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紙の本
どこか穏やかな感じのするミステリー
2018/05/09 18:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
葉崎市(架空の街ですが)シリーズの4作目です。
シリーズといっても舞台が葉崎市で所々に何箇所か共通する建物や人物やエピソードなどが出てくるだけで、ストーリー的にはなんの関係もないので、どの作品から読んでも良いのですが。
この作品もミステリー、それも殺人事件なので重くなりそうなものなのですが、若竹さんの巧みな技によってどこか穏やかな感じが全編に漂っている読み物となっていました。
最後にはほぼ全ての謎は明かされるのですが、ただ一つだけ、語り手の杉浦響子と同級生の菅野虎鉄の間に修学旅行で起こったことだけは明かされません。
それがやけに気になる最後でしたね。
紙の本
コージーの中でも、重くなく。
2019/03/31 21:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は、猫島の話ということもあってか、若竹さんのコージー作品の中でも、特に重くない作品だと感じました。ヴィラ・マグノリアやクール・キャンデーは、心にズシッと来る事もありましたが、今回は、本当に一貫して軽やかに進みました。(事件自体は、かなり悲惨な感じでしたが。)ポリス猫DCもそうでしたし、猫島の話は、意識して重くないのかもしれません。
とはいえ、人間関係は色々ですし、若竹さん作品らしさはそのままです。客商売や社会人の苦労も感じますし…
葉崎市シリーズ皆がそうですが、懐かしい登場人物にまた会えるのも、1つの楽しみです。今回も、嬉しい再会がありました。
紙の本
コージー・ミステリって、若竹作品が一番
2011/04/22 08:02
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
プラスマイナスゼロを読んだら、若竹作品を猛烈に読みたくなってしまって、本棚を漁った。そこでまず手にしたのが、本書。
『猫島ハウスの騒動』。
……って、タイトルからして可愛らしい。
舞台は架空の街、葉崎。さらに詳しく言うなら、葉崎市の猫島海岸と干潮時には歩いて行き来できるという島、猫島。
この猫島、名前の通りにたくさんの猫が暮らし、島のあちこちには観光客目当てに『猫の安らぎ』『猫のため息』『猫の満腹』等、愛らしい名前をつけた入り江などもあるという、小さいけれどちょっとした田舎のリゾート地。
時はシーズンたけなわの夏休み。
家業の『猫島ハウス』なる洋風民宿を手伝う、高校生、響子ちゃんの周りで巻き起こる事件の数々。
ナイフなんて物騒なものが登場し、過去の三億円強奪事件も顔を出し、殺人事件なんかも起きるのだけど、舞台はのどかだし、やたらと可愛らしい猫が闊歩しているし、人をくったようなキャラクター満載で、緊迫感のないことはなはだしい。
それでも事件はきっちりと起こって綺麗に幕を下ろし、ちゃんとしたミステリとして謎解きもできる。
あぁ、やっぱりコージー・ミステリって、若竹作品が一番だわ、と再認識させられる作品だ。
ちなみにある日の猫島ハウスの夕食メニューは、以下の三品。
・葉崎牧場の特製フィレ肉のステーキ(空豆のバターライス付き)
・猫島近海でとれた新鮮な金目鯛のアボカドソース(夏野菜のソテー付き)
・「猫アイス」(ソフトクリームを皿にひねりだし、冷凍フルーツと猫の形のクッキーを添え、チョコレートソースで猫の顔を描く)
なんて美味しそうなんでしょ。