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かもめ みんなのレビュー

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みんなのレビュー25件

みんなの評価4.0

評価内訳

25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

若い頃と現在とでは捉え方に変化

2017/12/07 19:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かわなみ隼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

約20年前に神西 清訳(新潮文庫)で読んだ。どのような話だったかは、みごとに忘れている。再読した印象では喜劇というより悲劇だった。冒頭から読みすすめるのが辛く感じた。訳者による〈あとがき〉に『「かもめ」はさまざまな角度から読む事が可能』とある。また、若い頃に読んだ場合と、齢を重ねてから読む場合とでは、捉え方が変化している。チェーホフは本書と前作の間に、当時のロシア文学界の重圧から逃れるためサハリンへむかい、流刑地の過酷な現状を目にしている。

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紙の本

チェーホフの魅力的な戯曲!

2010/02/19 11:52

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る

チェーホフの四大戯曲といえば、
「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」「かもめ」「桜の園」だ。
「かもめ」はそのうちの一つである。

これは、奇妙な戯曲だ。
シェイクスピア劇をそれなりに読んでいる身としては、なおさらそう思った。
訳者も指摘しているように、
重要な事柄は、舞台の裏で行われるのである。

そういう意味では、
「不条理劇」に一歩足をつっこんでいる、といえるだろう。

ただ、チェーホフの人物造形、あるいは、
登場人物たちが考え、発する言葉は、
彼の短編小説の人物たちと、共通するところもあり、
魅力的である。

この「かもめ」は新訳である。
訳者は、浦雅春氏。
彼は、光文社古典新訳文庫で、
「ワーニャ伯父さん」「三人姉妹」の新訳も出している。
僕はそれも読んで、bk1に書評を投稿した。

訳自体はすばらしいのだが、
やはり、あとがきで展開される訳者の「かもめ論」、
あるいは「チェーホフ論」に若干の違和感を感じたのも事実だ。

たしかに、「かもめ」についての論考は、
ある程度説得的だと思うのだが、
どうも、頭で(つまり脳みそで)理解しようとしている傾向が強い気がする。
まるで、文芸評論家の文章を読んでいるようだ。

個人的には、小説や戯曲というのは、
その文学史的な位置づけはさることながら、
作者の残したテキストに、魂で触れることだ、と考えている。
頭で(脳みそで)、論理的に、その小説や戯曲を、
分解し、分析する、というのは二の次でいい、と個人的には思っている。

僕は、小説や戯曲は、作者の魂の叫びの具現化だと思っているので、
訳者のあとがきに少し違和感を覚えた。
しかし、訳自体は読みやすいし、すばらしい。
もちろん、チェーホフの戯曲自体もすばらしい。
ぜひ、おすすめしたい、一冊です。

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紙の本

4年前に他社で出た本を読んだのですが、内容を忘れています。年をとると、いいか悪いかはともかく、こういうことがあります。でも、この話の持つ悲劇性は実際のお芝居でないと伝わらないのではないでしょうか。でも、文庫版についている写真は秀逸です。

2010/07/07 19:23

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

新読書社が2006年に出したアントン・チェーホフ『かもめ』を私は読んでいますが、今回は岩波文庫版。中野達彦のカバーデザインはともかく、「モスクワ芸術座の俳優たちと『かもめ』を読むチェーホフ(中央、一八九九年五月)」と書かれたカバー写真と、各幕の扉に載っているスタニフラフスキーが描いた演出のスケッチが素晴らしい、と思います。そのカバー折り返しには
           *
かもめ
作家志望のトレープレフと女優を志すニーナ。
美しい湖を背景にさまざまな恋が織りなす人
生模様。かつての恋人の前に現れたニーナの
洩らす謎めいた言葉―「私はかもめ」。それ
ぞれが心に秘める「かもめ」は飛翔できるの
か?演劇史に燦然と輝く名作。(新訳)
           *
とあります。本の構成を目次でみると

