紙の本
人間だから面白い組織ができるはず
2011/07/21 08:12
8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本、今とても売れている、つまり読まれているそうだ。
なんでもそうだが、売れる、あるいはヒットする場合にはやはり理由がある。この本の場合、「ディズニーランド」というのがひとつのキーワードであるのはまちがいない。
「ディズニーランド」は単にアミューズメント施設の面白さだけでなく、ビジネスの観点から見ても多くの成功のヒントがつまっている場所でもある。それだけではなく、あれだけの来場者がいるわけだから、たくさんの物語が生まれる場所だといっていい。
それに、「ディズニーランド」に行ったことのある人は、あの場所での感動を記憶しているだろうから、自分の経験にそくしてイメージがしやすいだろう。
次に、この本のタイトルであるが、「9割がバイトでも最高のスタッフに育つ」とある。
正規社員でなくてもあれだけのサービスができるには何かしらの秘密があるにちがいないと興味をくすぐられる。「9割」と数字で示した点もわかりやすさにつながっている。
さらに、この本が「人材教育」に関する本だということだ。
これは売れているという現象からの見方になるが、それほどに「人材教育」の関心の高さがうかがえる。上司はどうしたら部下が効率よく働けるかを悩み、部下はどうして上司はわかってくれないのかと嘆く。この構造は、組織が人の集団である限り、永遠につづくテーマにちがいない。
この本には「人を育てる」多くの法則が書かれているが、それを実践しても多くの組織では「ディズニーランド」のような運営ができるとも思えない。
成功が先か、「人材教育」が先かという議論はあるだろうが、「成功」している企業だから「人材教育」もまたうまくいっているということがいえる。
ただ、「人材教育」がうまくいったからこそ「成功」したというケースもあるだろうし、そうしなければならないがならないだろうが、そう簡単にはいかないのも真実だろう。
人間は電気で動くロボットではない。だから、面白いのだから、人としてもそんな面白さを活かせる組織こそ、強い組織になると思うのだが。
紙の本
理想と現実
2012/02/16 10:04
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はオリエンタルランド、つまりはディズニーランドが出来た当時の第一期正社員のようです。
現在はリゾートと大きな規模になりましたが、ウォルトが目指すディズニーと教育は今も受け継がれている訳です。
ただキャストも「人間」ですから、ゲストに対して一人一人持つ感情は違います。
そして、人材に関しても「人が人を育てる」ので、必ずしもどのポジションに配属されたバイトさんが長期間そこで働けるような環境かと言われれば、そうではないようです。
と言うのも私の家族や友達に、実際キャストが居ていろいろと話を聞くことが出来ます。
もちろん場所が場所なので言える部分と言えない部分が有るようですが、上司に恵まれなければ例えディズニーであろうとも人は育ちません。
読んでいる中で出てくるバイトさんのステップアップも、記述では順調にうまく言っての事で、その前の段階ではやはり社員と呼ばれる人達の推薦が無ければ、次の段階へ進む事は出来ません。
著書では同じポジションの先輩後輩の関係を大切にと言いますが、実際問題人間ですから、普通に「○○さん嫌いなのよね」と推薦する側の先輩にマイナスイメージを植え付けられてしまうと、なかなか前へ進む事は出来ません。
一言で言ってしまえば、社内での窓際族と位置づけられてしまった人たちは、その場止まりになる人も少なくないと言う事。
著書の中身は聞こえがいい物ばかりですが、ごくごく一つの「企業」です。
どの会社でも色んな問題を抱えているのですから、ここだけは例外、別問題と考えてしまうのは安易ですね。
キャストとして働いている家族にも読んで貰いましたが、やはり中身の半分はディズニーの目指す「理想」なのです。
現実としてはまだ確立できていない部分が大きいようですし、かと言って悲観してはいけないのはあくまでも「理想」です。
これから先、沢山のキャストさんに受け継がれていく事ですから、良い部分ではこれからも受け継がれ、時代にあった形で教育も変化していく事と思います。
何より共通なのは、「ディズニースマイル」。
ゲストに対してキャストさんは皆さん笑顔ですよね。
この笑顔に対しても、ディズニーの教えでは大切(特に)な事だと改めて思いました。
紙の本
人を育てるということ
2020/12/31 00:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
後輩を育てる
後輩を伸ばす
が、ものすごくたくさん出てきます
リーダー論的な本なのかな?
