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みんなのレビュー30件

みんなの評価4.3

評価内訳

30 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

『水滸伝』にはじまり延々と続いてきたこの物語の核心、北方謙三が描きたかったものが“理想的国家とは何か”にあったらしいとようやく見えてきた感じがする。

2016/12/06 23:44

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

はからずも「自由市場」という交易国家的存在を核に基盤を広げつつある梁山泊は、帝を頂点とする支配構造の旧態国家からはその存亡を危うくする存在となっていく。『水滸伝』にはじまり延々と続いてきたこの物語の核心、北方謙三が描きたかったものが“理想的国家とは何か”にあったらしいとようやく見えてきた感じがする。『水滸伝』では国家への抵抗が主眼点であったが、『楊令伝』では“宋”という国家は中盤で滅亡してしまう。ここにきて、“楊令”がずっと悩んできたのが、宋という国家を倒したのちの“国家”のあり方であったことに気付く。随分と遅かったなあ。涙。
 大きな流れの中でいずれも各々の思惑を秘めつつも、張俊・岳飛が南宋に取り込まれたことによって、南宋は明らかに国家としての実力をつける。一方、罠に嵌り「斉」の将軍として取り込まれたかにみえた梁山泊の「李英」は、復讐のため「斉」の帝と扈成を殺害しようとするが失敗して自害してしまう。これによって、扈成は失脚し、金の傀儡政権としての「斉」の基盤は極めて不安定なものとなってしまう。少数民族である女真族の国である「金」は内政だけでも大変であり、中原の傀儡政権「斉」を統治する力もなく、結局、南宋がどこまで旧宋の領土を回復するかが注目される状況である。こうなると当然、「自由市場」という交易国家的存在の核である梁山泊の存在は邪魔者であり、必然的に梁山泊は孤立を深めていく。一方、急速に勢力を拡大した”金”は帝の交代や内部抗争などで不安定なまま微妙な動きを続けているが、亡くなった先帝は、梁山泊=「自由市場」の危険性を見抜き、金禁軍総帥・兀朮(ウジュ)に「3年以内に楊令を殺せ」という”勅命”を遺言として残す。¬
 さて、基盤を確立して更には北への拡大を狙う南宋は、梁山泊の南の拠点である洞庭山=太湖の水軍への攻撃(本当の狙いは洞庭山に集積されている交易品)を開始するが失敗。かえって南宋の意図を見抜いた梁山泊側は、洞庭山=太湖に集積されていた交易品を一気に流通に乗せ、更に商人たちも積極的にそれに加わることで「自由市場」が南宋一帯に急速に拡大していく。無視しえなくなった南宋は全軍で梁山泊攻めに動き、ついに梁山泊との全面対決となる。勝敗は、予想通り張俊軍から崩れ始めて梁山泊の勝利に終わるが、希望の星である岳飛も相変わらず敗退する。この岳飛は非凡な才能を秘めた優れた軍人という設定になっているのだが、これまでのところかの名将・蕭珪材を一騎打ちで倒した以外は何しろ出ると負けで良いところなしなのだが、敗北を重ねる中で人間的な成長を遂げているという設定であり、この後に続く『岳飛伝』の主役に躍り出る準備段階である。

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電子書籍

楊令伝 シリーズ

2023/08/10 09:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る

あちこち心配の種はあるが、まずまず順調に交易による自由市場が広がりつつある。なんだか、このままでは終わりそうにもないようにも思うと怖い気がする。

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紙の本

死に行く者たち

2020/08/05 21:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る

梁山泊対その他勢力という構図が明確になり、様々な形で戦いがより激しくなった。李英の離反に端を発した一連の出来事、水軍の戦い、南宋との全面対決などで、宋江時代から戦ってきたもの、その子どもたち、楊令下で加わったものなど、多くの同志が死んでしまった。残念な気持ちもあるが、役目を全うしての死に様は、ただ静かにその死を悼む、そんな感情を味わえた。特にラストではグッとくるものがあった。
そして、南宋との戦いを前に、志とは何か、目指すものは何か、を語る楊令の姿にも心を打たれた。

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2012/07/25 18:57

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2012/07/28 08:49

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2012/07/28 11:01

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2012/08/01 18:54

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2012/08/08 19:48

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2012/09/18 01:10

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2012/09/15 07:32

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2012/10/08 19:21

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2012/09/28 06:49

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2012/10/30 22:44

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2012/11/22 06:46

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2012/12/12 10:49

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