思い出せたのは「宇宙のあいさつ」。
一冊としてみると分量に圧倒されなくもないが、その中身の細かい事と言ったらない。
何がそんなに気に入っているのかというと、短いながらも「くぅ~!」と唸る、
オチがとにかく気持ちいいからだ。
宇宙ものを中心にSF色豊かなバラエティーに富んだ36編
2010/03/18 18:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFの作品が多く見受けられるが、どれもバラエティーに飛んでいて、36編あっても飽きることがない。
最後を締めくくる『あとがき』は、星新一のいたずら心から書かれたものではないだろうか。
気に入った作品をいくつかピックアップ。
『貴重な研究』
資産家で相当な老人のエヌ氏は、研究所に命じた不老不死の薬の完成を待ちわびていた。
薬は完成し動物実験の段に入ったが、エヌ氏は待ちきれず、忠実な年上の召使いに、年上の権利と称して先に薬を使わせた。
不老不死となる方法に驚かされ、不老不死の結果に含まれるブラックユーモアが絶妙。
『危機』
たえずごたごたを起こし全滅させても気の毒ではない、との報告を受けて、宇宙人は地球を占領しにやってきた。
しかし地球の様子は穏やかで、人々は微笑みを交わし合っていた。
地球は偉大な日によって救われた。穏やかで人々が微笑みを交わす日とは……。
これぞショートショートといった作品。
『ジャックと豆の木』
放埒で愚かなジャックは、最後の一頭である牛と、一瓶の酒と魔法の豆と称する金色の豆を交換してしまった。
母親は嘆き、豆を庭に投げ捨て、ジャックはふてくされて、やけ酒を飲んで眠ってしまった。
【ジャックと豆の木】とSFの融合。金色の豆は、宇宙人が投下した小型受電装置で……。
こういう異色の組み合わせは最高。
『解決』
私は人生問題の解決事務所を開いている。今日の客は金持ちの美男美女夫婦。
活動的な妻と大人しい夫は、その気がなくても女に言い寄られて浮気してしまう問題の相談にやってきた。
特殊能力による、問題解決の手法が想像の域を超えている。
『美の神』
宇宙探検旅行の一行は、緑色以外の色とりどりの植物に覆われた惑星に降り立ち、宗教的な建造物に、美を支配するご神体を見つけた。
がみがみ声ですぐに当たり散らす性格で、鬼のようなすごい顔つきの艇長は、ご神体に向かって跪いた。
見てくれを気にしなさそうな鬼艇長が、美のご神体に跪くのも滑稽だが、その結末はもっと滑稽。
『奇妙な社員』
美青年なのにまじめで優秀、命令に従順で不平も言わず、積極的ではないが質問すると適切な案を答え、女性に近づく様子もない青年が就職してきた。
社長と同様、彼のような社員が就職してきたら、誰もが首にしてしまうだろう。
そして彼の正体とは。
『あとがき』
あとがきだけど、あとがきでない、あとがき。