紙の本
記憶喪失
2016/10/17 10:33
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投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
事故で記憶をなくした高久透は、友達だと名乗る年上の男・藤島に引き取られる。無口で無表情で無愛想で、透より6つ年上の藤島。もっと色々知りたいのに何も話してくれない藤島。けれど、一緒に暮らすうちに藤島の側に安らぎを感じるようになる透。そんな時に起こった事件。そして、知ってしまった真実とは…。記憶喪失になる前の透は、気性が荒く乱暴者だったのに、記憶喪失後は明るく淋しがりやな青年に。
電子書籍
Coldシリーズ1作目
2015/08/31 17:16
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
後で、痛い話になっていくのですが、これは、その基盤を作るもので、甘いです。これが甘いからこそ、あとの痛さが、余計にしみてくるのですが、これだけは、微笑ましく読めますね。
本来の性格ではないものの、透の素直な性格が、ほっこりさせてくれます。
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
シリーズ1巻目
旧版未読の新装版になってからの初読です。
(とはいえ、刊行はずいぶん前のことですけど)
少し前にシリーズ3冊そろえたのですが、
なかなか読めなかった。
木原作品は読もうと気持ちを整えるのに準備がいるみたい。
(でも読み始めると一気呵成)
それはともかくとして。
事故により記憶喪失になった透。
“友達”だという藤島と一緒に暮らすようになる。
透の不安や寂しさが粛々と描かれている。
藤島は「知っている」のに何も語らず(過去を知っているはずなのに何も言わない)
過去を語らないだけでなく、「今」のこともあまり語らない。
ものすごく親切な感じではあるが、何も語らない。
しかも、説明なしに過去の「何か」を押しつけたりと・・・。
色々隠しているのはもはや歴然。
でも、語らない。
透の事故についても、本当のことは語っていない。
本書の中で一番会話したのは事故の被害者の姉とではないかというくらい。
頑な状態の藤島なので、だからこそケーキを食べる表情が透の心に響いてしまうという皮肉
(コンビニ来たりとかちょいちょい透けて見えるところはありますが)
そんなあやふやな藤島を軸にしてしい記憶と自分を透は形成していってしまう。
この巻では不安定さはありますが、目に見える怖いことは起こっておりません。
記憶戻らないし、謎はあるけど日常が出来つつある感じです。
でもこのままでは済むまいと思っているので
(しかも木原作品だし)
読んでいるこちらとしては「薄氷を踏む」感じでページをめくってしまいます。
この巻は薄い氷は割れないまま終わりましたが、
「怖い」気持ちは拭えぬまま次巻持ち越しとなりました。
巻末の「白い花」
花に対して妄想するシーンはとても背徳的で甘美ですらある。
(猫を語るシーンは可愛かったのに)
同時収録の「同窓会」
COLDシリーズ3部作と少しずつリンクしていくようですが
これはこの話として独立して味わい深いです。
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COLDシリーズ(新装版)第1巻。
新装版前の2巻だけ持っていたので楽しみにしていました!
記憶を失った主人公を軸として、お話が進んでいきます。
なぜ、事故に合ったのか、記憶が戻らない不安感など全体的には重い。
先が気になります。幸せになってほしいな〜。。。
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COLDシリーズ第一作。
これだけしか読んでなかったときにはああくっついた程度の感想しか持たなかったのですが3作全て読んでから改めてこれを読むととても感慨深いです。
この作品はシリーズ全体の流れ考えなくても日常の些細な会話などから愛しさが溢れ出す、そんな作品です。
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大好きな木原音瀬先生の絶版になっていた本を再版。
めずらしく(?)普通の本でした笑
記憶喪失になったり、花に○○飛ばしたりしているけれど、
木原先生レベルだと普通だと思います。
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【あらすじ:事故で記憶をなくした高久透は、友達だと名乗る年上の男・藤島に引き取られる。藤島は極端に無口なうえ、透の「過去」を何ひとつ教えてくれず、透はどこにも居場所がないような寂しさを募らせる。しかし藤島とともに暮らすうち、彼の中に不器用な優しさを見いだして―。過去と現在が複雑に絡み合う。】
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「甘いもの、好きなんですね」
コールドシリーズの一冊目。
事故で一切の記憶を無くした22歳(高久透)×多くを語らず透の面倒を見ようとする無口な28歳(藤島啓志)
透君の視点で物語は進みます。
透の友人だと語る藤島。しかし態度はよそよそしく、透の過去について極力教えようとしない。
そんな藤島に苛立ち、自ら過去について調べようとするが・・・?
