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素晴らしい本です
2024/06/28 16:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
いくつか星新一は読んできました。今回は不思議系の話が多いです。オチは弱いように感じるものもちらほらですが、ブラックな話や皮肉な話の数が少なかったからかもしれません。でも、こちらが好みです。
文字が大きめの改版
2017/02/21 10:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tamayo04 - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館で借りた発売当初のものよりも文字が大きく、そして少しだけ表現も違っているように感じましたが、目が悪い方や小さい文字だと負担なかたにはうれしいものです。
不思議なままの不思議に好奇心が高まる30編。
2011/01/31 19:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
眠っているとき、夢の中の出来事は、自分の現実そのものであり、矛盾すら感じない。
しかし、目を覚まして、夢の出来事を思い返したとき、それは矛盾に満ち、説明が付けられないものが多い。
本書には、そんな夢のような出来事を、夢から覚めた視点で説明づけようとせず、不思議のままにしている作品が30編収録されている。
読者をアッと言わせる意外な結末こそないが、その分、説明のできない不思議への好奇心に満ちている。
そんな不思議への好奇心を堪能できた作品をいくつかピックアップ。
【たねの効用】
成績優秀、ひとかどの人物になると見られていた少年は、中年の男から、実力を発揮できるという植物の種を渡された。
その種を育て、言われたとおりその葉っぱを煎じて飲むと、幸福な気分になったが、学校の成績は落ち始めた。
男は何者なのか、男がなぜ種を渡したのか、その種は何だったのか、何も分からない。
しかし、大物になれなくても、幸福感のある、のんきな日常があればいいのでは、という気にもなってくる。
【鬼が】
その青年は、出張で来た土地のバーで、妙な男を見かけた。旅館の番頭は、その男を鬼だという。
普通の者には見えず、盗み飲みや若い女をさらうというその男。唯一彼を見られる青年は、その男を殺す協力を頼まれた。
青年には人間に見える男。本当に鬼なのかどうか。ある者を指して『鬼』と呼んだのではないか。
現実にありそうで、背筋が寒くなる。
【ある一日】
失業中で金の余裕もない、その青年が目を覚ますと、豪華な部屋の中にいた。
彼は年をとっていたが気にせずに、その高原地帯の別荘で贅沢を満喫し、そして眠りについた。
しかし再び目を覚ますと、そこは元の安アパート部屋で、若さもそのままだった。
神の意地悪ないたずらというにはひどすぎる不思議。
青年の焦りが手に取るように伝わってくる作品。
【夏の女】
青年は、海岸で、腕に北斗七星のほくろを持つ女と知り合った。
その女は、青年が薬でほくろを落としてやるたびに、新たな才能を現し始めた。
ほくろを取ると現れる才能の不思議。
ほくろをすべて取り終えたとき、何が起きるのか。
【手さげバッグ】
その男は、魅力的な美人と知り合った。
彼女がいつも手元に置いていた、失われた宗教の調査研究の成果が入っているという、民芸品風の大型の手さげバッグ。
男は彼女と結婚して落ち着くと、そのバッグへの好奇心が高まり、それに手をかけた。
何が起きたのか分からない。
きっとそれは、バッグに手をかけた男と同じ気持ちだろう。
【宿直】
その男は、新婚の旧友に会い、宿直の当番だという彼に変わり、宿直をしてやった。
するとその夜、壁から美人が出現し、男に笑いかけ、そして壁へと消えていった。
幸運に恵まれるようになったからといって、説明がつかないと、どこか落ち着かない。
【凶夢】
その老人は、厳しい漁で鍛えられた予感に従って、人気のない浜辺に来ていた。
老人は、そこで若い男女に出会ったものの、他には何も起こらず、予感が外れたと失望した。
しかしその夜、老人は、浜辺で出会った若い男女が、殺し合う夢を見た。
老人の『予感』は当たっていた。
しかし老人が考えていたものとは、少し……。
【生きていれば】
その青年は、沖を見つめる、何か事情がありそうな、疲れた表情の男を目にした。
気になった青年が声をかけると、その男は、大昔に仙人だという男から不老不死にしてもらったと話し出した。
何百年も生き続けることは、思いのほか辛いこと。
しかし『生きていれば』こそ、『良いこと』があるに違いない。
【その他収録作品】
ウエスタン・ゲーム、王さまの服、暗示療法、深い仲、ひどい世の中、指示、ある夜の客、好奇心、体験、夜と酒と、マイナス、書斎の効用、妖怪、才能を、川の水、退屈、病名、多角経営、甘口の酒、目がさめて、印象、捕獲した生き物。
夜寝る前に1つか2つほど
2015/09/17 03:32
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな名作でも時間がたつとともに色あせてしまう事がある。しかし星新一の作品は固有名詞を極力排して時事ネタを扱わないことによって、いつ読んでも新鮮な驚きがある。個人的なお気に入りは「ある1日」だ。ショートショートなのであらすじは紹介できないが、本書収録の30編の中でも異色な読後感がある。