紙の本
宮本輝の長編小説でどれがいいかと聞かれれば間違いなくこれを薦めるだろう
2016/12/30 00:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮本輝は、文体にくせがなく読みやすい。また、物語を構成する力も群を抜いて持っており、どの小説も一定のレベルにはあり、駄作が非常に少ない。その代りこれは傑作だというのも実はそんなに多くないと思える。でもこの「優駿」は、間違いなく傑作と呼べるものである。宮本輝の長編小説でどれがいいかと聞かれれば間違いなくこれを薦めるだろう。
紙の本
祈りは届くか
2017/07/10 08:37
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
サラブレッドという美しい生き物、中でも競走馬たちを巡る傑作。乞い願う人間の希望がオラシオンに収斂していく様は見事でした。
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投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オラシオンを巡って、馬主、生産者、調教師、騎手が対立する。特に騎手調教師の憎まれ役はなかなかのものである。ラストシーンのあと、どうなったのか気になってしまうが、ああいう終わり方をするのは宮本輝の終わり方の美学なのかなとも思う。
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お馬さん好きでも何でもない人でも
すごく面白く読めます。テンポもよくお見事としか言いようがない。
あっという間に読めますよ。
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下巻は特に競馬用語が多く、競馬を知っている人の方が楽しめる作品だと思った。勝負の世界のさまざまな駆け引き等も知ることができた。
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余談ですが、この本を読んだ後、映画版をみたらヘナヘナ〜と床にへたり込んでしまいそうになった思い出があります。
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騎手はもう無理だから、牧場主か馬主、調教師になってみたい。それもたぶん無理だから、せめて競馬場に行ってみたい。馬の走る姿を見てみたい。万馬券を当ててみたい。
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題名からわかるようにお馬さんの話。
しかも競走馬の話なので、興味のない世界に始めは全然進まなかった。
しかし、やはり宮本輝。
登場人物の描写にひきつけられ…行ったこともない北海道の牧場の風を感じている気分になりながら…
サラブレッドの走りっぷりのように最後の直線コースは一気に読んでしまった
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物語はダービーへ向けて一気に
盛り上がっていきます。
ダービーが近づくと毎年この作品を
思い出します。
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オラシオンという名のサラブレットを軸に展開される物語。
色々な読み方ができると思いますが、個人的には平八郎という魅力的な経営者が印象に残りました。
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これはもう何度か読んでるんですが、時間がたつと細部を忘れてしまっています。
宮本輝にどっぷりなので、これも勢いで再読。
オラシオン(祈り)と名づけられたサラブレッドに魅せられ、一緒に夢を育んでいく周囲の人間の物語です。
映画化もされているので宮本輝さんの著書の中ではよく知られていますね。
(斉藤由貴、緒方直人)
とても読みやすく御薦めの一冊です。
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書きたい事、大好きな場面は沢山ある。
久美子が最後に抱き合うところ、その中でもずば抜けて好きだ。
久美子がオラシオンを「クロ」と呼ぶ事で涙が出そうになる。なんか感動する。
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この本はみんなが主役の本でした。
宮本輝はうまかった。。。ボクはエンディングも好きだったし、最後まで楽しめました。
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宿命を背負って生きる馬と、馬を愛する人たち、金儲けに躍起になる人間。
これでよかったんだなって最後はジーンと感動がこみ上げてくる。
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牧場主、馬主、騎手、調教師。それぞれが、それぞれの立場で馬と関わり、時には汚い手を使い、時には命さえかけ、ひとたびとらわれれば2度と抜け出すことのできない競馬の世界の中で、馬よりもはるかに長いそれぞれの人生を歩み続ける。
競馬というギャンブルが持つ永遠のテーマがここには記されています。