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  8. 特攻の真意 大西瀧治郎はなぜ「特攻」を命じたのかのレビュー

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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.4

評価内訳

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4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

多くの方に読んで欲しい

2019/12/05 20:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

日大アメフト部のタックル問題での内田正人監督は特攻を命じた者達を思い起こさせました。立証することが不可能な命じたかどうかが問題なのではなく、監督として教え子にそうさせたことが指揮官としての責任問題なのではないかと思います。戦後、志願だったと言い張り天寿を全うした指揮官達と全く同じではないでしょうか。この本は、最近までご存命であった副官の方やパイロットの方の生々しい証言があり、決して遠い昔の話ではないと実感しました。

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紙の本

特攻の意味に再考を求める本(その真意が正しいかどうかは別として)

2016/12/31 13:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:miyajima - この投稿者のレビュー一覧を見る

特攻とは単なる狂気の産物なのか。だとしてもその狂気をつき動かしたものは何なのか。あるいはそこに「正義」の余地があるのか。そもそも誰がどういった最終目標のもとに行ったのか。その目標から見て特攻で死んでいった兵士の死は無駄死にだったのか。

間違いのない「死」を命じることは命令の域を超えているはずです。「戦死」はあくまでも任務追行の結果であり、あらかじめ決められたものではないというのが海軍士官の常識であったはずです。

ですがそれを完全に裏切った特攻という戦法。そもそも生みの親である大西瀧治郎中将自身が「こんなことをせねばならぬというのは、日本の作戦指導がいかにつたないかといことを示している。こりゃあね、統率の外道だよ」とまで言っているのです。

本書は艦隊副官の門田親徳とゼロ戦特攻隊員角田和男の二人を中心として、なぜそうまで言った大西が搭乗員の生還を期さないかくも非情な命令を下したのかを解き明かそうというノンフィクションです。

類書の中には「特攻=狂気」という前提で書かれたものも多いのですが、本書が一番客観的であったかと思います。生き残りの兵士たちに丹念かつ長期間にわたって聞き取りを行い、特攻生みの親である大西瀧治郎中将の描いた絵を再現しようとしたものです。

本書の主張によれば、大西の目的はこうです。

特攻の意味を考えると、特攻そのものの戦果の多寡(戦術)は問題ではなく、その無意味さが天皇をつき動かして停戦の勅命を下してもらうことが目的(戦略)だったということなのです。

ですが、特攻の戦術が実のところ大いに有効だったために、その上にある戦略が全く見えなくなった、ということなのです。これが悲劇じゃなくて何なのか。

類書の中で最もよく書かれた本だと思います。本書はおススメです。

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紙の本

凄い作品に出合いました。これは貴重な記録、ノフィクションの類いであると同時に、推理小説としても面白く読める逸品でした。

2016/11/28 10:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

凄い作品に出合いました。これは貴重な記録、ノフィクションの類いであると同時に、推理小説としても面白く読める逸品でした。悪名高い“大西瀧治郎中将”の「特攻の真意」などと今更何をと思いつつ読み始めて直ぐのP-46において、まず大西の真意が「フィリッピンを最後の戦場にし、天皇陛下に戦争終結のご聖断を仰ぎ、講和を結ぶための最後の手段である」との記述を見てアレッ!と思う。ところが一方で、続くP-47において、昭和20年7月の連合国によるポツダム宣言を受けての御前会議などに対して、最後まで徹底抗戦を叫び、「あと2千万人の特攻隊を出せば必ず勝てる」などと“狂気の発言”をしていたことも指摘している。しかし、“大西瀧治郎中将”は終戦が決定した翌8月16日に“特攻”に関する全ての責任を負う形で極めて理知的な遺書を残して15時間も苦しみ抜く凄惨な割腹自殺を遂げている。こうした事象を突き付けられると、「エッ!真相はどうなってるの?」と俄かに推理小説的な興味を掻き立てられる。後は、この一見矛盾するような事象の謎解きに向けて一気読みである。
 “物語“としては、主に零戦特攻隊生き残りの角田和男(ツノダ カズオ、1918年10月11日~2013年2月14日)少尉、大西中将の副官として身近に居た門司親徳(モンジ チカノリ、1917年12月9日~2008年8月16日)主計大尉の回想(主に著者の取材による)と戦後に調べた事実とを中心に構成・展開される。そしてこの2人の姿勢が、過去の事実を自分の都合のよいように”解釈“するのではなく、あくまでもその場にいて見て、聞いた事実をそのまま残そうという真摯なものであり、加えて戦争の実体験が無いにも拘わらず、その事実に一体となるべく生存者に肉迫取材を続ける”著者=神立尚紀の熱意“<注1>とが合いまった時に説得力のある本作品が生まれたと考える。
 P-46~47で本書の目指すところは判ったのだが、それでは何故?このような大著になるのかが疑問であったが、前述の記述姿勢を貫くためには膨大な事実の積み重ね、傍証が必要となるのである。確かに、読んでいて本題とどのような関連性があるのだろうと思う部分も幾つかあったが、それらのいずれもが大西中将の人柄・人間性を傍証するものであったり、大西中将が頑なに真意を伏せたまま“特攻”を推し進めていかざるを得なかった戦局の実情を証明するものであり、良く読むと全く無駄な記述ではないことが良く判る。一般的に言って、生き残った人間は、自分の都合の良いように事実を再編集して語ることが多いが、そうした美化とは全く無縁なあくまでも事実を直視しようという姿勢に打たれる。また、本書に関係する人達はいずれも”特攻”・”戦争”で亡くなった人々に心からの敬意を持って、戦後も生きている限り事実の掘り起し・記録に努力しており、遺族への慰労を含めた慰霊も欠かさないなどその真心に敬服させられる。
蛇足ながら、出番自体は少ないのだが、新名丈夫<注2>なる新聞記者が登場するが、こおの人物もなかなかに面白そうである。また、唐突に戸川幸夫(P-321、戦後動物文学者として名を馳せる)が台湾での”大西中将の訓示”(P-316~319)を軍部を通さずに外部にリークする新聞記者として登場したのには驚かされましたねえ---。
 なお、後日のために、本書の要点(読みどころ)をメモすると、まず”本書の狙い”がP-46~47、”大西中将の特攻の真意”がP-270~274、”大西中将の台湾での訓示”がP-316~319、”大西中将の遺書”がP-364~365、とでもなろうか。

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2014/11/01 17:08

投稿元:ブクログ

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