まだまだこれからという印象。
うまく透との距離感をつかめない不器用な藤島さんに、竹倉はめろりんこです。
甘党らしく、いい歳した男性が幸せそうにケーキを食べちゃうなんて反則でしょう!そうでしょう!
続きが気になるので早速読んできます。
巻末に別CPのお話「同窓会」も収録されてます。
いじめられっ子だった小心者(黒川)×世話焼き誘い受け?!(谷口)
谷口視点から黒川視点へ展開します。同窓会で2人は再開するんですねー。
そのうちコールドシリーズとリンクするみたいなので、楽しみにしています。
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様々な愛の形を見せて頂きました。全3巻の中でこれは序章にしか過ぎませんが、2人の混じり合わない感情に心をやられます。戸惑いながらも次第に変わっていく愛を是非読んでほしいと思います。
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再読になるけれど、前回よりかなりゆっくり読んだ。
それでも面白さはこの段階ではイマイチ。
多分シリーズ最終作でドッと気分が出る気がする。
前もそんな気が。
同時収録の『同窓会』の方が好きかも。
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記憶喪失物。
続刊は「COLD LIGHT」「COLD FEVER」。
LIGHTまでは甘い感じですが、FEVERでは一転!
一部痛いシーンもあるのでご注意を。
シリーズ全3巻【エロ度:★☆☆】
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痛いとしか表現できない、衝撃的な作品だった。読み返したあとはしばらく立ち直れない。流石木原さんとしか言いようがない。
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記憶喪失ってよくあるネタではあるけど。
前後で人格が全くかわってしまい、そのために一度は手に入れた人を外側だけ残して失ってしまうところは胸が痛む。
なんとかハッピーエンドで終わってくれてホッとした。
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記憶喪失もの、でBL。だいたい想像はつくストーリーだよね、と思いながらかるーく読み進むうちに、そうだ、これは「木原作品」とハッとしたとたん、もう読み進むのが恐くなりました…
透は、事故って記憶喪失になった事実以外はなにも分からない。あとは藤島の語る言葉にすがるだけ、という白紙状態。その透の目線で話が始まり、そのまま進行するので、読んでて手探りの不安な気分にさせられます。
なにしろ、そうやってこっちの興味を引いておいて、いきなりとんでもなく深い落とし穴に突き落として、2、3日再起不能にするのが得意な作家さんですからねぇ。身構えました…
身構えるくらいの覚悟で読んだ方が正解です。で、3冊続けて読むとHした後の藤島状態くらい、自分が疲れていることに気がつきます!
この巻では、記憶喪失になった今現在の透の困惑や苦悩が克明に描かれています。過去のことが一切分からない透のやりきれない激情は、目の前の藤島にすべて向けられるけれど、彼はそれを受けとめ、何故か透を愛して守る覚悟すらあるそぶり。なのに、過去についてはなにも語ってくれないので、藤島の態度がまるで理解できない透。
そして、最初の不穏な影が、透を襲う刃となって登場します。その事件によって、少しずつ二人の距離が縮まるのは嬉しかったけど、ま、それで終わらないよね?とムズムズ感に悩まされることまちがいなしの1巻目です。
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記憶喪失もの。色々ありがちでも一筋縄でいかないのが木原作品というイメージ。この上巻にあたる話はわりとスムーズにふつうのBLとして読めます、ええ上巻は。なんとも言えない魅力を持つ作品で、20回以上ゆうに再読してます。