かもめ 四幕の喜劇
    第一幕~第四幕
訳注

『かもめ』の飛翔 浦 雅春

となっています。舞台はソーリン家の屋敷で、第三幕と第四幕のあいだに二年が経過しています。ちょっと言いたいことがあるので、巻頭についている登場人物を写します。
 
アルカジーナ(イリーナ・ニコラエーヴナ):夫の姓はトレープレフ。43歳の女優。トリゴーリンと浮名を流している。
 
トレープレフ(コンスタンチン・ガヴリーロヴィチ):アルカジーナの息子、作家志望の青年で、愛するニーナに自分の書いた芝居の役を演じさせる。一幕では25歳。トリゴーリンのことを嫌っている。

ソーリン(ピョートル・ニコラーエヴィチ):アルカジーナの兄で、病気持ち。妹が裕福なのに対し、兄には金はない。年金はすべてシャムラーエフに召しあげられている。

ニーナ(ミハイロヴナ・ザレーチナヤ):若い女性、裕福な領主の娘。とはいえ、実の母の資産は、父親の手で継母に捧げられ、彼女自身は無一文。

シャムラーエフ(イリヤ・アファナーシエヴィチ)退役した陸軍中尉。ソーリン家の管理人。

ポリーナ(アンドレーエヴナ):シャムラーエフの妻。

マーシャ:シャムラーエフの娘。トレープレフに思いを寄せる。

トリゴーリン(ボリス・アレクセーヴィチ):40にはまだ間がある、頭の切れる小説家。金と名誉の両方を手にしている。女性関係も派手。

ドールン(エヴゲーニー・セルゲーヴィチ):55歳の医者で、マーシャの父の可能性があるらしい。

メドヴェジェンコ(セミョーン・セミョーノヴィチ):給料23ルーブルということを嘆く教師。

ヤーコフ:下男

料理人

小間使

ちなみに、この登場人物表は「:」以下の説明は私が補足しましたが、名前のところは文庫の記載をそのまま写したものですが、( )内の名前が何を意味するか、注記がありません。想像するに、役者の名前ではないかと思いますが、確信は持てません。それにしてもこれほど不親切なことががあるのか、岩波! 老舗の名前に胡座をかいたとしかいいようのない姿勢に疑問を感じます。

それに各幕について、扉では第一幕、と記載しているのに頁の左上には第1幕とあります。縦書きだから漢字、横書きだからアラビア数字、出版社が振りかざそうとする理屈はわからないではありませんが、でも読者にとっては意味がないはなしで、こういうものは統一するほうが筋ではないでしょうか。横書きの文では「、」ではなく「,」を使うと言う独自のルールも、HPでは守らないし、この独りよがりってまるで官僚だ・・・

巻末の解説「『かもめ』の飛翔」浦 雅春はとても充実しています。なかに、ボリス・アクーニン『かもめ 二幕の喜劇』について、言及があり、ミステリ仕立てのようで面白そうなのですが、なんとなく著者名に記憶があります。自分のメモを検索するとボリス・アクーニンはなんと岩波書店が2007年に出した『リヴァイアサン号殺人事件』『アキレス将軍暗殺事件』というファンドーリンの捜査ファイルシリーズの著者ではありませんか。

そうか、あの作家か、そうだとするとさほど面白くはないな、なんて思ってしまいます。だって、ファンドーリンの捜査ファイルシリーズにしても他の作品は全く訳されていないわけですし、中身がミステリ王国である日本人には今一つピンと来ません。やはり、ロシアにミステリは似合わない。あれ、いつのまに『かもめ』の話がミステリに? ま、これを読んでから恩田陸の小説を読むのも一興かも、くらいの弱い繋がりなんですが・・・

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2006/08/23 22:08

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2010/03/11 23:47

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2010/05/02 13:18

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2011/09/10 14:01

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2011/10/18 09:04

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