指導方法などが
分かりやすい文体で載ってますが、
私から言わせてもらえば
「これ、出来てきた(やってきた)から
すでにリーダーなってるんじゃね?」
という本末転倒な感想。
特殊な任命で着任した場合を除き、
順々に格を上げてきた人には
無意味な本だと思います。
分かってる内容ばかりで残念
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ディズニーの理念をいかに浸透させるか、具体的な事例も豊富に盛り込まれており、実務にも生かせる書籍である。さすがと感じさせる内容がふんだんに紹介されており、参考になる。
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読了。
人望のある人、カリスマ性のある人というのはこの方法を自然に身に着けているのだろう。本を読んでこれを学ぶことができるのは幸い。できるかどうかは、まず、やろうとすることから。ディズニーの魔法の一部を公開してくれた著者に感謝。
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自分もディズニーランドの様な職場や接客、サービスを目指す。
アルバイトがアルバイトへ企業理念や行動指針に基づいた教育でメンタルやスキルを浸透させている。
ディズニーの行動指針
1、安全性
2、礼儀ただしさ
3、ショー
4、効率
アルバイトへミッションや行動指針が浸透しているのは、繰り返しその重要性について確認し合う風土があるから。
面談のときには、相手が何に関心があるかを事前にチェックシートへ点数を記入してもらう。
それに対し、評価、同情しない。結論を急がない。
トレーナーやキャストだけでできることは考えさせ、自主的に行動させること。
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正しい信念を伝え続けること
自分の仕事、職場に誇りを持つことが、
きちんとパート、アルバイトが働きがいを持って働いている職場には大事なのであろう。
簡単なようで、なかなかできない、できている所はブランドとして一流だと思う。
二度目読了。
目新しい事はないと、見下したレビューを書く人がいるようだか、その人たちは全てをマスターしているのだろうか?いやしていないだろう。
この本に書かれている事は、謙虚さが必要、難しい。
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大地震のあの日、外は寒かったけどディズニーのゲストは建物の中になかなか入れなかった。理由は「建物の安全性が確認されていなかったから。」
ディズニーの行動指針の中で「安全性」は最優先されている。こんなときに、とも思われるかもしれないが、「徹底」ってのはここまで出来て徹底なのだし、そうでなければ行動指針として意味は無い。
ここまで明確な行動指針や風土・共有すべき価値観が徹底して脈々と流れている点はうらやましく、また単純にすごいと思う。
自分も職業柄、アルバイトと接することは多いけど、接し方や育て方などは大いに参考になったし、書かれていることは行動に移そうと思う。
本の値段はちょっと高いけど、これから何回も読み返していくつもりだから元は取れるだろう。
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[図書館]
読了:2011/2/8
ちょうどトリンプ元社長・吉越浩一朗氏の講演を聴いた直後に読んだので、色々と対比が気になった。
[トリンプ]
・教えてやる時間がもったいない。本来仕事とは「見て盗む」ものだ。
・マイクロマネジメントは無駄。
[ディズニー]
・「見て覚えろ」ではだめ。丁寧に教えてあげなければ、CSが下がる。
・後輩を常に見てやることが必要。
職種が違えば当然マネジメントの手法も変わってくるわな~。
・ミッション「全ての人にハピネスを提供する」が、アルバイトの隅々にいたるまで浸透している
これ、うちの会社はできていないと思う。もっとシンプルな言葉だったらいいのかなぁ。あと、上司が繰り返し部下にミッションを伝えるってのもないな。
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リピーター率98%と驚異のブランド価値を作り出しているディズニーランドのスタッフは、9割がアルバイト。スキルも経験もない初心者アルバイトをプロフェッショナルに変える秘密、それは先輩と後輩の関係性にあった。高い顧客満足度を支える徹底した社員教育で、最高の人材に育てるディズニーの人材育成法を伝授。
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・ディズニーでは社員1人1人がリーダーシップを持っている。
