前科ある2人だが、普通の人と描く設定がいい。
2020/07/10 23:13
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目。物語は、主人公が罪を犯して出所した(普通の)女性2名という設定。
彼女らが、淡々と日常を過ごす中、小さな幸せをいとおしむ様子が、同じ街に住む私としては慕わしく。本作では、商店会の福引きで当たった「大阪旅行」の様子も。
過去の罪に対する気づきと、未来への希望みたいなものが、不自然でなく折り重なってゆく様子を、読者は、その流れに寄り添いながら、ヒトが何かから立ち直ってゆく過程みたいなものを感じたりする。
そんな、物語の仕掛けが、この作家の上手さじゃあないかなぁ。
最終巻へ向けて、どうなるかな。
2016/09/18 19:23
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
マエ持ち2人組の第2巻。今回もさっと読めてしまった。都度都度の話が読み切りで大変読みやすいが、毎回毎回二人の過去の説明が入るのがちょっともどかしい。二人を軸に新顔が登場し、何かしらの出来事が起こる。それが日常からすこし足を伸ばした程度のことなんだけど、過去を隠しひっそりと生きている二人には結構スリリングだったりする。そんな中でも綾香は肝っ玉が座っていて、小心者の芭子に恋をしろだの云々言って来る。度胸があるわ。今回少しだけ芭子に恋らしき予感も訪れたけれど。。そんなにうまくはいかないか。残すところあと1巻。
マエ持ちの生活は
2023/01/10 13:28
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
シャバに戻ってからもひっそりと暮らす芭子と綾香。ある日、綾香が商店街の福引で大阪行きの旅行券を当てる。芭子は誰も知らない土地ということで、旅行に参加する。しかし、綾香が綾香の過去を知る知人に出くわし・・・・・。
事情はどうあれ、また罪を償ったといえども、周りの見る目は変わりませんね。しかし、いつまでもひっそりと暮らす訳にはいかないので、どっかで変えないといけない時がくるでしょうね。自分だったらどうかといつも考えてしまいます。
大阪の章は楽しい♪
2016/05/10 11:42
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
後ろばかりふりむきそうになる芭子ちゃんの生活が、上向きになってきて一安心。
ラストのコスモスさんのお話は、ちょっとびっくりな展開だったけど、ますますこれからの二人から目が離せなくなりました。
大阪の章も、知ってる場所がバンバン出てきて、楽しかった^^
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久しぶりの乃南アサ。前に読んだ「いつか陽のあたる場所で」の続編ね。
芭子と綾香の二人、これが上戸彩と飯島直子ですか、そう思って読むとまた雰囲気は違う気もするけど、本の背に堂々と「マエ持ち女二人組」とある割に、そこから受けるような印象とは違って、前科持ちの独身女性が、その過去を知られないようにビクビクしながら慎ましやかに生きるとこうなる、みたいなお話。
前作を読んだ時に「相変わらず上手い語り口でいつもながらに読ませるけれど、少し黴臭い話になっちゃって」と記したけど、今回も全く同じ印象。
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「いつか陽のあたる場所で」の続編。
相変わらず事件らしい事件はないが、とても面白い。
読んで良かったと思える作品。
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前科あり女シリーズ2作目。前科のある二人が、過去が明かされるのを恐れ、それを隠しながら、ひっそりとそしてびくびくしながら生きる。しかしその日常生活は、スリリングでありながら、何故かゆったりとした暖かさが流れ、妙に読者を安心させてしまう。乃南アサの語りのうまさに脱帽。舞台設定も、「谷根千」の下町としているのがいいのかも。所々に出てくる高木巡査も効いている。シリーズ次回作も待ち遠しい。
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「いつか陽のあたる場所で」の続編で、来週からNHKでドラマ化される原作がこれみたいなので急いで読んでみた。過去に事情のある二人への思い入れが強くなってるので少しハラハラしながら読み進めていったし、実在するのではないかと錯覚するように引き込まれてしまっている。乃南アサさんの小説はこの2冊と凍える牙を読んでいるが、読みやすい、情景が見えるようで大好きな作家のひとり。他の作品も読んでみたいと思う。
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「いつか陽のあたる場所で」がおもしろかったので、続編のこの本を読んだけどなんかいまいちだった。
やはり「いつか陽のあたる場所で」はどんな過去があったか・・・というところで、はらはらしたからかも。
そういう意味で、先が気になる感じにはならなかった。
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シリーズ2作目。日々大事に生きる、が丁寧に描かれていて大好きなシリーズです。テレビドラマ化もされているが、完結編も待ち遠しい!
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NHKのドラマ10を見て、初めて乃南アサと出会い、すっかり魅了され、マエ持ち女二人組シリーズの2作目を慌てて買いました。
義理人情の東京下町、そこで主人公を取り巻く人たちのあたたかさ…
遂に夢を見つけ、先は見えないながらも歩き出す主人公の姿に、感動しました。
それとともに、私もがんばらなくちゃ!
変わらなくちゃ!
と、清々しい気持ちにもなりました。
1/22発売の単行本「いちばん長い夜に」でマエ持ち女二人組シリーズは完結らしいですが、もっと続けて欲しかったなぁ。
文庫になるまで待てないので、週末に買いに行ってきます( ^ω^ )
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「いつか陽のあたる場所で」から続く前科持ちの女2人、ハコとアヤのシリーズ二作目。
路地に入れば郷愁を感じるゆったりとした時間が流れるが、外に出出て行くと違う世界が広がる…谷根千の下町を舞台にしていることでハコの心情や物語の情景が理解しやすい。
前作より2人は路地から大通りに出てこられるようになってきたように感じるし、ハコは顔をあげて歩いているようにさ思う。
そんな中でごく当たり前の小さな幸せを掴んだと思うと思いもよらない形でスルリと逃げていくもどかしさ…いいなあ、この物語…乃南さんの世界は広い。
「人生は、いつも過去とつながっている。まったく悔いのない道を歩んできている人など、まずいない。」
という一節はズキっとした。
余談ですが、高木聖大シリーズの方が先に存在してたんだ、このシリーズに高木聖大を登場させてるのは乃南さんの遊び心なんですね。
つぎの三作目がシリーズ最後のようです。
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自分の人生って、過去で出来ているんだなぁと思った。悔やむ過去も、思い出したくない事も、なかった事に出来たらいいのに、それは出来ない。
でも今からならいくらでも何か変えられる、どうせなら前向きに生きた方がいいと、この2人を見ていて思った。
なんだか少し元気になれる、ほのぼのした本だった。
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1月24日~28日
パン職人を目指して日々精進する綾香に対して、芭子はアルバイトにもなかなか採用されない。そんなある日、ビッグニュースが!綾香が商店会の福引きで一等「大阪旅行」を当てたのだ。USJ、道頓堀、生の大阪弁、たこ焼き等々初めての土地で解放感に浸っていた彼女たちの前に、なんと綾香の過去を知る男が現れた…。健気な女二人のサスペンスフルな日常を描く人気シリーズ第二弾。
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いつか陽のあたる場所でを以前に読み、清々しい気分になったので今回はその続編ということで購入しました。
前作同様、すらすらと読み進めることができました。
ハコと綾香との前もちの二人が懸命に前を向き、生きている姿が印象的です。物語の途中では同作家のお巡さんシリーズでおなじみの高木聖大が出てきたときには思わず思い出してにやりとしてしまった。
今回も前作同様、ほのぼのとした気持ちとなりました。
次回作は『いちばん長い夜に』が1月31日に単行本で発売されます。
楽しみです。