数学ガールの秘密ノート 式とグラフ
2015/08/24 10:37
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投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
大ベストセラーシリーズ「数学ガール」の入門編というべきシリーズの第1巻。「数学ガール」で扱っている内容はかなり高度なものであり、理解するにはよほど数学が好きであるか、論理的な思考能力が必要である。実際私も同シリーズの第1巻を読んでみたのだが、そこに記載されている数式は高度すぎて理解できず、後半は数式をほとんど流し読みし、登場人物の会話を理解することに注力していた(それでも、かなり難しいのだが)。
今巻では高校数学のすべての基礎となる「式とグラフ」の概念を易しく解説している。数学ガール本編と比べて丁寧に解説されているとはいえ、ここで解説されている内容を完全に理解するのには、高校数学の基礎の概念を理解する必要があることに注意して欲しい。「数学で展開される論理的思考とはなんぞや」「登場人物のやりとりを、純粋に楽しみたい」と思っている人以外は、手を出さない方が無難かも知れない。
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投稿者:light - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学好きの私は数時間で読破するほど夢中になれました。
秘密ノートシリーズの第一弾
2015/12/12 20:53
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投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容の難しさから,数学マニア向けと思われる,『数学ガール』シリーズ。
その番外編ともいうべき,中学・高校生向けの,『数学ガールの秘密ノート』シリーズがスタートし,第一弾が,『式とグラフ』です。
「和と差の積は2乗の差」から始まり,つるかめ算を連立方程式を使って解いたりした後,グラフへと進みます。
長年,グラフの原点Oを,「ゼロ」と思っていたら,originのO「オウ」だったと知った時は衝撃を受けました。
また,y=axのグラフは,右下がり(a<0)でも比例であって反比例ではなく,反比例は,y=a/x,つまり,y×x=aで,縦がyで横がxの長方形の面積がaになる双曲線という,基本的なことが理解できました。
一度は習った、式を再認識と理解!
2016/12/05 18:14
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投稿者:じょん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生の時に一度は習った、式とグラフの関係性を再認識出来る内容です。
本書は、高校生活のストーリー形式となっており
高校生の時は暗記のように覚えた式やグラフの書き方でしたが、何故このようなグラフや式になるのかがよく書かれておりわかりやすいです。
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数学ガールの簡単なバージョンで、≪図形の世界≫と≪数式の世界≫を行きつ戻りつしつつ、それぞれの理解を深めることが出来る本です。
反比例のグラフについて、自分も子供の頃に同じような感想を持っていたので懐かしくなりました。
それから、付録のようなエピローグで説明されている、立体への拡張が良かったです。
数学の面白さですよね。
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関数や比例、反比例などが私でも理解出来ました。
練習問題もあって、理解を深められると思います。
これをとっかかりに挫折してた本家数学ガールに挑戦しようかな
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数学ガールの新シリーズ。内容は中学数学レベルと、普段の数学ガールに比べるとだいぶ優しめな内容。
高校時代までは数学が得意だった自分なので、少し物足りなかったけれども、それでも数学の奥深さは感じられた。
ところで、登場人物紹介の順番は何か意図があるのだろうか。最初が「僕」なのはともかく、なんで二番目がユーリなんだろう? ちょっとだけ違和感があった。
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とても良い本です。考えることが好き人、伝える文章を書く人、中学生の人。とにかく様々な人が楽しめる一冊になっているように感じました。
取り上げている題材は中学生の範囲の数学です。されど侮れません。たくさんの気付きがありました。とにかく作りが丁寧で、章の頭のコトバや終りのコトバは本当に鳥肌立ちますし、練習問題の選択も素晴らしくて、もともと持っているイメージを整理してくれて、視点を広げてくださいました。
数学文章作法の具体例として読んでもおもしろいと思います。
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結城さんという数学者が、「数学ガール」というシリーズで、数学を題材にした本を書いています。この本のテーマは「式とグラフ」という基礎的なものですが、他にはもっと難しいテーマを扱っているようですね。
この本には中学生で習う、一次関数や二次関数、因数分解等の問題が出されていますが、「もっと考えたいあなたのために」という章に書かれている問題は、さすが、数学は哲学という分野だと感じさせるようなものでした。
他のシリーズも読んでみたいと思いました。
2013年8月17日作成
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まだ読んでいない数学ガールがあるのに,こちらを先に読んでしまいました。内容が中学数学なので詰まることなく読めたというのが実際です。
教科書に書いてあることがほとんどですので,まずは教科書をよく読んだかどうかが大事です。しかし,数学で描かれる「図形の世界」や「数式の世界」の行ったり来たりという発想はあまり授業では聞かないかもしれません。数学のイデアの表現形態があるときは図形であったり,数式であったりするというのが本当のところだと思うのですが,そういうことを知ることができる一冊だと思います。
――ひとは,実際に試みているうちに,ものを学ぶものであって,試みようと思うだけでは,ものは学べないのである。(アラン)
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もともと,数式というのはていねいに読まなくちゃいけないものなんだ。数式を読むときは,さらっと流してはだめ。じっくり読むことが大切。だから,そこに使われている文字をていねいにじっくり読むというのはいい態度なんだよ。(p.4)
言葉にするのは難しい。言葉にするのは苦手だ。自分の心にあることを言葉にするのも難しいし,その言葉を相手に伝えるのも難しい。そしてーーその言葉が相手に本当に伝わったのかを確かめるのも難しい。
いや,違うな。難しいんじゃない。恐いんだ。自分の心を言葉にすることも,言葉を相手に伝えることも,すべてが恐い。伝わらないから恐いんじゃない。伝わるかもしれないから恐いんだ。
自分の小ささが,愚かさが相手に伝わってしまうかもしれないからこそ,僕は口を閉じてしまうんだ。(p.21)
うん,もちろん答えが正しく合ってることは大事だよ。でも答えだけじゃなくて答え方にも注意してほしいな。一歩一歩を確かめながらていねいに書くことができたら,自分が《ほんとうにわかっている》といえる。だから,ていねいに書くのは自分のためでもある。いつもいつも『答えが合ってればいいじゃん!』と書き散らしてちゃだめだよ。(p.31)
ものごとの表面を見てわかった気になるのは愚かだ。ものごとの本質をきちんと見抜かなくては,と思う。(p.49)
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中学生でもわかり易い内容である.
スラスラと読める.
分かりやすい分ちょっと物足りないかもしれない.
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中学校数学くらいの内容を
背景を追いながらさらりと読ませてくれる本.
当時苦手意識ばかり育てて,
「なぜ?」を解決できなかった人が読むと
新しい発見があるんじゃないかな.
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数学ガールよりもかなり簡単。でも、次数の意味や、降冪順に並べる意味など、学校で習っているようで習っていない大事なことが書かれている。中学生読むべき。
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本に書かれている内容は、中高で習ったものであり、知っていることであり、簡単だと思っていたものであった。しかし、丁寧に説明されると自分は知っているだけで、理解していなかったのだなと思った。
数式の世界と図形の世界の両方から見ることによって、数学の理解が深まった。
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cakesで連載されている数学ガールの秘密ノートの書籍化第一弾です。
基本的にはcakesの連載と変わらない内容ですが、練習問題が増えていたり、さらなる研究テーマがあったりと連載時よりも楽しめる内容になっています。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4606837.html