-上司や先輩がリーダーシップを持って接しているから、その憧れから後輩もリーダーシップを持つようになる。
-そして9割がアルバイト
mm企業がこの段階までくれば、リーダーシップを持った人や夢を持った人が自然とアルバイトでも集まってきてくれるのかなと。
・「自己認識」と「他者認識」が一致している部分を自己理解という。
-自己認識:私はよく笑う。私は足が速い。
-他者認識:○○君はおしゃべり。○○君は運動が出来る。
-この自己理解が広ければ広いほど、人間関係は上手くいく。今日う部分が多いから。
mm7つの習慣であった影響力の及ぼす範囲ってのに似てるね。
・カストーディアル(清掃)が人気なかったけれど、先輩上司が後輩にカストーディアルの重要性を繰り返し繰り返し伝えた。
-カストーディアルはただの清掃でなく、ゲストを保護するという意味もある。園内を自由に動き回れるため気づける部分も多い。
-今では清掃は人気の仕事になった。
mm洗脳に近いね。良い方向への洗脳ならいいけど、これが少し間違った方向に進むと偏った宗教になる。
この種のビジネス本を読むときって人は大体「新しい発見」を求めて買うと思うんですよ。本から何かを吸収し明日へつなげようとしたいんです。その点から考えると、今いち目からウロコな項目がなかった。。。
ディズニーの方針の徹底と実践は確かにすごいと思います。それは伝わってきました。ただ、この本が良いかというと話が別。もっとディズニーならではの凄いところがあるはずですよ。あれだけのリピーターを誇ってるのだから。そこをもっと熟慮して書いてほしかったです。
あと、お客様のためにこ運営方針について、50人対1人で戦った。その結果、キャスト全員から総スカンをくらいそうになった。でも段々と賛同者が増えて意識を1つにできたって文章があります。
これって、その話がホントならあんまりその50人は素晴らしい社員じゃなかったってことになってしまう気がするんですよ。この50人には、また違った考え方でのハピネスの提供の仕方があったと信じたいですけどね。ディズニーの社員が1人を皆でよってたかって総スカンしてたら結構ドン引きです。。。
ただ、ディズニーが後輩を育てる、社員を育てるのにとても力を注いでるのが分かりました。それが、あそこまでの社員のホスピタリティに繋がってるのですね。
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私自身、仕事は「見て覚えろ」「自分で考えろ、気付け」派ではなく、分からないというところはそんなこと聞くなとは言わずに「教えてあげる」派です。甘いと思われるかもしれませんが、やはり最終的には「人間関係」だと思います。
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ごく当たり前のことが書いてあったが、人間はごく当たり前の心使いなどを忘れがちである。
そういった細かいところを思い出せてくれた。
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人材育成のメソッド集。
「社員一人ひとりが、リーダーシップを持っている!」
「人は経験で変わる!育つ!」
新人アルバイト・社員教育をする上で大切なフレームワーク。
各々の会社特有のミッションや理念に沿った行動指針を徹底して浸透させる!
小手先のテクニックでなく、理由を教える事により、自ら考えて行動するスタッフが育つ!
当社でも立派なクレドが出来た今、新人や後輩スタッフに伝えていくのはクレドや行動指針。
それらを繰り返し伝え、細胞の隅まで浸透させる事が逆に成長への近道ではないか。
まずは自分や現場社員が自らを律し、模範となるよう魅せ、後輩へは強いリーダーシップを持って接していく事が大切。
根本的に見直すべき必要のあるところもあるが、今すぐできる事から始めていこう!
仕事のエネルギーを補充できる一冊!
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徹底した教育方法を伝える。
夢の国をとことん大事にするディズニーを支える人の育て方について噛み砕いている。
アルバイトという立場の人が自発的に仕事に誇りを持って取り組めるようにするための教育方法がすごい。
しかし、内容は、
「徹底する」
「先輩、上司がお手本を見せる」
「自発性を大事にする」
「常に見る」
など、決して珍しかったり、特別な方法というわけでは無い。
しかし、実際に実現されることが滅多に無いことなのも事実。
そのための「風土」を作ることが大事と本書でも出てくるが、まさにそこにある。
また、ここまで出来るのはディズニーというネームバリューがあってこそなのか。
一般の企業でも果たして出来るのか。
少しでも実践していきたいと思える内容だった。